WOMEN IN BLACK やります。




場所:京都・三条大橋の上および周辺
日時:2002年6月9日(日)13:00〜15:00

 *好きなときに来て好きな時に抜けてもらってかまいません。
 *プラカードなどを持ちたい人は持ってきてください。簡単なものならその場で作れます。
 *15:30からはデモに移行するので現地解散になります。


WOMEN IN BLACKとは
女性たちが黒い服を着て、目立つ場所で沈黙してたたずみ、平和の意志を訴えること。イスラエルで1988年に、パレスチナ侵攻への反対と和平の意思を示すために行われ始めたそうです。その後、運動の一形態として世界各地に広がり、戦争や他の形態の暴力に反対する活動を行い平和にコミットする、ゆるやかな国際的ネットワークとなっています。

黒い服は追悼の意を表し、沈黙することで女性たちが歴史的に意見を抑圧されてきたことに焦点を当てます。知られている多くのWIBは女性だけで行われています。

*参考サイト:女性たちの非暴力 イニシアティブ WOMEN IN BLACK
WOMEN IN BLACK

なぜ「女性」?
「女性だけの平和運動は、女性が男性に比べ『生まれつき平和の作り手』であることを暗に言っているわけではない。しかし一方で女性は、他人の世話をするような仕事に関わる割合が高く、固有の人生経験をもっている。また、女性は平和な時でも戦争の中でも、ジェンダー化された暴力の端々を受けることがある。フェミニスト的な視点からみると、男性中心の文化は特に暴力に向かいがちなので、フェミニストの女性はセキュリティ(安全)について独特の見解や、戦争に関する独自の意見をもっている。
 男女ミックスの運動では、女性の声・意見は、かき消されてしまうことがある。女性だけで運動する場合には、次の2つの点で違いがある。ひとつは、女性の声・意見が、ちゃんと聞かれること。これは女性が、男性の平和活動家とまったく同じことを言っていたとしても、重要な点である。ふたつめは、平和的なデモでも暴力的なものになることがあるが、女性だけの時には自分たちが居心地がいいと感じるような行動のかたち─非暴力なものや表現力に富んだもの─を選ぶことができること。」(Women In Black, Londonの紹介文より)

 私たちは、この行動のことを知り、共感し、つながりたいと思って、この行動を企画しました。しかし、若干のためらいがあります。私たちが歴史的には沈黙を強いられてきた「女性」であっても、今、声をあげることも可能であるということ。「女性」という存在であるということを無前提に受け入れてよいのかということ。それは、たとえば性を「男性/女性」のみに分けていいのか、ということ。「女性」は弱い立場におかれてきたけれど、加害者になる場面もあったに違いないこと。「女性」でなくても沈黙を強いられてきているマイノリティは多く存在するし、「男性」であるからといって、常に強者であるとは限りません。この行動によって「女性は平和主義」、そして旧来のステレオタイプな見方を固定させてしまう可能性があることも恐れます。

 しかし、そんなもろもろの不安を抱えながらも、私たちは、やってみたいと思うのです。私たちの行動に、趣旨に共感してくれる人は誰でも参加してほしいと思います。「女性」でなくても、必ずしも黒い服でなくても。私たちはWIBを、沈黙させられてきた者が沈黙によって平和を訴えかける行動だと捉えます。多くの皆さんの参加をお待ちしています。

お問い合わせ:実験デモ実行委員会 pilot_demo@hotmail.com


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