第10話『ミラクルレストラン』
「ねえ、昭兎君。今日の昼食は外に食べに行かない?」
出し抜けにそう切りだしてきたのは美由紀だ。
ここはゲームショップドリームドリーム。昭兎がバイトしているさ!
んで美由紀は店長じゃよ?
時刻は11時半。確かに昼時である。
「ひゃっひゃっひゃ・・・ありがたや!」
昭兎がそう言った。
ちなみにこの間の一件で昭兎は美由紀をより近くに感じていた。
それは美由紀もいっしょだった。
(昭兎君・・・好きよ・・・ふふふ・・・ひっひっひ!)
でもなんかちょっとあやしかった。
「うん、それじゃあ決まりね。さっそく行きましょ?」
「ういうい」
「シロちゃんお留守番お願いね?」
「にゃあ!」
(またお店休みにする気かにゃ?ぎにゃあああっしゃああ!!)
からあげです!
そして昭兎と美由紀はミラクルレストランに来ていた。
ミラクルなことで有名なレストランだ。
どうミラクルなのかはよくわからないがとにかく有名デシ!!きしぃ。
「ふふふ、ここのミラクル料理は絶品よ」
「そうですか・・・そいつは良い!ひゃっひゃひゃ!!」
昭兎と美由紀が中へ入ると昼時ということも手伝って
かなりの人がおるわいのう。
「いらっしゃ〜い」
昭兎と美由紀がつったていると従業員がやってきた。なぜか三枝風だ。
「二名様ですね?こちらへどうぞ」
昭兎と美由紀は従業員に案内されて窓辺の席についた。
「ではご注文が決まりましたらよんでちょ」
今度はアラレ風ですわい。
「きしいししい・・・なにがいいかにゃー」
「そうねえ、ここはわたしに任せて昭兎君」
「ういうい!!」
美由紀はしばらくメニューをみながら試行錯誤していた。そして。
「すいません」
美由紀がウェイトレスを呼び止めオーダーした。
「きしいししし!おれ昭兎!!飛べるゼ?」
昭兎は狂っていた。なぜか。
昭兎の狂い具合をにこにこしながらながめている美由紀。
狂う昭兎。そんなわけのわからん時間が数十分続いたが
注文した料理が運ばれてきたのできししい!!
「ひゃっひゃっひゃ・・・いた、だき、ます!!」
昭兎は味王風に食べたした!
ぱく・・・
「うごっ!?」
どさっ・・・
昭兎は料理を一口食べていきなり横に倒れた。
「ふふふ・・・」
どさっ・・・
美由紀も同じ。
「ありがとうございましたー」
薄れゆく意識の中、そんなウェイトレスの言葉が聞こえたよ・・・。
「はっ!?」
昭兎が気が付くとそこはドリームドリームだった。
「あれ?なんで?きし?」
「起きたみたいね、昭兎君」
「美由紀さん・・・一体何がおこったんですか?」
さよう・・・昭兎は確かにレストラン、ミラクルにいたはず。
「ふふ、それがわからないからミラクルなのよ」
「な〜に〜そ〜れ〜。ムキィィィィィィィ!!わしの計画はどうなるんじゃよ〜」
実はお昼を済ませた後美由紀とデートしようと思ってたり。ひゃっひゃひゃ。
「からあげ!!」
昭兎は死んだ。
おしまい。
なんかあまり意味のない話だったなぁ、アハハ。