マーケティング・コスト

marketing costs

 マーケティング・コストは,広義においては営業費を,狭義においては販売費を意味する。狭義におけるマーケティング・コストは注文獲得費(order getting costs)と注文履行費(order filling costs)に分類される。注文獲得費には市場調査費広告宣伝費人的販売費等が分類され,注文履行費には包装費輸送費保管費等の物流費アフターサービス費等が分類される。


マイルストーン管理

milestone management

 プロジェクト・マネジメントにおいて活用される。プロジェクトの進捗度に合わせて,プロジェクトの進捗が区分できる各段階で,その計画に対する実地経過を上司によりレビューするものである。その結果は,継続か撤退,あるいは修正などの方策を検討するためのものである。レビューは,管理者により,実施担当者の報告や実施状況の直接的観察を通じて確認される。とりわけマイルストーン管理が重要なのは,プロジェクトの完成日時や上梓日程が前もって決められている場合,そのプロジェクトが経営戦略から見て非常に重要である場合である。


マネジド・コスト

managed cost

 一般的には,マネジド・キャパシティ・コストと同義であり,キャパシティ・コストの部分概念で,コミッテド・コストと対比される。これは,キャパシティ・コストのなかでも,会計期間における短期的な利益計画の裁量によってその発生を管理することが可能な固定費をいう。たとえば,教育・訓練,研究開発,広告宣伝,接待交際などに関するもので設備投資をともなっていないコストである。これらは期間予算の編成の段階においてコントロールすることが可能であるが,いったんその発生を予定してしまえば操業活動や営業活動の大きさにほとんど関連なく当該期間中に発生するもので,その意味で短期的な固定費と考えられている。プログラムド・コスト自由裁量費などと同義的に使われることが多い。
→キャパシティ・コスト,コミッテド・コスト


マネジメント・コントロール

management control

 マネジメント・コントロールとは,組織の諸戦略を実行するために,マネジャーが組織のメンバーに影響を与えるプロセスである。その目的は,組織の目的が達成されるように,戦略を着実に実行することである。いいかえれば,マネジメント・コントロールは,意思決定のプロセスを支援し,調整するシステムである。管理会計はマネジメント・コントロールと深くかかわっており,管理会計の主たる活動領域はマネジメント・コントロールであるといっても過言ではない。管理会計の視点で見ると,マネジメント・コントロールシステムとは,データを収集・報告し,業績を評価するための管理会計ツールの論理的統合である。マネジメント・コントロールシステムは,売上とコストを発生させるアクティビティの予測,予算の編成,業績の測定と評価,組織メンバーの動機づけ,これらを調和させるシステムである。


モチベーション・コントロール

motivation control

 モチベーション管理ともいう。経営組織目標の達成と,各組織構成員の欲求満足を図るために,経営組織の段階構造のもとで,組織構成員の自発的・意識的な行動形成過程に働きかける各種の管理手法を総称して動機づけ管理という。伝統的な管理論では,組織構成員は,命令に従って受動的に行動すると仮定していた。行動科学的管理論では,組織構成員は自ら目標を設定し,自己統制を行う意思決定主体者として行動すると仮定している。行動科学的管理論では,組織構成員の動機的過程に働きかけ,自主的な行動を誘発させるという観点から,幾多の経営管理手法が提案されてきた。たとえば,マズロー(Maslow A.H.)の欲求5段階説,マグレガー(McGregor F. )のX理論・Y理論,ハーズバーグ(Herzberg F.)の動機づけ−衛生理論,マクレランド(McClelland D.C.)の達成要求の理論等々にもとづき,職務充実や職務拡大,能力開発,民主的なリーダーシップ,目標管理,予算編成への参加,などが提案されてきた。
→動機づけ