第14話『幼女連盟の影』

 おっぴあ!!と言いまくる謎の宇宙生物が太陽系をドライブしていた。
愛車、UFO改にまたがって。
ちなみにUFOとは『海よりも深くおっぴあ』の略だ(謎)
そしてその生物が地球の近くを通りがかった・・・。
「・・・おっぴあ!!」
生物はそれだけいうと光の速さの256倍のスピードで去っていった・・・。
おっぴあ!!
 そんなことがあったとは多分知らない地球に日本という国がある。
この日本、今季節は夏・・・。それも毎日30度を越える真夏だ。
だがそんな夏の熱さをも物理的に上回る恐ろしいまでに熱き思いを秘めた女が
ここ、都内の某ゲームショップ『ドリームドリーム』にいた。
そう・・・みんなのアイドル(?)にしてドリームドリームの店長である
相田美由紀おねえさまである。
 「・・・この夏、この夏こそ昭兎君をモノにするっちゃ!!」
なぜか語尾がラ○ちゃん風だがそんな感じで燃えているのだった。
 美由紀はあせっていた。
今まで昭兎を狙う女・・・つまりライバルという存在がなかったのだが
先月くらいから協力なライバルが現れたのだ。
そのライバルの名はアリス=エンフィールド・・・。
その名の通り日本人ではなく、かといってこの世界の人でもないんやけど
とにかく日本人離れしすぎな美しい少女だ。
そのあまりの美しさのまえにはずんどこ泣いていた赤ん坊もたちどころに泣き止み、
256人は人を殺したちゃったって感じの殺人鬼も会心し、
台風は「か、か、か、かわいいぃぃぃ!」と言って避けて通り、
ダイバーはなぜかアリスをみただけで5000Mの深海まで潜り、
勉蔵さんは大学に合格し、ころすけがコロッケをきらいになり、
キテレツが奇天烈大百科なしで発明をし、どりもぐはコンボをくりだし、からあげはからあがり、
そして昭兎ははにゃーん(滅)ってなるのだ・・・。
その美少女ぶりにはさすがの美由紀も「うごっ!?」っといわざるを得ない・・・。
しかもアリスは最近ドリームドリームの店員として仕事を手伝うようになっていて
なにやら昭兎にいろいろ教わっている。客の人気もうなぎのぼり!!
ってこともあってますますアリスが嫌いになっていく美由紀。
そんなアリスに勝てるといえば色気くらいだった。
「そうよ・・・この水着で昭兎君を悩殺してスキャット!!」
ちょっと壊れていた。

 「そろそろ閉めますか」
「そうですね」
かたわらにいる美少女にそういうと男は店の入口に鍵をかけ、その付近の明かりを消す。
そして男に答えた美少女は今日の売り上げなどを計算していた。
「いやー、どすこいファンタジーあっというまに売れましたね」
店の入口からカウンターにもどってきながら美少女に話し掛ける男。
この男こそドリームドリームの店員一号にしてアホ偉ゲームマニア、徳永昭兎である!
得意ゲームはスペランカーとデスクリムゾン(滅)
「期待の新作でしたから」
そして昭兎に言葉を返している美少女こそ巷のゲーマーの間で人気爆発中の
ドリームドリーム店員二号、アリス=エンフィールドだ。
最初のうちは昭兎もそのかわいさに物理的にダメージを受けたもんだ。
「それで今度発売のロリロリクエストなんですけど・・・」
「ああ・・・あれですか・・・」
昭兎とアリスは財務的な処理をしながら楽しげにおしゃべりしているっち。
 そんな二人をみている一つの影があった。
「最近とっても楽しそうに仕事してるにゃー昭兎・・・。
でもそれがこのドリームドリームを破滅に導いているとは気づいてないんだろうにゃあ・・・」
なぜ語尾がにゃあかというとこやつがネコだからだ!
このネコこそドリームドリーム唯一のペット、しゃべるネコのシロだ。
数時間マイケルだったのだがまぁ今はシロだ。
なぜこいつがしゃべれるのかというと異世界のネコだから・・・。
昭兎が異世界アレフガルドに行ったときに連れて帰ってきたのである。
しゃべれるのだがこの世界では昭兎にしかしゃべってることが伝わらんですたい。
このドリームドリームの人間関係を一番理解している常識ネコ!
そしてもう一つ昭兎とアリスを見ている影があった。
こっちの影はものすごい悪意を放っている・・・。
美由紀やっちゅうねん!
「なんて楽しそうなのかしら・・・フフフ・・・」
連載当初に比べてかなり危ない人になっているんじゃよねー。ひゃっひゃっひゃ・・・。
「くっ・・・あの間に入っていくのはとても辛い・・・
でも、でも美由紀負けないんだからぁ!ばばっ!!」
美由紀がクリリンばりに(まえもあったな・・・)口でばばって言いながら昭兎とアリスの間に入る!
・・・予定だったがなぜか足元にあった漬物石につまづいておもいっきりこけた。
「きゃっ!?」
美由紀は思わず前に腕をのばしてなにかに捕まろうとした。
そしてつかまった!!
「!?」
突然のできごとにハッとする昭兎とアリス。
ハッとしつつもなんとか事態を飲み込もうと脳が働きかけたのだが
次の瞬間アリスの目の前にとんでもないモノがぁぁ!!
「あ・・・あ・・・」
アリスはなぜか顔を赤らめ手に口をあてあうあうしている・・・。
美由紀はのびている。
そして昭兎がアリスのただならぬ状態に気づいた。
「ど・・・」
どうしたんですか?と言おうとしたのだが昭兎自身異変に気づいたじいいじ!!
「なんか下半身がスースーするって・・・はいてたもん下にずりおちてるぅ!!」