「あっはっは、飛んだはいいんですが、モニカが引っ付いてるままなんですよねー・・・しかし!!」
ぎゅいーん!
サッパーーーン!
魔亜夢は何を思ったかしばらく海上を進むといきなり海へ飛び込んだ!
「いくらなんでもこれで起きるでしょう・・・」
さよう・・・冷たい海へ飛び込めばモニカも起きるってね!
しゃべっているが本当は「びぶらぱるべぼ・・・」って感じでブクブクなっていますので。
「くー」
「ワオ!」
モニカは起きないヨ?
「とりあえず海上へ・・・ってモニカが邪魔で足と手が動きませんよ!魔法で・・・」
キーーーン!
しかしなぜかそこへ運悪くガーゴイルが!
「ひゃっひゃっひゃ・・・なんだこの人間は?マホトーンしか!」
「あばば!」
魔亜夢は魔法を封じられた!
「ひゃっひゃっひゃ・・・バイバイキーン!」
ガーゴイルは去っていった。
魔法の使えない魔亜夢などただのロリコン眼鏡兄さんだ。
「あがががっがががっががががっがっががが!沈むー!!」
魔亜夢とモニカは深海奥深くへ沈んでいくのだった・・・。
「ラジオ体操は終わりじゃ!」
「はい!」
その頃サンタとリナはラジオ体操を終えていた。
「あら、終わったようですね・・・」
様子を見にきたアリスが呟く。
「ん?」
サンタはアリスの姿を見とめると歩みよってきた。
「これはアリスさん。どうかされたかな?」
「いえ、ちょっと遅いと思ったので様子をみに・・・」
「そうじゃったか。ラジオ体操第256までやっていたので時間がかかってな」
「わぁ・・・」
「ではそろそろ試練をはじめるとするかの。リナや、他の者達も呼んできておくれ」
「ナイス了解!」
シュタタ!
リナは走っていった。
アリスはそれを暫時眺めていたがふいに尋ねた。
「サンタ殿、一体試練とはどのようなものなのです?」
「試練かね?なかなかにオーマイコンブじゃぞ?」
「はぁ・・・」
「しかしそうあわてないあわてない、一休一休!!」
「はぁ・・・」
「まぁあるものを取ってくるということなんじゃがな」
「あるもの・・・ですか?」
「さよう・・・後はみなが来てから話そう」
などと話しているとリナがみんなを連れて歩いてきた。
「・・・うん?その二人だけかね?」
とサンタが言うようにリナが連れてきたのは芹香とヴァリスの二人だけだ。
「そうですよ」
「眼鏡の兄さんと金髪の娘さんは?」
「どこかに飛んで行ったわ」
サンタの問いにヴァリスが答える。
「そうか・・・それならばとりあえずはじめようか」
と言ってコホンと一つ咳払いをする。
「えー・・・リナもやるかね?」
「やります!」
リナがしゅたっ!と手を挙げて答える。
それを見とめてサンタは続けた。
「うむ。試練とはいたって簡単なことじゃ。この北極のどこかに生えている北極マンドラゴラをわしのところへ持ってきてもらいたい」
「北極マンドラゴラ?」
リナがおうむ返しに尋ねる。
「そうじゃ。それしか生えている植物はないのですぐにわかるじゃろうて。ただし一つだけ注意がある。北極マンドラゴラは抜くと奇声を発するのじゃが、その声を聞くと体が凍ってしまうんじゃよねー」
「えー?じゃあどうすればいいんですか?」
再びリナが尋ねる。
「ファファファ・・・それをどうするかは自分達で考えてみれば!?そういう試練じゃよ」
「なるほど・・・やはりそう簡単には願いはかなわないということですね」
「そういうことじゃな」
アリスの言葉にうんうんと頷くサンタ。
「それじゃあさっそく行ってきます!」
シュタタ!
いち早くリナが駆けていく!
「ま、適当にやるわ」
ヴァリスもマイペースに歩いていった。
「あたしも行こ・・・ウボァー」
芹香だけ苦しみだしたヨ?
「だ、大丈夫なのですか芹香?」
アリスが心配して歩み寄る。
「だ、大丈夫よ・・・せっかくここまで来たんだから・・・願いの一つや二つ叶えて帰らないとね!!」
といってフフッと笑う芹香の肩に兎のような猫のような謎の生き物がいきなり!
「その意気だよ芹香ちゃん!さあ!プリティーセリーに変身だ!」
「オッケー魎(りょう)ちゃん!」
ババッ!
そう言って芹香は魔法のバトンをどこからともなく取り出した!
そして高らかに叫ぶ!
「プリティー・ミューテーション!マジカル・リコール!」
すると芹香の体が淡いピンクの光に包まれ変身がはじまったではないか!
てっててれてれてってってー♪
謎の音楽も流れ始めた!
そしてピン!ポン!パン!きゃる〜ん!(滅)って感じで変身が完了した!
「およびじゃなくても即参上!プリティーセリー!北極マンドラゴラもセリーに、おまかせ!」
と言って決めポーズをとる!
つーか21歳の女性が魔法少女チックな衣装を着ておるというのは・・・
コスプレというか・・・エロし!(爆)
「さっそく北極マンドラゴラを探しに行こうセリー!」
「うん!プリティ・ウィング!」
魎ちゃんの言葉にセリーが叫ぶと背中に妖精のような羽が!
シュイーン!
そしてセリーは飛んで行った。
サンタとアリスはそれをぽかーんと見ていた。
「・・・なんじゃ、アレ?」
「いえ・・・わたしもまだ分かってない所が多くて・・・」
「そうか・・・」
しばらく押し黙るサンタとアリスだった・・・。
「まぁ・・・わたしも行きます。こよ!!」
アリスがそう叫ぶと突然空が暗くなり雷が轟き始めた!
そして暗雲の間から一機の人型ロボが!
さよう・・・いつぞやの高貴なオーラを持つものにしか乗れない
オーラバトラー、バインバインだ!
「はっ!」
と言ってコクピットに搭乗する。
「それでは!」
ドシューン!
サンタに軽く会釈するとアリスが操るバインバインは飛んで行った。
残されたサンタは独りこう言った。
「・・・今回の客はとんでもない奴等かもしれん・・・」
なんともいつも通りまとまりがありませんね(ぉ)
とにかく続きます。