←戻る

木枯紋次郎
		  誰かが風の中で
						  上条恒彦


  どこかで誰かが きっと待っていてくれる

  雲は焼け道は乾き 陽はいつまでも沈まない 心は昔 死んだ

  微笑みには会ったこともない 昨日なんか知らない 今日は旅を一人

  けれども どこかで お前は待っていてくれる

  きっと お前は 風の中で待っている


  どこかで誰かが きっと待っていてくれる

  地は流れ川は裂ける 痛みは生きている印だ 幾つ峠を越えた

  どこにも故郷はない 泣く奴は誰だ この上何が欲しい

  けれども どこかで お前は待っていてくれる

  きっと お前は 風の中で待っている