なおちゃんにいちゃんは現地の公立小学校2年生に入学、英語を第二外国語とする 生徒たちのみで構成される特別クラスに属しています。ここで英語の勉強をして 英語のレベルがある基準に達すると現地人の普通のクラスに編入します。 英語がいやだとか、日本へ帰りたいとか親としてももっともな主張と思いながらも アメリカでは楽しいことがいっぱいあるよ言ってなだめすかしています。
なおちゃんままはこちらの自由でおおらかな雰囲気は大変気に入っているようで 「もう帰らない」と言っています!? こちらでは母親が学校の授業に参加して先生の手伝いをする事が推奨され、 先生も母親に頼んできます。めでたく就任するとクラスマザーという称号(?) を与えられます。そんな事もあってなおちゃんままはなおちゃんのクラスに 週1、2回授業の手伝いに学校に行き、他の母親からはクラスマザーと呼ばれる 名誉(?)にあずかっています。
なおちゃんもこちらの特殊クラスに入ってどうなるかと思いましたが、 結構いろいろ学んできて、やればできるものだなと感心しています。 たとえばアルファベットの文字を見るとそれなりに発音したり、それらしく書いたり、 パズルなどもそれなりに気が向けばこなすようになりました。
こちらの教育方針で日本(なおちゃんが通っていた施設)と大きく違う点はこちらでは アカデミックな要素が強いです。たとえば1,2,3,A,B,Cの読み書きの 反復練習をする、家でも宿題をする。絵カードを使って自分の要求物を 示すようにする。絵カードを順番にならべてスケジュールの概念などを習得させる。 レベルは通常とは異なるものの、アカデミックという言葉が当てはまると思います。 一方日本では絵を描くことはあっても数字,文字を主に練習することは ありませんでした。アカデミックな内容よりグループで生徒同士,先生と生徒の ふれあいを前面に出してコミュニケーションを促すような内容が多かったと思います。 この二つを足して二で割るとちょうど良いと思う日系の親が多いです。私もなおちゃんの 社交性がもっと育てば良いなと思っています。
一度なおちゃんの先生になぜアカデミックな内容が中心なのかと聞いた事があります。 このとき先生はこちらの親たちは自分の子どもに高い教育を要求する。 自閉症の子には一部の才能が秀でている子供がいる。この子どもの親は 子どもの才能を過信しており、これを伸ばす事を強く要求してくるとの話でした。 その結果アメリカではこのような教育がほとんどだと教えてくれました。 あまり同意できなのですが一応このような説明を受けました。
障害児の学校外の活動の選択の幅の広さにも驚かされています。 冬休み、夏休み、土曜日などはキャンプと称して数時間から半日程度 子ども向けのレクリエーション活動を行うプログラムが各自治体、YMCA 主催であります。この中に障害児を対象としたプログラムがぽつりぽつり とあります。なおちゃんもこの手のプログラムに参加して絵を書いたり、 ゲームをしたりして楽しんでいる(?)ようです。ほかにも障害児対象の水泳、 アイススケート、乗馬などもあります。極めつけは4-6日間のお泊りキャンプです。 これは障害児のみを対象としてお泊りで預かってくれます。このお泊りキャンプの一つの 目的は自立心を養う事と、保護者にも息抜きのチャンスを与えることとなっています。 確か5才から預かってくれるので、なおちゃんも参加可能だったのですが、あまりにも 想像しにくい事で、心の準備もなく今年は見送っています。
あと一般のキャンプや託児所などでも障害児に対して積極的に対応を考えてくれるようです。 なおちゃんも現在週4回同年代の子供たちが参加するリクリエーション活動に(親付き) 参加しています。事前になおちゃんの話しをすると参加してみてだめだったらお金を 返しますのでとりあえず申し込んでくださいとの事で始めています。学校へ行く以外は 同年代の普通の子供たちと接する機会が少ないので貴重な時間です。時にはいやで 泣き叫ぶ時もあるようですが、辛抱強くなおちゃんまま頑張っています。
6月中旬から夏休みですがなおちゃんは約一ヶ月間学校の補習クラスがあります。 この補習クラスは公立の学校の教育の一環としてあります。参加してもしなくても 良い性質のものです。