が・・・!
ガキィィィン!
「なんだってー」
さよう・・・モニカの剣は魔亜夢に触れる寸前で見えない壁のようなものに防がれた。
「フッ・・・甘いですね。ラブリースターに使われているのと同じ技術ですよ」
「なんたらフィールド!」
「ディストーションフィールドです。次はこちらの番ですね」
「くっ・・・ですわ!だいたいなんで貴方は息ができるんですの!」
「え?・・・そういえばここ宇宙とつながってる!!うごっ!
こんなときはスグイキデキール!」
スグイキデキールとはそのままのさ!
「ふぅ・・・。では行きますよ!」
そう言った魔亜夢の体から魔力が溢れ出す!!
ゴウッ!!
「・・・汝・・・久遠の絆断たたんと欲すれば・・・」
そしてなにやらブツブツ言いはじめなさった・・・!
「事の葉は降魔の剣となりて汝を討つだろう・・・」
「なんですの、このすんごい力は!」
「・・・ファイナルチェリオ!!」
魔亜夢が叫ぶと同時に頭上の空間が裂け、そこから直径10メートルはあろうかという
巨大な漆黒の槍が!!
そしてその槍がモニカに向かって降りそそぐ!!
ギュン!!
目にも止まらぬスピードだ・・・!
「あ・・・」
モニカは突然のことで動けなかった。
今までの思い出が走馬灯のごとく駆け抜けようとした・・・そのとき!
「ずどどえやあ!!」
バキョッ!!
「なんだってー」
さよう・・・突然現れた何者かがすんごいスピードでモニカに迫る槍を蹴りで砕いたのだ!!
「ばかな・・・な、何者!?」
スタッ・・・
蹴りを入れた何者かがモニカの前に降り立つ。
「あ・・・し、シロちゃんですの!?」
そう!そいつはシロ!
「危ないとこだったニャン・・・まったく某神RPGの大魔法を使いやがって!」
「あ、ありがとうですわ」
「なーに、いいってことだニャン!!さあ!奴を倒すニャン!」
と言ってファイティングポーズをとるシロ。
「・・・こんなばかなことが・・・こんな猫に・・・」
「くっくっく・・・オイラをただの猫だと思ってるとどるどるだぜっ!?
ぽこにゃんよりも強いとみておいた方がええよー」
「ぽこにゃんより強いだと!?」
魔亜夢の顔が驚愕に歪む。
「くっ・・・なるほど、それほどの猫なら宇宙空間でも
問題なく活動できるというわけか・・・!」
「え?宇宙?うごっ!!」
シロは沸騰して死んだ。
「あがが!!」
あまりのアホさに魔亜夢とモニカは同時にあががった。
「・・・とにかく死ねい!!」
「もうダメですわー!」
でもやはりそのときー!
ゴオッ!!
「!?」
ドウッ!
突然の横合いからの衝撃波にフィールドを貼るの間もなく魔亜夢は吹き飛んで壁に激突した。
「ぐっ・・・今度は何者ですか・・・」
「あたし美由紀!!」
「えー?」
さよう・・・衝撃波を放ったのは美由紀さんだヨ?
「美由紀!」
「モニカ!間に合ったみたいね!」
「・・・はっ!」
しばらく美由紀を見据えていた魔亜夢だったがあることに気づいた!!
「ひ、ひぃぃぃ!?な・・・なんだこの妖怪乳でか女は!!」
「だ、誰が妖怪よ!!」
「でかい・・・でかすぎる!怖いよー!助けてよ僕のサティア!!」
シュタッ!
魔亜夢が叫ぶとなにやらピッタリしたスーツに身を包んだ美少女が!!
「着てくれたんだねサティア!」
「はい・・・魔亜夢様」
その少女は魔亜夢の側近さ!とてつもない格闘術を身につけている。
「さっそくあの乳でかお化けをやっつけてよ!」
「了解です」
そしていきなり動いた!!
ギュン!!
(はやっ・・・!?)
ガッ!
初弾の蹴りをなんとか防ぐ。
しかし続くメガトンパンチが美由紀の腹部をとらえた!!
「がっ・・・」
美由紀の口から血がねっ?
ズザァッ・・・
吹き飛びながらなんとかとどまる。
「この小娘・・・できる!!本気でいかなきゃまずいわ!スーパー美由紀!!」
ドシューン!!
なにやら美由紀の髪が金色に!(爆)
「・・・倒す!!」
ヴゥゥゥン!!
美由紀が超速で間合いを詰める!!
んでガキィィィン!ガキィィィン!と目に見えないドラゴン○ールばりの戦いがねっ?
「ぜ、ぜんぜん見えませんわ!」
「・・・わたしもです・・・」
しばらく二人で眺めていたがやっぱり見えないですぅ。
それどころか二人がぶつかったときに生まれる衝撃波で吹っ飛びそうになるので
場所を変えることにした。
「とりあえず安全な所まで移動しましょう」
「そうですわね」
そして二人は移動した。わんころべえ!!
「ひゃっひゃっひゃ!ひゃっひゃっひゃ!」
キー幼女ルームではKINGがひたすら笑っていた。
昭兎は意識が朦朧とし始めていた。
(あっがっががっがががあ・・・)
シュン・・・
そんなところに魔亜夢とモニカが!
「あ、おかえりー。その女は誰じゃぞい?」
「侵入者です」
「えー?ダメじゃないか連れてきたらー」
「ここが一番安全なものでして・・・」
「まぁいいや。そこの女、君も見るがいい!
この幼女歴を変える世紀の瞬間をねっ?」
「な、なにをしてるんですの?」
「なーに、ちょっと幼女ゲートを開いているだけですよ」
「幼女ゲート?」
「そう・・・開けば伝説の幼女に出会えるっぽい!」
「・・・そこに転がっている人々は?」
「ただの犠牲者ですよ」
「あ、貴方はそこまで幼女を!なにが貴方をそんなにしてしまったんですの!!」