「・・・敵艦消えました!デスドライブをかけたようです。デスドライブ反応があります」
極楽鳥を追っていた迎撃機の幼女の一人がラブリースターにいる夜亜魔に通信を入れた。
デスドライブというのもワープのことだと思ってもらっていいぞい!
「そうですか。まぁ放っておきましょう。これに懲りて来なければそれでいいですし・・・また来るようなら今度は今以上の戦力を持って沈めるまでです」
「了解しました。これより全機帰艦します」
「ええ。ご苦労でしたね。あとでたっぷり可愛いがってあげますよ」
「ヤッター!」
「うれしい!」
「ロリロリ!」
・・・ぎゃばば!!
「さて・・・幼女ゲートの様子を見に戻りましょうか」
シュン・・・
夜亜魔は再びウルテクで戻った。やはり大技林!!

 シュイーン・・・
極楽鳥が通常空間にデスアウトしてきた。
「・・・どうやら無事に逃げ切ったようね」
「そのようですな」
ふぃ〜
無事に逃げ切れたことにより安堵の息をもらすみんな。
マートはまだ悔しそうにしていたがややあって口を開いた。
「しかしこうもうまくワープできるとは思いませんでしたよ。
テストもしたことありませんでしたからね・・・」
「そ、そうなの!?・・・まぁうまく逃げれたからいいわ・・・で、被害状況は?」
マートの言葉にやや冷や汗を覚えつつも芹香はアリスを見る。
「全体的な被害率は88パーセントです。このままだと通常航行もままなりません。いつ止まるか・・・。ワープはもちろん戦闘行為は絶対にできませんね・・・」
「・・・や、ヤバイわね」
アリスの報告にさらに冷や汗をかく芹香。
「とにかくどこかで修理を行わないと・・・。このままでは生きて地球に帰れない・・・」
さすがにマートにもいつもの余裕がなくなっていた。
「まわりにステーション・・・いや、このさい船でもいい。なにか反応はないかい?」
マートがアリスの席のコンソールを覗きながらたずねる。
「・・・あ、ありません。なにも・・・」
「・・・そのようだね・・・」
マートは顔を曇らせるしかなかった。
みんなの表情も暗い。
しばしの沈黙が極楽鳥に訪れた。
「・・・う」
しばらくして声をあげたのは先ほど芹香させるわよ!(略)をくらって気を失っていた美由紀だ。
「・・・なにが・・・どうなったの?」
美由紀が上体を起こしながら芹香に問い掛けた。
「・・・状況は芳しくないわ」
「そう・・・」
(昭兎君・・・)
今の美由紀には昭兎君のことしか考えられなかった。
「・・・・・・」
誰もが絶望しかけた・・・そのとき!
「!!・・・は、反応が・・・反応があります!」
「なんやて!?」
芹香は大坂モードへ移行した!
「こちらに近づくコースをとっている船を一隻捉えました!」
「でかしたでアリス!SOS信号や!!・・・まさにアリスSOS!」
「・・・・・・SOS信号発信します」
ピコッ!ピコッ!
って感じで信号を送りつづける。
「無視しないでくれよ〜・・・」
マートをはじめ、もう祈るようにアリスからの返事を待つばかりだ。

 そしてこちらはその通りかかった船。
かなり大きい。極楽鳥を10機は搭載できるだろう。
そのフォルムは某ヤマトみたいさ!
そんな船のメインブリッジでは極楽鳥からのSOS信号を受信していた。
「・・・どうします姐さん?」
頭にタオルを巻きつけたちょっといかつい兄ちゃんが後ろを振り向きながら言う。
いかついがアリスと同じオペレーターのようだ。
そして兄ちゃんが振り向いた先・・・オペレーター席よりちょっと高い位置にその女性はいた。
長い(金の)髪なびかせて・・・悩ましげなボディ♪
そして白い肌に青い瞳。
その顔はおだやかで美しく、男ならまず「はぅぅ・・・にょ!」と見つめてしまうだろう。
悩ましげなボディなので乳、尻、ふとももの方も美由紀とタメをはれるくらいオーマイコンブだ。
この艦のクルーはほとんどが男なのだが全員がこの姐さん、モニカの虜さ!モニモニぃ!(謎)
モニカが言った。
「SOS信号とはおだやかじゃありませんわね・・・受け入れてあげましょう」
(うんうん、さすが姐さんは優しいなぁ。疑いもせずに・・・もしかしたらギャラクシーポリス、略してGPの罠かもしれないってのに。まぁそこがわるいとこでもあるんだけど・・・でもいいしか!!我ながら説明的なセリフだぜ!)
「わかりやした。では通信回線を開きます」
オペレーターの兄ちゃんが答えた。
「ええ、ですわ」
「ちょっとまって」
「え?」
オペレーターの兄ちゃん―――ゲイルが制止の声をあげた主をみてあっとした。
その主はいつのまにかモニカの右隣に立っていた。
ボブカットの金の髪にヘアバンドをしている8歳くらいの幼女さ!
超絶女子高生ゲーマー、山本洋子の金髪ちっこいバージョンだと
思ってもらえばいいナリよキテレチ〜(謎)
かなりかわいいねぇ。
「あら・・・ヴァリス。いたんですの?」
モニカにヴァリスと呼ばれた幼女がモニカを見上げる。夢幻戦士!!
「お姉様、通信にはあたしがでるから」
「そ、そう?」
さよう・・・ヴァリスはモニカの妹だ。
モニカはこのクールファイナルな妹がちょっと苦手だった。
嫌いとかではないのだがなんというかぽいぽいやねん!(謎)
「お姉様がでたら、タダで!相手を助けかねないから」
ヴァリスがタダという部分を強調して言う。
「でも・・・困ってる人を助けるのは自然の摂理じゃありませんこと?」
「何を言ってるのお姉様。仮にも・・・あたし達は海賊なのよ!そんな慈愛はいらないわ」
「そうは言っても・・・ですわ」
「まぁ相手がそれなりの見返りを持っていればいいだけのことよ」
「う〜ん」
二人の会話を黙って聞いているゲイル。
(相変らず海賊向きな妹だぜ・・・この船を仕切っているのは実質ヴァリス様の方だからなぁ・・・)
「とにかく通信開きますぜ」
やれやれって感じでゲイルが端末を操作した。
ヴォォォン
って感じで主モニターに相手が映し出される。