第18話『黄昏のオード』
「各機の最終チェック終わったか!」
「ジェネレーターの調子が悪いぞ!」
「エンジンの点検は!?」
などと各ブロックでは人々が忙しく走り回っていた。
ここは宇宙戦艦エスタナトレーヒ。
そう・・・宇宙海賊『レッドスナッパーズ(爆)』の母艦である。
頭であるモニカ様を筆頭に実に10000名もの乗組員を擁する大規模な海賊なのぉ。
しかし頭であるモニカは優しくて海賊に向かない過ぎる。皆の士気を高めるだけに
存在するようなもので船の実権そのものはモニカの妹であるヴァリスが握っていた。
ヴァリスは非常に冷静で冷酷なんじゃよね〜。
しかもかわいい10歳の少女だから驚きファイナル!!
そんなモニカとヴァリスだが結構うまくやってるんじゃよね〜。
今はエスタナトレーヒのブリーフィーングルームに二人はいる。
幼女連盟の前線基地、要塞『ラブリスター』に攻め入る手立てを相談しているところなのだ。
部屋にはモニカとヴァリス以外にも人々が詰め寄っていた。
さよう・・・美由紀、芹香、アリス、シロ、マート、セバスチャン、
それとそれなりの地位にいる男達数名だ。
「ほな作戦を説明するで!」
なぜかいきなり大坂モードの芹香が!
「おおまかに説明するわ。
まず攻める!とにかく攻める!アホほど攻めるんや!総力戦や!!
そして敵の陣形の一角に穴をあける。そこからラブリスター制圧部隊が乗り込む!
もちろん内部制圧やから腕に覚えのあるやつらで固めるんや。
んで制圧するっちゅうわけやな!わかったか!?」
みんなが思い思いにうなずく。
芹香はそれを見て一つ頷くと続けた。
「んでこまかく説明していくとやなぁ・・・」
芹香の説明は次のようなものだ。
まず部隊を2つに分ける。
とにかく攻めるエスタナトレーヒ部隊と内部制圧な人々が乗り込む極楽鳥部隊の2つだ。
エスタナトレーヒがとにかく敵を引きつけスキを見て極楽鳥が突っこむ。
極楽鳥には芹香、美由紀、アリス、シロ、セバスチャン、マート、そしてモニカにすんごい兄貴達。
ヴァリスはエスタナトレーヒに残り指揮をとる。
内部制圧部隊は侵入に成功後さらに3つに分かれる手筈になっている。
ラブリスターのメインコントロールルームを掌握する精鋭部隊、
魔亜夢をしばき倒しにいくモニカ様部隊、
そして昭兎を救出する美由紀部隊の3つだ。
「なんか質問のあるやつはおるか?」
芹香が一同を見まわす。
「はい!」
するとシロが挙手!
「なに?」
「ねぇわくわくさん、このおもちゃはどうやって作るの?」
「死ねぃ!このゴロリ!!」
「ぶまっ!」
ゴロリは死んだ。
「質問はないんか?」
再び問う。
「・・・確かラブリスターには強力なバリアがあったと思うのですがそれはどうするのです?」
「それなら恐らく問題ないよ」
アリスの問いにマートが答える。
「確かに侵入するにはラブリースターのディストーションフィールドを一部でも
破らなければならないが極楽鳥もパワーアップしてるから大丈夫さ!」「なるほどね。他に質問はない?」
芹香が三度聞いたが主だった質問は特になかった。
「ほなこれから2時間後に突撃を開始するで!」