「始まったようやな・・・」
極楽鳥の芹香達は少し離れて様子を見守っていた。
「そろそろ我々も行きましょうか」
マートがモニターを確認しながら芹香にそう言った。
「そうやね。チャッカゴー!!」
謎な号令とともに極楽鳥は全速前進だヨ?
ギューーーン!
一気に戦場から少し離れた宙域を駆けぬける!!
「こちらの存在に気づいていないようやな!行けるで!」
そしてラブリースターに急接近!
「あとはバリアーをどうするかやけど・・・」
「待ってください!十数機のモビルスーツが接近してきます!」
「なんやて?」
アリスの報告を受けた芹香はとりあえずモニターを確認する。
「ほんまやー」
確かになんか来とるみたいっす。
そのうちの一機がなんか虫みたいな機械をいっぱい飛ばしてきた!
シュイーン!
「なんやあれ?」
次の瞬間その機械が一斉にビームを出してきた!
チュドーン!
「オーノー」
芹香はコン越だ。
「あれはファンネルです!」
マートが叫んだ。
「あの一個一個を意志の力で動かして攻撃しているのです!」
「そのような武器があるとは・・・どんくん!」
なぜかワンツードンですか?
そうこうしている内にみんなファンネルをだしてきやがった!
「みえる!」
さよう・・・この幼女達はニュータイプ幼女なのだ!強化じゃないよ?
「このままではマズイのでは!?にゃごご!」
シロは気が狂った!
おせおせムード!
いや、芹香達からしてみればヤバイぜムード!
「確かにマズイですよ芹香様」
マートがむぅ・・・って感じで言う。
「くっ・・・こんなところでモタついてる場合じゃないのに!」
芹香がじたんだ!ってしているとアリスが何かを見つけた。
「新たな反応です!」
「新手のスタンド使いか!?」
「・・・?いえ、モビルスーツのようです!」
「またかいな!」
「こ、このモビルスーツは通常の三倍のスピードで移動しています!!」
「なんやて!?」
ヴウゥゥゥン
主モニターにそのモビルスーツが映し出された!
御察しの通り赤いモビルスーツだ(爆)
「通常の三倍のスピードの赤いモビルスーツ・・・まるで赤い彗星だ!」
マートが驚愕の声をあげる!
そしてどこからともなくBGMが流れ出した!
颯爽たるシャアだ!
「・・・そこか!!」
赤いモビルスーツのパイロットがビームライフルを放った!!
ドシューン!
「きゃあ!?」
幼女ニュータイプ部隊の一機が撃墜される!
「転送!」
機体が爆発する寸前、幼女は転送装置によってラブリースターへと転送されたさ!
「このあたし達に当てるなんて・・・!みんな気をつけて!」
幼女達が一斉に赤いモビルスーツへと向かう!
「どうやらあの赤いモビルスーツは味方のようですね・・・」
「多分そうやろ・・・一体誰や?」
芹香が見ているモニターでは幼女達と赤いモビルスールの戦闘が始まっていた。
「いけ!ファンネル!」
「落ちちゃえー!」
「さかしいよ!」
「もらった!」
幼女達のニュータイプ的な攻撃が赤いモビルスーツを捉える!!
「やった・・・!!」
幼女達は勝利を確信した!
しかし・・・!
ひゅひょっ!!
「そんな!?」
赤いモビルスーツは尋常ならざる反応でそれら全てを避けてみせた!
「そうそう当たるものではない!」
そんなことを言っとる。
「芹香艦長!あの赤いモビルスーツから通信が入っています!」
「開いて!」
通信が繋がった。
主モニターに映し出される!
「アンタは!?」
「アハハハハ!あたしよあたし!!リナちゃんよー!!」
「り、リナぁ!?」
なんと赤いモビルスーツのパイロットはリナさ!
「な、なんでや!?」
「そんなことはどうでもいいじゃん!ここはあたしが引きうけたよ!アハハハハ!いい気分よ!どすこい!!」
「なんかおかしいでリナはん・・・」
「そんなことないわよ?さあ!早く行けって!あんた達も一緒に撃墜しちゃうわよー!」
「わ、わかった。死んだらアカンでリナはん!」
「あたしを誰だと思ってんの?天才美少女魔道士、リナ=インバースよ!」
「・・・やっぱおかしなっとる・・・」
ささっ
極楽鳥は逃げ出した!
「アハハ!落ちなよ!!」
ちゅどど!
「あーん!」
「きゃん!」
「酷いですぅ!」
「うぐぅ!」
リナの攻撃が次々と炸裂!!
「アハハハハ!」
っていうかリナちゃんは強化人間になっていたりするんでちゅね。
「今のうちに突撃するでみんなー!」
「ではバリアを破りましょう!」
マートがなにやらパネルを操作し始める。
すると艦長席に座る芹香の目の前にトリガーがせり上がってきた。
「なんやこれ?」
「そのトリガーを引けば新たに取りつけた極楽鳥の主砲、エヴァブラックキャノンが打てます!」
「ならさっそく!・・・誰に喧嘩を売ったか・・・教えてあげるわ!
主砲、エヴァブラックキャノン・・・発射!!」
芹香が山本洋子風にトリガーを引いた!
極楽鳥の上部に取りつけられたエヴァブラックキャノンに負のエネルギーが収束されていく・・・。
ドシュゥゥゥン!!
そして放出された!
パリーン!
ってな具合でやたらと軽そうな音を立ててラブリースターの
ディストーションフィールドの一部が崩壊した!
ついでに外装を破壊し内部に侵入できる感じに!
「今しか!!」
ギュイーン!
そして内部に突入さ!
「極楽鳥はうまく内部へ侵入したようです!」
「そう・・・後は姉さん達次第ね・・・」
ラブリースターを見つめながらヴァリスが呟いた。
「敵はどれほどいるのかわからへん!慎重に行くでみんな!」
「ナイス了解!」
芹香や侵入部隊のみなさんははりきって侵入していった!
「・・・行きますですわよ美由紀!」
「ええ!」
シュタタ!
そして美由紀とモニカも・・・。
「もうすぐ行くから・・・待ってて昭兎君!!」
あがが!続くみたいですね。