セーラームーン世代の電子メール!

〜読んでくれなきゃ、お仕置きよぉ〜

..................................堂山 真一


 東京からパロアルトへ、最近単身赴任してきました。 新しい会社の新しいオフィスを任されるとあって、男としては冥利に尽きる感があるのですが、 父親としては複雑な心境でもあります。それは、日本に残してきた娘のことです。
 私には小学校4年生の1人娘がおります。自宅に両親がそれぞれパソコンを持つ環境で育ったため、 保育園時代からキーボードに触れ、小2でローマ字入力をマスターし、小3から自分の部屋に、 親のお下がりですが専用のパソコンを持つという、親から見ると贅沢な娘です。
 その娘が電子メールを本格的に使うようになったのは小3のとき。感冒が流行り、 1週間の学級閉鎖になったときでした。共働きなので日中は1人でお留守番。 外出も許されない監獄生活でしたが、TVとマンガと電子メールに明け暮れて、 本人は御満悦でした。
 我々夫婦は会社に居ても出張に行っても、互いに電子メールで連絡をとっているので、 娘も仲間入りしたかったのでしょう。
 最近の新入社員は、新人研修の合間も一生懸命コンピュータに向かっています。 同級生と電子メールを交換しているのです。きょうの研修はつまらなかったとか、 週末は渋谷に集まろう、という類いです。
 そういう電子メールには多少辟易とする世代に私もなってしまいましたが、 娘の電子メールは新鮮で、大げさに言うと新しいマルチメディア世代の萌芽を予感させます。 親バカと侮りめさるな。試しに会社の女性スタッフに読んでもらうと、 笑い転げる最近の傑作をご紹介しましょう!
 しっとりした文章の多い「話の種」にはちょっと合わないかもしれませんが、 新世代の電子メール、皆様にはどのように映りますでしょうか?なお、 本人の了解を得ていないため、ここだけの内緒にしておいてくださいね^_^;
メール中の括弧は私が補足したものです。



Date: Tue, 9 Sep 97 13:10:48 UT
From: Xxxx_Doyama@msn.com
To: doyama@nttcom.com

おとーさんへ

(夏休みに米国に遊びに来て)帰ってから、あたしは大変だったよ!
YUKIちゃんが、「国語のおさらいって、先生に出すんでしょ?」
とか言って、あたしもYUKIちゃんと一緒に勉強するハメに!
(娘自身はもう宿題は残っていないと思っていたのです)
(親友の頼みだと断れない性分です)

それに、(夏休み前に)絵の具を家に持って帰ってきたのに見つからない。
あたし家中を探し回ったの!
そしてついに、あの天才掃除主婦・どーやまともこ先生≠ノも、2時間も探さしてしまったのです!
けっきょく、学校のカルチャールームに忘れてあった・・・。
本当にごめんねえ、お母さん、いやともこ先生=E・・。
(お母さんは娘の忘れ物にはほとほと困り果て、カリカリ気味。
娘としては「またしてもやってしまった!」なのであります)

学校でもいやなデキゴトが!
新学期が始まって2日目に席替えがあったのです!
やり方は前と同じで、最初に男子が席を決め、そのあと女子が決めるのです。
男子が席を決める間廊下で待っていると、ちらりと教室の中が見えたのです!
**(ボーイフレンドらしい!)の席が見えて、
乗りかかった船えええ!≠ニ思い、その席の近くにしようと思って希望したんだけど・・・。
そこに座りたい他の女のコとジャンケンをして負けてしまったのだった・・・・・・。
フッ、人生ってこんなもんさ・・・。
そう思うわたしでありました。

そして! 隣を射止めたのは**!(娘のライバルの子^_^;)
またもや、人生ってこんなもんさ・・・。
と思うわたしであったのですよ、おとーさん・・・。
まーったくどーしてこんな不公平なんでしょーかねえっっ!

でも、まだ小4だし、まーいっか。

(このメールの原文は、フォントを変えたり、背景カラーを変えてあります。
便箋やペンを選ぶような自然な感覚です。
本人が自分で登録した外字フォントのハートマークや失恋マークは、残念ながらお見せできませんでした)

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