第8話『そして伝説へ・・・』
昭兎はいつのまにか校長室にいた。
「ひゃっひゃっひゃ・・・せっかくだからオレはこっちの赤い金目の物を探すとするか!」
昭兎はそういうと目に止まらぬ早業で金目の物をさがしまくった。すごい!
「くくく・・・これだけあれば1500万にはなるにゃー」
そのとき!
「誰だ!そこにいるのは!!」
「しまった!?」
昭兎の背後、校長室の出入口から男の声がした!
「させるかよ!!」
昭兎は振り返りざまにメガネビームを放った!!
「甘いわ四平!!」
昭兎のメガネビームは男のATフィールドで中和された!
「なんですって!?」
「甘いよ君、そんなわざで私を倒そうなど・・・」
「ちっ、アンタはいったい!!」
「私はこの高校の校長だよ」
昭兎の問いにその男、校長が答えた。
「きちちち!!金目の物を盗もうとしましたすいません!!」
昭兎、即座にあやまる。
「ぎょっふっふ、なかなか正直な青年だ。どこのクラスかな?」
「え?いや、僕は通りすがりのゲームショップの店員です」
「そうだったか、むはははは!!ゆかいゆかい!!」
校長の笑いが部屋中に響く。
「ひゃっひゃっひゃ!そうじゃよねー!」
昭兎のつられて笑ったりしてみた。
「うむ、そのままそれをあげよう!」
「ほんとう!?」
「ぎちち、ただし私のだす課題をクリアできたらだがな」
「どんなん!?」
「私には娘がいるのだがすんごいゲーマーでな。娘にゲームで買ったらあげる!!」
「やるしか!!」
こうして昭兎は初めて訪れたファイナル高校で
ゲーム対決をすることになった・・・。
「ふふ、なんだかおもしろそうなことになってるわね昭兎君」
「美由紀さん!?」
対戦相手を待っていた昭兎の隣に現れたのは
ゲームショップドリームドリームの店長、相田美由紀だ。
今昭兎は校長室ではなく体育館にいる。体育館ではこの対決のためにでけえスクリーンや、観客用の席などが設けられていた。
よくよくみればTV局まで来ている。ぎにゃああ!!
「よくわからないけどがんばってね、昭兎君」
「はい!がんばるッス!」
そして・・・。
「みなさんお待たせ致しました!!これよりファイナル高校名物、究極!ゲーム対決ときめき!!の始まりよ!司会はわたくしファイナル高校放送部部長、桑島法子で〜す!」
ってな感じでゲーム対決が始まったわけである。
「きっしっし、この対決に勝てば1500万と美由紀さんのハートはわしのもんじゃよ?ちょろいちょろい。もう半分だもんね〜」
後半が謎なうえになぜか美由紀のハートまでゲットできることになってるし!
昭兎がそんなことをいってるうちに対戦相手が床から登場した!
正確には床が左右に開いてウィーーーンって感じで人がでてきたの。
「!?」
昭兎はおどろいたね。だってでてきた人、
つまり対戦相手は昭兎の知ってる人だったんだもの。
「ふん。またあんたと戦うハメになろうとはね。まぁ今回もアタシの勝ちでしょうけど」
そう、昭兎の前に現れたのは超絶ゲーマー、神坂リナだった!
「なんでお前が・・・!校長の娘ってもしかして!?」
「うん。あたし」
「きあしっししい!!」
(ま、まずいなぁ〜。こいつ強いんやもん!ぎにゅううう!!)
「さあ!!両者がそろったところで今回使用するゲームソフトを発表したいと思います!!これ!!」
そういった法子の手には一本のゲームソフトがあぁぁぁ!!
「おお・・・!!」「そ、それは!!」
会場のいたるところからからあげな声があがった。
そのソフトのタイトルは・・・。
「す、す、す、スペランカぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
昭兎が叫んだ。そう、伝説のゲーム、スペランカーだ。
「まぁ、あれは昭兎君が得意なゲームだわ。勝てるかしらねシロちゃん」
観客席の美由紀が自分の肩に乗ったシロネコ、シロに話しかける。
「にゃあああ」
(どうでもいいや)
「今回のゲームはスペランカーです!勝負内容は1周クリア時点での点数が多かったほうの勝ちです」
「ふっ、あたしはどんなジャンルのゲームも得意なのよ?もちろんアクションだってね」
「きっしゃっしゃ・・・。スペランカーマニアのわしには勝てないんじゃよ〜」
「なら本気でいくわよ!!」
んで、かいし!!
んで、もう4面!
「さぁ、早くも最終面に突入しました!これまでの点数はなんと両者互角!!この面でウッボーますね!!」
んで、4面おわり!!
「そ・・・そんな、あたしが負けるなんて・・・」
そう、このスペランカー対決に勝ったのは自称スペランカーマニア、徳永昭兎!!
「ヤッター」
「おめでとうございます!!優勝した昭兎さんにはスペランカー一年分を差し上げます!!」
「ひゃっほぅ!!」
ちなみに365本のスペランカーという意味だ。
「やったわね、昭兎君」
「美由紀さん!!勝ったしチューして!!・・・うごっ!?オレってやつは軽はずみになにを!!」
「ふふ、いいわよ昭兎君なら」
「そうですか!って・・・昭兎君ならって・・・そんな、照れるにゃー」
ちゅっ
ぱたっ
「あら?どうしたの昭兎君」
チューしてもらったのはいいがあまりのうれしさに昭兎の体はついてゆかずうれし死んだ。
めでたしめでたし。
生き返った。
「うれしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!美由紀さあぁぁぁぁぁぁん!!」
昭兎は嬉しさのあまり美由紀に抱きついた。
「えへへ美由紀さぁぁぁん」
「もう、昭兎君たら甘えん坊さんねえ」
「きししい、僕甘えん坊さん・・・ってはっ!!!!」
「ばばっ」
昭兎はクリリンばりに自分でばばって言いながら美由紀から飛びのいた。
(こんなことではいかん!!幼女連盟からクレームがくる!!)
「美由紀さん・・・」
「なぁに昭兎君?」
「僕、旅にでるっす!!」
「そう、気をつけて行くのよ」
「きーーーーーん!!」
そういうと昭兎はすんごい速さでどこかへいった。
「ぎちちちだにゃあ」
「あたしが・・・あたしが・・・」
昭兎が去った後もリナのショック状態は続いたという。
続きます。