ガコン!ウィィィン・・・
ってな具合に美由紀ガンダムのコクピットのあたりまで上昇する。
「ようし!えやっ!!」
リナがコクピットに乗りこむ。
「一応聞いとくけどモビルスーツの操縦経験は?」
「ないわよ」
「・・・そりゃ大変だ」
と言いながらもあまり大変そうじゃないマートだ。
「せめて最低限なことだけでもレクチャーしておくよ。
いくらなんでも動かせないと話にならないだろ?」
「時間がないから早くねっ!!」
「ああ。えっとだね・・・」
3分経過。
「もういい!行きまーす!!」
「お、おい!うわっ!!」
ガンダムが動くもんだから昇降台から落ちそうになるマート。
バシューン!!
リナの駆るガンダムが格納庫から飛び立つ。
「さぁて・・・どうなることやら」
やはり大変そうじゃないぞい!

「確かこっちの方角だったわよね・・・ん!」
ガンダムのコンソールのレーダーに幾つかの赤い点が表示される。
「いたわね・・・メインモニターにも確認できた!!はっ!?」
ドシューン!
ガンダムの横をビームが通り抜ける!
「敵の射程内なのね・・・く、くる!!」
敵の一機がガンダムの目の前まで迫り来る!
「ぶ、武器はないの!?武器は!!」
何がなんだか!とにかく無我夢中で操縦するリナ。
どどん!!
しかしガンダムの左腕が吹き飛んだ!
ニュータイプでもないし機械いじりが好きなわけでもなかったからねぇ・・・どるまき!!
「ひえぇぇぇ!!」
リナは思わずコクピットから飛び降りた!
ちゅどむ!!
次の瞬間敵モビルスーツのサーベルがガンダムのコクピットを貫く。
「あ・・・あはは。壊れちゃった・・・」
リナは放心状態さ!
「・・・竜破斬(ドラグ・スレイブ)!!」
でもいきなりドラ・スレ♪
ズドーーーン!!
モビルスーツ達をやっつけた!
「このあたしに勝とうなんて百万年早いわよっ!!・・・さぁ帰りましょ・・・って!?」
リナが極楽鳥の方をみると既にかなり遠い空にいた。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ〜!」
とととんとんって感じだ(謎) 
 一方時間を少し戻し、リナが出て行ったあとの極楽鳥。
「リナっち・・・リナっちさぁぁぁん!」
芹香は心配スペシャルだ。
「リナちゃんなら大丈夫よ。あの子はスペシャルなのよ」
「そうそう!大丈夫だにゃあ!」
「きゅる!!」
「ほぐぁ!」
優しき言葉をかけてきた、マーベットさん的美由紀とシロだがシロだけ蹴り飛ばされた。
「うわぁぁぁぁぁ・・・・あ?」
吹き飛んだシロはなにかを見つけた!
「なんだにゃあ?このスイッチ。押してみよ!」
ポチっとな!
「ワープ的装置が作動しました。今から1分後にワープします」
淡々と告げたのはいつも冷静なアリスだ。
「え・・・?わ、ワープ!?なんで!?」
「どうやらそこのシロがスイッチを押したようです」
「スイッチひとつでワープしだすのもどうかと思うけど・・・シロぉぉぉぉぉ!!」
「ウボァー」
シロは死んだ。
「ど、どうしたらええの!?このままじゃリナはんを置いていってしまうがな!」
芹香が慌てふためいたそのとき!
「やあ、みなさん揃ってなにやら慌てているようですけど・・・。一体どうしたんです?
リオン提督・・・じゃなくて芹香お嬢様」
「カーティス=ファミリー=マート!」
「すごい名前だにゃあ・・・」
メインブリッジにマートがあがってきた。
「実はかくかくしかじか・・・」
「・・・これこれうまうまで、なるほど・・・ワープ的装置が作動しましたか」
「止められないの!?」
「残念ですが・・・無理です」
「オーノー」
キュピーン!
いきなりワープしたヨ!
 「待ちなさいよ・・・消えた!!」
遠い空にあったかと思った極楽鳥はリナが見ている前で姿を消した。
あとには何事もなかったかのように平和な青空が広がっているだけだ。
「・・・置いていかれた・・・」
リナは呆然とたち尽くすしかなかった・・・。

 ここは幼女連盟の宇宙要塞『ラブリースター』
会長のKINGと副会長の魔亜夢が会話をしておる・・・。
「くくーく、どうだね?幼女候補生達の様子は?」
「はい、徳永昭兎を筆頭に全員幼女LV666に達しております」
「そいつはいい!ではさっそく準備に取りかかっておくれ!」
「かしこまりましたKING様・・・では」
そういうと魔亜夢は会長室を後にした。
「くくーく、ついに・・・ついに伝説の幼女・・・『POPULI』を呼び出すことができるかもしれん!!ひゃっひゃっひゃ・・・ありがたや!」
どこまでも暗闇が広がっているように思える会長室からは
しばらく奇妙な笑い声が絶えなかった・・・。
 「どどんご!なぁ雷太、これからなにが始まるんだと思う?オレ達をこのファイナル幼女ルームに集めてだねー」
昭兎がライバル兼親友の雷太に話し掛けた。
「そうだな・・・わからん」
「わしもわかんないんじゃよねー」
そんなことを言っているとウィィィンとドアが開き魔亜夢が姿を現した。
「ま、魔亜夢様!」
「みなさんお揃いのようですね」
魔亜夢の姿にそこに来ていたみんなは驚きを隠せなかった。
滅多に姿をみせないからサ!
現れた魔亜夢に昭兎が尋ねる。
「魔亜夢様が直々に来られたということは・・・なにかすんごいことが始まるのでしょうか?」
「そうです・・・すんごいことが起こるのです。そしてあなた達は選ばれた戦士なのですよ」
「わ、わし達が戦士?」
「そうですよ昭兎君。特にあなたにはがんばってもらわねばなりません。
お前が最後の戦士となった・・・ゆけい!!」
「最後が謎ですけどこんなわしでよければ・・・まかしてちょーだい!」
「頼もしいですね。それでは参りましょうか・・・」