しかし!!
 ズガァァァァァン!!
「ウボァー」
突然昭兎の頭上から雷がふりそそいだ!
「昭兎君!」
「昭兎!」
あわてて昭兎にかけよる美由紀とアリス。
「しっかりして!」
「うごっ・・・今のいかづちはまさか・・・」
「そのまさかだよ」
ごごご・・・
とつぜん空が暗くなったかと思うとかみなり雲があらわれ、その中から人が降りてきた。
「久しぶりだな昭兎・・・」
「くっ・・・幼女連盟の黒きいかづち・・・稲葉雷太(いなばらいた)!!」
昭兎がめのまえに立つ男に言い放つ。
その男は漆黒の髪に漆黒な瞳。そして漆黒な服装といった漆黒的な人だ。
「幼女連盟・・・?」
美由紀は初めて耳にする名前に眉をひそめた。
「いきなりいかづちを打つなんてひどいじゃないか!」
「ひどいものか・・・今のお前のほうがよっぽどひどい・・・」
「なに!?」
「お前は・・・幼女連盟の隊員なのに・・・そんな・・・
そんな乳のでかい女や12歳をこえた少女に心をうばわれやがって!!」
「ぐっ・・・!」
昭兎にどーーーんと言い渡す雷太。
しかし美由紀とアリスはわけわからーん。
「な・・・なんなのよ!幼女連盟ってなによ!」
「幼女連盟とは・・・幼女を愛する者達で構成される宇宙規模の組織・・・」
美由紀の投げかけた問いに雷太が答えた。
「なんだそのアホい組織は・・・」
騒ぎを嗅ぎ付けて集まっていた外野の一人から声があがる。
「アホいとはなんだ!!」
ズギャッ!!
「あひー!!」
憐れ外野は雷太のいかづちで消し炭となった。
「そ、それに昭兎が加盟していると?」
アリスがやや気圧されながら聞く。
「そのとおりだ・・・昭兎は特に幼女LVの高いそうそういない逸材だった・・・」
「なによ幼女LVって・・・」
今度は美由紀だ。
「幼女をどれだけ愛しているかのLVだ。
幼女に対してなんらかの思いをはせたり実際に幼女になにかしたりすればLVはあがっていく」
投げかけられた問いにいちいち親切にこたえる雷太。
美由紀は言った。
「つまりLVが高いほど幼女に悪さをした犯罪者ってわけね・・・」
「犯罪者とは人聞きの悪い・・・幼女連盟に加盟していれば幼女に対する全ての行為は許されるのだ!」
「なんて都合のいいもの言い!」
「本当に・・・」
幼女連盟のアホさに呆れ返る美由紀とアリス。
「幼女LVは最高999・・・昭兎は256まで到達した・・・。
そんな昭兎は隊員の中で1、2を争う存在だった。
そう、オレと1、2を争うライバルだったってわけさ」
雷太が楽しかった日々を思いだすような目で語る。
「昭兎君がけっこう幼女好きなのは知ってたけどまさかそこまで・・・」
あきれつつも「それでも好きだけどね!てへりんこ!」と胸中でつけくえわえる美由紀。
「だが最近はどうだ!!LVは33までさがり・・・今このときにおいてはLV1だ!
・・・オレはそんな昭兎をみるにみかねてお灸をすえにきたってわけだ・・・」
どうやら雷太の話はおわったようだ。
「雷太・・・」
「なによそれ・・・昭兎君、はっきり言ってあげなさい!もう幼女連盟なんて辞めるって!」
「わたしも同意見です」
こういうときは意見の合う美由紀とアリスだ。
「そうですね・・・ハッキリ言いますよ」
「な、なに・・・」
しーーーんとするプールサイド。
集まっていたギャラリーも昭兎の次の言葉をじっと待っている。
「雷太・・・オレは・・・オレはやっぱり幼女が大好き!!」
「へこーーーーー!!」
その場にいた昭兎と雷太以外の全員がパー○ンばりにこける。
「わかってくれたか昭兎!!」
「ああ!再び幼女連盟の訓練場で訓練するぜ!」
「そうか!ならオレも手伝わせてくれ!」
「すまない!ではさっそくいこう!」
「そうだな!お前の力がもどったとなれば・・・
KING会長や魔亜夢副会長もお喜びになる!!」
「じゃあちょっと行ってきますんで!」
シュン・・・
昭兎と雷太が消えた。
「ちょ・・・ちょっと!!」
「はやっ」
呆然とする美由紀とアリス。
「なんだかなー」
「かえろかえろ」
バラバラと散っていくギャラリー達。
そこには美由紀とアリスだけが残されていた。
二人ともかなりまいっちんぐ!
「どうしよう・・・?」
「わたしに聞かれましても・・・」
二人はしばらく立ち尽くしていた・・・。

 「魔亜夢様、雷太は昭兎の説得に成功したようです。
現在昭兎共々こちらへ向かっています」
と、暗闇に向かって一人の幼女が丁寧な口調で告げた。
「そうですか・・・わかりました。もうさがっていいですよ、ごくろうでしたね」
そういいながら魔亜夢とよばれた男が幼女の前にあゆみでて軽く頬にキスをする。
「はい・・・!失礼します!」
ウゥゥゥゥゥン・・・
その幼女はうれしそうに部屋・・・というよりは空間をでていった。
「KING様・・・お聞きの通りです」
魔亜夢が闇にむかって話し掛ける。
闇の奥にはイスに座った男・・・この幼女連盟の会長であるKINGがいた。
「くっくっく・・・それは良かった。昭兎君がいないと
我々の計画がだいなしになってしまいますからねぇ」
「はい・・・一人も欠けては困りますから」
「そのとおり!!ひゃっひゃっひゃ!!」
「あっはっはっは!!」
二人の哄笑が闇の空間に響く・・・。
そのころ昭兎は幼女連盟本部、『ラブリースター』に着いていた・・・。

なにか幼女がどうのこうのと言っていますがあまり真に受けないでくださいね!(苦笑)
あくまでお・は・な・し・ね?(いやいやマジで)それでは・・・。