ある日曜日、久しぶりにチカス(女の子)だけでお茶をした。女の子同士の話は世界共通だ。「日本にダーリン残してきたんじゃないの?」「ダーリンいたら今ここにはいないよ。それよりホセ、NOVIO(恋人)といい雰囲気じゃないの、あっという間だったね。」
約2週間前、3姉妹の真ん中の姉、ホセは弟ディエゴの友達のアントニオと出会った。そして1日目にして私に告げた。「アントニオのこと好きみたい」その速さにびっくりしながらも、お互いベソ(キス)をして喜んだ。「でも、弟の友達だからゆっくりと進めないとね。まずは、もう一度じっくり話していい人かどうか見極めなきゃ。」意外な慎重振りに驚いたが、その1週間後には皆の集まる場所で膝に乗りながら熱い抱擁を交わしていた。
「ノビオ?誰のこと?」 「誰って、アントニオに決まってるじゃないの」なにをとぼけたことを言っているのだと思ったが、ホセは照れているわけでもなく、さらりと否定した。「彼はAMIGO(友達)よ。」 他のチカスも当たり前じゃないのと言わんばかりにうなずいていた。
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