「・・・は?さっきからまるでわたしを知っているような素振りですが・・・あなたは誰です?」
「モニカですわ!」
「・・・モニカさんですか。知りませんね」
「そ、そんな!婚約者ですのよ!」
「え?・・・あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!
いーっひっひっひっひっひっひっひっひ!!プクククククーーーーー!!フかホっ!!フかホっ!!フかホっ!!
・・・これはこれは・・・なにをおっしゃるやら・・・。
このわたしがロリ以外に目をくれるはずがないでしょう?」
「でもそうなんですの!!」
「おかしな方だ・・・」
「キーッ!!」
(・・・)
そんな魔亜夢とモニカのやりとりを昭兎はぼんやり眺めていた。
(・・・誰だこの金髪美人は・・・。
もしかしてこのラブリースターに攻めてきた人かなー?
そうかも!!助けてもらうしか!!)
そして昭兎は叫んだ!
「そこの金髪の女性!ヘルプ!!」
「え?」
モニカがはじめて後ろを振り返った。
そしてそこにはいろんな機材に組み込まれている昭兎が!!
「だ、誰ですの?」
「くうくう!わしは昭兎!!わけあって捕まっておる!」
「なっ・・・」
モニカは驚きさ!
「貴方・・・貴方が昭兎さんですの!?」
「わしを知っておるのか?」
「え、ええ。話は美由紀から聞いてますわ!」
「なんじゃってー!そらええ!助けて!」
「わかりましたわ!」
モニカは剣を構えた!
「・・・黙って見ていたがダメだめじゃないですか!昭兎君を助けることは許しませんよ!!」
「あ!!あんなところにぴよ子が!!」
「うそーん!!どこ!?どこです!?」
「今!!」
ギュバババ!!
モニカの剣術が炸裂した!!
「ギャー!!」
昭兎は死んだ。
「あ、いっしょに殺してしまいましたわ」
「もう!ぴよ子なんてどこにも・・・ほげーーー!?」
魔亜夢は目が飛び出すほど驚いた。
「な、な、なんてことを!!・・・KING様!!」
魔亜夢がずっと幼女ゲートの前で踊っていたKINGに呼びかける。
「どうしたのー?・・・ギャババババババ!!」
KINGはあごが外れるほど驚いた。
「あ、あとほんの少しだというのに・・・」
「肝心の昭兎君があっさり死になさるとは・・・。
な、なんてことしてくれたんですか!!」
魔亜夢がモニカに詰め寄る。
「うるさいですわねー。わたくしもわざとやったわけではございませんわ!」
「そ、それでもですね?昭兎君は死んじゃうと
もう幼女ゲートを開くことができないわけで・・・」
「幼女幼女と・・・ほんとどうかしてしまいましたのね魔亜夢!
記憶がなくなったんじゃないんですの?」
「なにをバカなことを・・・」
「くうくう、そうだよ」
「・・・そうって・・・なにがでしょうKING様?」
「だから魔亜夢、お前の記憶は僕が操作したもんねー!」
「・・・うそ・・・」
「本当だもんねー。優勝しちゃったもんねー」
なぜかジャッ○ーチュン風!
「ちょ、ちょっと奥さん。お聞きになりました?わたしの記憶!
これなんと操作されてたんですってよ!」
「お、落ち着くのですわ魔亜夢!」
「あれ?知らなかったの?魔亜夢のことだからてっきり気づいているものかと・・・」
「気づくかー!!」
「ならば元にもどしてあげよう!ちょうわ!!」
KINGが魔亜夢の額を一突きにする!
「オーマイコーンブ!!」
魔亜夢はオーマイコンブな顔で飛び上がった。
「・・・すべて思い出しましたよ!!」
「そ、それじゃあわたくしのことも?」
「もちろん!あなたはモニカです!わたしの婚約者のね!」
「ああ!魔亜夢!でしたら早くわたくしを愛していると言って!
そして強く抱きしめて!」
「それはできません!」
「・・・え?」
「なぜならロリにしか興味がないことには変わりないからです。あっはっは」
「な・・・な、な、な、な・・・なんですってー!!」
モニカの髪がブワッ!と総毛立つ!!
「どういうことですのっ!!ロリ好きが治ってませんわよ!!」
「っていうか元々ロリ好きなんでしょ彼」
「・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
モニカは気が狂った。
「おーほほほほほほ!どういうことですのー!元から・・・元からロリ好きなんですってよ!
おーほほほほほ!愉快愉快!わらわは愉快じゃ!愉快ですわー!傑作ですわー!」
と壊れながら剣の甲でペシペシと魔亜夢の頭をたたく。
「いてっ、いてて、ちょ、ちょっと落ち着いてくださいモニカ!」
「・・・これが落ち着いていられますかってんだですわ!!
なんで婚約を了解したんですの!!」
「いや・・・モニカお金もちだから・・・金をフル活用して
幼女ハーレムでも作れるかなぁなーんて!!」
プチン・・・!
モニカの中でなにかってやつが切れました。
スバッ!
魔亜夢の首が半分ほどざっくりとねっ?
「うわ・・・わーーーーー!死ぬーーーーー!!」
とか言いながらもなんとか魔力で治そうと首をつかむ。
「死ね・・・」
モニカはもうモニカでなくなっていた。
「ぎゃばばば!」
なにやら魔亜夢は宇宙に逃げ出した!
そしてモニカは追っていった!
「・・・なんだかなー」
一人取り残されたKINGが呟いた。
「昭兎君も死んじゃったし・・・これからどうしよっかなー」
そのとき!!
「昭兎君!?」
「また誰かきた」
さよう・・・キー幼女ルームに新たな人が!
美由紀さ!
「あ・・・昭兎君・・・冗談よね・・・?」
美由紀は蒼白になりながら頼りない足どりで昭兎の亡骸に歩み寄る。
そして昭兎を揺さぶるぜ!!
「ねぇ・・・返事をしてよ昭兎君・・・お願いだから・・・」
と言いながらも美由紀は昭兎が死んでいることを悟った。
「なんで・・・なんで・・・いつもならすぐ生き返るのに・・・」
美由紀の目から涙が溢れ出す。
「なんでなのよおぉぉぉぉぉ!!」
そして号泣・・・。