「あ・・・」
控え室にはさっき戻ったリナがいた。
「リナさんね?あたしは芹香、相田芹香。決勝戦でのあなたの相手よ」
「相田・・・?どっかで聞いた名字ね・・・」
リナはしばし考え込んでいたがややあって。
「まぁいいわ。えっと、あたしのこともう知ってるみたいだけど改めて・・・」
そう言ってスッと立ち上がるリナ。
右手を差し出しながら。
「神坂リナよ。決勝戦、よろしくね」
「こちらこそ」
右手を握りかえす芹香。
握手しながらお互いを見つめる二人・・・。
「あれ?」
と、リナが何かに気づいた。
「芹香・・・さん?なんかどっかであったような・・・」
「そう?あたしは初めてだと思うけど・・・」
「ま、いっか。んじゃそろそろ行きましょ」
「ええ」
そして二人は控え室を後にした。
いよいよ決勝戦である。
決勝戦は外で行われるゼ? 
 で、二人が外へでると決勝の舞台はすっかり出来上がっていた。
観客もずんどこいてでけえモニターも用意されててなにやら本格的。
さすがはおっぴあ公認といったところか。
「さあみなさん!ついに決勝戦がやってまいりました!」
ワー!ワー!ドーーーン!!
司会者の声に盛り上がるギャラリー。
「ちゅうかいきなりバトル!!」
いきなり始まった。
そして終わった(はやっ!)
「勝者はリナ!!」
ワー!
「ミラクルセクシャル主催、おっぴあ公認のこのへっぽこ同盟大会の優勝者は・・・
神坂リナさんに決定しました!!」
ワー!
司会者の声に盛り上がるギャラリー。
「ありがとうございますぅ」
目をキラキラさせながらかわいこぶるリナ。
その横では芹香が「最高っすよマリオン様、もう最高っすよ」と繰り返していた。
「おめでとうリナさん」
そういながら現れたのは株式会社おっぴあの社長、衛藤ヒロユキ(爆)51歳。
「もうまさにミラクルな君に素敵なプレゼントを用意してある。受け取ってくれたまえ!」
「本当ですか!?いやーん、リナうれしぃー」
なんか妙にかわいこぶるリナだった。
そして厳かに大きな包みが登場する。
リナの胸が期待でふくらむ!
バサッ!
そして包みが開かれた!
「これだよ!スペランカー1年分!!」
「いるかぁーーー!!」
チュドオォォォォォン!!
速攻で頭にきたリナが竜破斬(ドラグ・スレイブ)を放ったのは言うまでもあるまい・・・。
 こうしてへっぽこ同盟大会は幕を閉じた。
今大会での被災総額は1億円にのもぼったそうだが元凶であるリナは知る由もなかった。
「まったく!あんなものもらって喜ぶのは昭兎くらいのもんよ!」
会場を破壊したリナはコンビニのにくまんを食べながら駅に向かっていた。
「ほんとムカツクわねっ!!」
ドゴオォォォン
「ウボァー」
「ムカツクからその辺の人間に八つ当たりよ♪」
めちゃくちゃだ。
そんな感じであたりを吹き飛ばしながら歩いているうちに新大阪の駅についた。
そのときリナを呼び止める声が!!
「リナさん!神坂リナさん!!」
「え?」
リナの前方、駅の前に一人の女の人が立っている。
「待っていたわ、あなたを」
「あなたは・・・芹香さん・・・だっけ?」
「覚えていてくれたのね」
「まぁ・・・」
リナを待っていたのは決勝戦でリナと死闘を繰り広げた(描写はなかったケド(滅))
相田芹香だった。
芹香の周りにはなぜか黒服の男達がとりまいたりしてたが。
「えっと・・・なんか用・・・なの?」
その男達に少々気圧されながらも口を開くリナ。
「ええ。あなた・・・あなたを気に入ったの!!一緒にきて!!」
「え?・・・ちょ、ちょっと!?」
リナが返事をする間もなく芹香の周りにいた男達がリナを黒のリムジンに押しやる。
押し込まれると隣にはいつのまにか芹香が座っていた。
「いいわよセバスチャン、出して」
芹香が運転席に向かって言う。
「かしこまりました芹香お嬢様。しかしわたしはセバスチャンではなく杉山です」
「いいから出してってば!」
「ではまいりますぞ。・・・ズバットスイッチ、オン!!」
杉山はいきなりそう叫びながら運転席と助手席の間にある赤いスイッチを押した。
ででででででん♪でででん♪
するとどこからともなく謎の音楽が流れはじめリムジンのサイドにつばさが!!
ゴォォォォ!!
次の瞬間リムジンは空を飛んでいた。
「この調子なら10分程で屋敷につきます」
「わかったわ。後10分ですってリナさん」
「後10分って・・・どこに向かってるのよ」
「あたしの屋敷よ」
「屋敷?」
「ええ。あれ」
芹香はにっこり笑うと眼下に広がる景色を指差した。
「あれって・・・普通の平地にみえるけど?」
「そうよ。ここから見える範囲は全て屋敷の庭なの」
「どしぇーーーーー!!」
リナは驚いたね!なんたってすんごい広さがあったもんだから。
芹香の家の敷地はかの伊集院家に匹敵するという・・・。
「あ・・・あなたってお金持ちのお嬢さんだったのね!?」
「まぁそういうことなの。今後ともよろしくね、リナさん!」
「あはは・・・」
意外な事実に今はただひきつるリナであった。

 そのころかめかめ波のいきおいに乗って順調に大阪に向かっていた美由紀達一行は・・・
っていうかもう大阪に着いていた。
「後少しでわたしの家の門をこえるわ」
潜地球のモニターを確認しながら美由紀が言った。
「ってことはもう少しだにゃん」
「いえ・・・ここから玄関まであと10kmはあるの・・・」
「オーマイコンブ!!」
美由紀のグレイトな答えにシロはコンブ化!
「美由紀さん・・・あ、あんた・・・もしかして?」
あまりのショックにシロは普通にしゃべっていた。
「ええ・・・実はわたしお金持ちのお嬢!!」
「にゃんとワンダフル!!」
「そうだったのですか・・・!」
美由紀の答えに驚きを隠せないシロとアリス。
「そうなのよ・・・ってわけであと10km進むわよ」
で、進んだ。
「じゃあ上の確認をお願い」
「わかったにゃあ・・・ムン!!」
シロがなぜか念力で外の確認を!
「上にあがっても大丈夫そうだにゃあ」
「よし!潜地球浮上!!」
美由紀の声を合図に一気に浮上する潜地球。
「あがったにゃあ」
「オッケー。じゃあ外へ出ましょう」