プイっとするモニカ。しかしなにかに気づいた。
「・・・ちょっと待ってですわ・・・ヴァリス・・・そのザオリクがあれば」
「え?」
「昭兎を生き返らせることもできるんじゃあ・・・ですわ・・・・」
「そうね」
「そうねって!!まったく・・・困った妹ですわ!」
「モニカおねえも困った姉だけど?」
「なんですってー!」
「まぁまぁ、おあいこでしょ。もうここにいる必要はないんだし帰りましょ」
「え?でもわたくしの願いは昭兎を生き返らせることじゃないものですわ」
「だからいないって・・・」
などと言っておると
バッシャバッシャ!
「・・・なにか音がしますわ」
さよう・・・なにやら水をかくような音が!!
「モニカおねえ、あそこ」
「え?」
モニカがヴァリスに言われたほうを見ると海で泳ぐ人が!!
「だ、誰ですのあれーーー!!こんな北極の海で・・・しかも水着ですわよ!?」
「アホだ」
二人が見ているとその泳いでいた人がこちらに!
「んなっ・・・!!リ、リナっち!?」
モニカが声をあげた。
その通り!!
その人はなんとリナ!
 「あっれぇ?モニカにヴァリスじゃなーい!なんでこんなところに?」
「こんなところにって・・・それはこっちのセリフですわ!!
貴方こそなんでこんなところに・・・しかも泳いでるし!!」
モニカがもにもにとリナに詰め寄る。
「話すと長くなるけど・・・実はかくかくしかじか」
「これこれうまうまで・・・なるほどですわ!!」
例によって三秒。
 リナの話は以下のようものだった。
リナはビックリマンチョコを食べようとしたらいきなりなにかに吸い込まれた。
そして気が付くとベッドで寝ていた。窓から外を見るとそこは北極さ!
わー・・・っとなっていると一人のおじいさんがやってきた。
「おお・・・気が付いたかね」
おじいさんは北極で倒れていたリナを助けてくれたんダラ。
そのときリナは北極ドラゴン(謎)数百匹に囲まれていたがそれらを蹴散らしてねっ?
「あたし倒れてたんですか・・・しかもドラゴンに囲まれて・・・ありがとう!とってもお強いんですね!お礼に弟子になるわ!!」
「えー?」
そしておじいさんの強さに感動したリナは勝手に弟子になることにしたのであった。
 「こんなところに住んでる人がいるなんて驚きよねー。
さっき泳いでたのはおじいさんの修行の一環よ」
とリナはアハハと言っているが普通死ぬわー。
しかしモニカとアリスは話半分でなにやら顔を見合わせておる・・・そして気づいた!
「ねぇリナおねえ、そのおじいさんの名前はなんて言うの?」
「え?ファイナルサンタだって。変な名前よね」
「それ!!」
モニカとヴァリス、そして死んでいた魔亜夢までもが復活して叫んだ!
「ど、どうしたの?」
「実は・・・」
モニカはドリームドリームに手紙が来てからのいきさつを説明した。
「なんだってー。おじいさんが・・・そんな!」
「とにかく直にあって話がしたいですわ!おじいさんの家に連れていってですわ!」
「ゲマに任せるゲマー!」
なぜかリナはゲマ化!

 「ここよ!」
リナに連れられて来た先・・・そこにはなにやらログハウス的な家がっ!
そしてリナが入っていく。
「ただいま帰りましたお師匠様ー!」
みんなも入る。
入ったところはちょっとした広い場所でテーブルと椅子があるヨ?
その椅子の一つにおじいさんが座っていた。
「おお・・・早かったの。して、そちらの方々は?」
「はい、あたしの友達です!」
「それはそれは・・・こんなところにまでリナに会いにくるとは・・・よい友人じゃのう」
おじいさんはフォッフォッフォ・・・と笑っている。
その言葉にモニカが言った。
「いえ・・・そうじゃないのですわ!リナに出会ったのは偶然で・・・
実は願いをかなえてもらいに!!」
「ほぅ・・・わしをたずねてきたのか」
おじいさんことファイナルサンタ、略してサンタは白ひげを触りながら
真剣な目つきに変わった。
「確かにわしはどんな願いでもかなえることができる・・・」
「やったー!ですわ!さっそくかなえて欲しいですわ!ここにいるこの眼鏡の男ってばロリにしか興味がないのですわ!それを治してくださいですわー!」
モニカは嬉々として言った。
「ま、待ってよー!そらヤバ過ぎる!」
魔亜夢がうろたえる。
「ファファファ・・・タダで願いをかなえてもらえるほど世の中甘くはないぞ娘さん」
「どうすればかなえてくれるんですの?」
「わしのだす試練を乗り越えることができればかなえてあげるぞい!」
「なにをすればよいんですの!?」
「ひゃひゃひゃ・・・そう慌てなさるな。今日は疲れたじゃろうて、また明日試練をだそう。なーに、わしは逃げも隠れもせんよ」
「まぁそういうことなら・・・ですわ」
「うむ。ではまず飯にしようか」
ということで夕食を食べることに!!
 「まぁ・・・おいしそうですわ!」
モニカやみんなの前に様々な料理が並べられていく。
「お師匠様の作る北極料理は最高よ!」
リナが料理を並べながら言う。北極料理なんてジャンルがあるのかどうかは謎だが。
「これで全部じゃ」
最後にサンタが料理を持ってきてすべて並べ終わった。
「さっそくいただきます!」
と言って魔亜夢はさっそく食べようとした。
「あいや待たれよ!!」
それをサンタが制するぜ?
「な、なんでしょう?」
「まずは祈りをささげてからじゃよ若いの」
「ああ・・・クリスチャンでしたか」
「さよう・・・ではみんな手を合わせなさい」
みんな言われるがままに祈りポーズさ!
そしてサンタが祈りをささげる。
「んばば!!」
それにリナが合わせてくる!
「んばんば!!」
「めらっさ!!」
「めらっさ!!」
「さあ、食べてよいぞ!」
「あがが!!」
みんなあがが!
んで食べ始めた。