★今回のデモで行った試み

  *結果や反省は後日アップします。お楽しみにー。(2001/11/7)


(1)暴力がおこる(暴力を受ける)可能性を減らすための対策

 デモの最中には、デモ参加者同士や、主催者→参加者、または警察・公安→参加者、など、さまざまなレベルで抑圧や差別や暴力が発生する可能性があります。例えば、それらの可能性を事前にお知らせし、暴力がおこりそうな場からは逃げれるようにしたり、可能な選択肢を増やしたりといった対策がとれます。

試み★(ア)『参加者のためのしおり』を配付
このしおりには、
・困り事があった時(相談窓口があるよ、というお知らせと、手話通訳/筆談について)
・安全なデモをするために(警察対応、撮影・録画について、など)
・不当にも逮捕されてしまったら(弁護士さんの連絡先、拘留中に行われること、拘留中の権利、など)
・このデモの趣旨
・タイムスケジュール
などが書いてあります。これは、初めてデモに参加した人でも、どういうことが起こりうるのか、その際の選択肢は何か、ということを事前にお知らせするためです。

試み★(イ)手話/英語の通訳
 いろんな人が参加できるように、今回は、手話通訳と英語通訳を行いました。マイクでお知らせをする際には、通訳を行うようにしました。また、デモのお誘いのビラや、配付した「しおり」は、漢字にフリガナがふってあり、留学生の人などひらがなの方が読みやすい人にも情報が伝わるようにしてあります。


(2)なにか起こった時の対策

 一方で、差別や暴力はいつでもどこでも起こりえます。起こった時に、その問題が言えないまま個人で抱えてしまったり、訴えても「キミにも問題があったのではないか」と逆に責められたりする、といった二次被害を防ぐことは重要です。社会や政治に対しておかしい!と声をあげる場が、イヤなことをイヤと言えない場になるのは、おかしい。自分のとなりで起きた暴力を無視しないことと、今回集まってなんとかしたいと思っている課題の解決は、決して遠くないはず。そこで、生じた問題を無視せずに考えていくため、参加した人がだれでも気軽にコンタクトをとれるような窓口をつくって対応することを考えました。

試み★(ア)『こまったこと相談窓口』の設置 相談係の腕章

 「こまったこと相談係」を事前に決め(今回は5人:性別はいろいろ)、腕章をつけてわかるようにし、参加者からの相談に対応できるようにしました。「しおり」には次のように書いてあります。

 今回のデモには、そもそも「準備会」メンバーというかっちりした枠はありません。主催者/参加者という力関係が居心地悪い、または、権力関係を生み出すからイヤという意見などから、代表者なども決めていませんでした。でも、準備会の会議に出た人は、事前にそれなりの情報は得ているし、顔見知りもいるので、意見や問題を言いやすかったりします。
 そこで、デモ当日だけ参加した人でも、気軽になにかを聞いたり意見を言ったりできる窓口を設置して、問題の集約をしよう、ということになりました。この窓口の存在は、デモの前後/最中に宣伝しました。基本姿勢は次のとおりです。

試み★(イ)アンケートの配付/回収 

 違和感やいやだと思ったことを、より言いやすくするために、アンケートを配付しました。問題点や気付いたことは、当日だけでなく、メールなどでもまだ受付中です。(★当日回収したアンケート結果はこちら


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