「どうする?」
再びヴァリスが冷たく問う。
そのときシロがヴァリスの前に踊り出た!!
「ばばっ!」
もちろんクリリンばりに口で言いながらね!
「こ、この猫どこから!?」
「お前にこれをやろう!」
テーテーテテーテーテー♪
ヴァリスはXR−10Mを手に入れた!
「・・・なにこれ」
「それはXR−10Mと言うカメラだにゃん」
ポイッ
「ああ!?ならばこれをやろう!」
今度は変な回路を取り出した!
「これを付ければガンダムの性能は数倍に跳ねあがるぞ!」
「こんな古い物を!」
チャキッ
ヴァリスが銃をかまえた。
なにやらレーザーのでるレーザーガンだ。
「死ぬ?」
「あ、あばば!ならばこれをやろう!」
そう言ってシロは石のような物をヴァリスに手渡した。
「・・・これは?」
「にゃっにゃっにゃっ・・・それはオリハルコンといってすんごい鉱石だにゃん!レアレアレアレアレアメタルって感じ?」
「本当にオリハルコンですの?」
横で見ていたモニカがシロを抱き上げながら聞いた。
「あぁ・・・いいにおい・・・本当にゃん!試してみるといいにゃん」
「さっそくジパング的なんだけどわけあってアレフガルドにいる加治屋の元へ持っていって!」
「アイアイサー」
ヴァリスからオリハルコンの一部を受け取ったクルーAは素早く消えた。
そして3秒で戻ってきた。
「ヴァ、ヴァリス様!」
「それは王者の剣!・・・どうやら本物のようね。いいわ、これで手をうってあげる」
「そりゃいい!それじゃあ極楽鳥に戻るかにゃ・・・リレミト!」
シロはリレミトで外へ脱出した!
「ウボァー」
宇宙空間に出たので死んだ。
「なんだかよくわかんないけど修理してもらえるのね?」
芹香が確認する。
「ええ。後はオペレータの誘導に従って」
「わかったわ」
そして誘導に従いエスタナトレーヒの第7ハッチに接舷したようだ。
「じゃあ僕はエスタナトレーヒのメカマンと一緒に修理するんでここに残るよ」
「オッケー。じゃあまた後で」
マートをハッチにのこし残りのみんなは客室に案内された。
ちなみに100人近い芹香は極楽鳥の中だ(まだいるんかい!)
部屋に入ると金髪の美人が!
「はじめまして、この船の代表でモニカといいますわ」
「こちらこそはじめまして、あたし芹香。こっちが姉の美由紀。んでこっちがアリスでそのおっさんがセバスチャン。ここにはいないけどここの人達と一緒に極楽鳥を修理してる赤毛の男がマートよ」
「さっきの猫は?」
「ああ、あいつは猫である。名前はまだないわ」
さらりと芹香が言った。
「そうなんですの。とにかくみなさんお座りになってくださいな」
「それでは」
ソファーを正面からみて右からセバスチャン、芹香、美由紀、アリスの順に腰掛ける。
机をはさんで正面のソファーにモニカだ。
そして全員に紅茶が用意された。
「こりゃうんまーい!」
芹香がいきなりそんなことを!
「お、お口にあってよかったですわ」
そう言ってフフフと笑うモニカ。フかホっ!
(喜怒哀楽のよくわからない人ね・・・)
「とにかく助かったわ。死ぬところだったから」
「いえ・・・こちらこそ無粋なマネを・・・」
「そういえばさっきの幼女は?」
「ええ、あの子はわたしの妹ですわ。名をヴァリス。夢幻戦士ではありません。先ほどのようにクールファイナルな子で・・・。生まれたときからあんな感じだったんですの・・・」
「う、生まれたときからとはなかなかすごいわね」
「フフ・・・。ところで一体何と戦闘をしたんです?かなりの損傷でしたけど・・・」
「それがね・・・かくかくしかじか!」
「これこれうまうまで・・・え・・・。い、今確かに魔亜夢とおっしゃいましたわね!?」
芹香の説明を聞いたモニカの顔色が変わる。
「え?ええ。そいつがもうなんかムカツクなんてものじゃなくてさー」
「その男はなにやらエクセルサーガの四王寺五条のような!?」
「そんな感じだったわねー。黒い髪に眼鏡かけてて白衣きてて・・・なんで知ってるの?」
「・・・見つけましたわ」
「え?」
「やっと見つけましたわ!!」
「見つけた?」
「その男・・・魔亜夢は・・・」
「ま、魔亜夢は?」
「・・・わたしの・・・・わたしの婚約者ですわ!!」
ひゃ、ひゃあ!!
みんな驚いたってば!
「ほ、本当なの?」
驚きつつも尋ねる芹香。
「恐らくその容姿なら間違いありませんわ・・・まさかそんなことをしていたなんて・・・。わたしは探していたんですの、魔亜夢を」
「探していた?」
「ええ。結婚することになったのですが結婚式の席でいきなり・・・『僕お前なんかキラーイ!やっぱ幼女だよねー!』・・・といってすんごいスピードで会場を去って行ってしまって・・・」
「なんてやつだっちゃ!」
「ええ・・・それ以来探していました!そして見つけた!行きましょう!修理が済み次第!!」
「え?え、ええ・・・どちらにせよ昭兎を助け出さないといけないから、そのうち行くつもりだったけど・・・」
そのとき、ばばっ!とヴァリスが転がりこんできた!
「お姉様!勝手にこの船を動かすなんて許さな・・・ぷろっ!!」
「うるさいですわ!やっと見つけましたのよ!あなたは黙ってなさい!ですわ!!」
ヴァリスはモニカのモニモニアタックで吹っ飛んだぜ!
モニカが美由紀の手を握って言った。
「美由紀さん!あなたは昭兎君を!」
「そしてモニカさん!あなたは魔亜夢を!」
二人はなにやら手をつないだまま踊り始めた!
「とう!!」
いきなりマートが!
「はっはっは。修理は終わりましたよ!いや〜、宇宙の科学力は進んでますねぇ。おかげで極楽鳥もグレードアップですよ」
「そりゃいいわね!それじゃあ行きましょうか!」
芹香が言った。
「ラブリースターへ!」
最後はみんながネ!ただ一人を除いて。
「だ、だめよお姉様・・・そんな私闘・・・一文にもならない・・・がくっ」
ヴァリスは力尽きた。
次回へ続くだろうさ!