• San Andeas Regional Centerへの申込(06/17/99)

    BTの先生が忙しい中家庭訪問をしてくれた。なおちゃんの家庭での 過ごし方を観察してもらった。先生がいる間もあいかわらずビデオに かぶりつきのなおちゃんを見ていろいろ具体的なアドバイスをくれたが 多くは今までの話の中で出てきた物だった。目新しいのは San Andreas Regional Center(以下SARC)へ連絡を取った事があるかと聞かれた事だ。 我々はまだないと話すとぜひ申し込みなさいと言われた。 私も最近賢くなって申し込む際SARCの誰に電話をすれば良いかと 担当者の名前を聞き出す事に成功した。その後わかったのだが BTの先生もSARCへ私の事を話してくれていた。BTの先生に感謝。 SARCでなおちゃんのための学校外のレクリエーション活動、 保育をしてくれる情報を提供してもらいなさいと言われた。

    SARCは、Santa Clara County近郊地区の障害児童を持つ家庭に対して 情報提供、各種サービスなどのコーディネーションをしてくれる政府の 機関のようだ。ここの存在は実は渡米前から知っていたのだが、 実際何をしてくれるのか良く分からず放置してあった。 今回BTの先生のおかげで重い腰を持ち上げた感じだ。

    SARCに電話をしてなおちゃんの事を話し、情報が欲しいと伝えると 一度面接に来て下さいと言われ、なおちゃんをつれて面接に行く事になった。 面接に先立ってSARCから質問票が送られ回答し、面接当日に提出をするのだ。 アメリカのこの手の質問票で必ず聞かれるのが出産の状況だ。
    子供はすぐ泣いたか?
    早産であったか?
    保育器に入ったか?
    等々なおちゃんままに書いてもらう。 なおちゃんままも母子手帳と辞書を出して空欄を埋めていった。 その他には現在までの発育状況、健康状態、家族、親戚の状態、 両親の学歴まで書く欄があった。

    質問票は全部で20ページ以上あり、数日前から始め面接の前日の夜中の1時まで かかってしまった。 さて面接当日だ。なおちゃんをつれて(お菓子、おもちゃも持って) 二人でSARCへ行った。面接官は40代位の女性で面接の意味、今後の予定などを 話してくれ、なおちゃんの発育の様子を中心にいろいろ聞かれた。彼女は その結果を点数にして項目別に点数をつけていたようだっだ。 場所は小さな会議室、おもちゃも各種おいてあった。時間にして約70分間、 その間なおちゃんは私の手を何回もつかみドアの方向へ引っ張る。 体はなおちゃんを押さえ、耳と口は面接官の方へと一人二役をこなしていた なおちゃんぱぱだった!? 面接も最後になり、ポラロイドでなおちゃんの写真を 撮り終了した。幸いなおちゃんも切れることなく最後まで我慢してくれた。

    面接官といろいろ話をして多少わかったのだが、今回の面接後、 なおちゃんがSARCのサービスを受ける対象者かどうかをSARCが判定する。 判定結果は4ヶ月後ぐらいにお知らせすると言われた。判定が混んでいるらしい。 この判定はなおちゃんの障害の程度のみによって決定する。 国籍、性別、年収などはまったく関係ない。 認定後は担当者がつき、色々相談にのってサービスの斡旋をして くれる。サービスは情報提供のみならず、各種養育に必要な費用の 負担もしてくれる。リクリエーションキャンプの参加費用、 子供を家で見てくれるベビーシッターの費用なども対象になる。 ただしこれらはSARCが認定したサービスである必要があり、 SARCでは認定サービス提供者のリストがあるようだ。

    アメリカでは障害者控除、障害者手当てなど一切ない。(あったら 教えてください)そのかわりSARCがあり、本当の希望者のみに サービスを提供するシステムなのではないのかと思いはじめている。 悪く言えば金を配り解決をしようとする日本と 個々の障害を持つ家庭が欲しているサービスを個別に提供する ために金を使うアメリカなのか。

    http://www.sarc.com/ San Andreas Regional Centerのホームページ


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