Kenny`s ウェ・マガジン From Toronto,Ontario
2004年11月  
By ケン吉岡=ブルースハープ・プレイヤー


今日は。突然ですが引っ越ししました。トロントの東の地区でPape/Cosburnの交差点近く。10月31日に入ったんだけどこの日はハロウィーンということもあり荷物の整理などほっぽってパーティに行きなぜかベースを2セットまるまる弾くはめになる。で次の日は例によって(?)二日酔い。この調子じゃ落ち着くまでしばらくかかるぜ。

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*10/14(木)にLee`s Palaceでブラック・クロウズのギタリスト、リッチ・ロビンソンのオープニングをやる。ブラック・クロウズと言えば80年代の終わりから90年代半ばにかけて一世を風靡した(程でもないが人気はあった)サザン・ロック・バンドだ、だよな?。俺も3枚目のアルバムくらいまでは聴いていたしコンサートも一度行ったことがある。ジミー・ペイジと一緒にツェッペリンの曲をやってツアーもしてたよね。その後解散したんだかよくわからないけど、この度ギタリストのリッチ・ロビンソンのソロ・プロジェクトのお披露目ツアーをやっていてトロントに来たというわけだ。しかもここ数年間トロントで(カナダで)人気のあったビッグ・シュガーというバンドのシンガー/ギタリスト、ゴーディ・ジョンソンがベースで参加しているではないか。彼がアルバムのプロデゥースもしているらしい。(後日リッチ・ロビンソンのソロCDが既に中古屋ででまわっていて裏面を見たらリッチ自身のプロデュースになっていた。ゴーディはブラック・クロウズの最後のアルバムをプロデュースしたらしい。よく知らん。)
 さて、今回のオープニング・アクトに起用された我々はボーカルのボークを中心とした寄せ集めバンドで、ボークはジェイ・クラーク&ザ・ジョーンズのベースのボビーの友人であることから俺にもお声がかかった。バンドはブレイヴヤード・ウィップスなどととりあえず命名されていた。それぞれのメンバーがトロントのローカルシーンで活躍しているミュージシャンで、この夜のセットはブルース・スプリングスティーン、ストーンズ、ディランのカヴァーにオリジナルが少々といった
曲目でまあサラってやっておいた。オープニングだからね。あくまでもサラっと。でもハープ・ソロはガツンとかましといたけど。うちのセットが終わる頃客が次第に増え出して、満員にはならなかったけど300人くらいは入っていたのだろう。
 そして11時半を過ぎた頃リッチ・ロビンソンのお出ましだ。けっこう音がでかかったね。ベースもドラムも。ブラック・クロウズそのままのようなギター・リフで(そりゃそうだ、彼がリフメイカーなのだから)グイグイ引っ張る。ミディアム・テンポの重たい感じの曲が多い。ちょっとツェッペリンぽいのかね。スライド・ソロも頻繁に披露していた。やや音量を押さえてプレイしている時の方がどう弾いているかがわかってよかった。さすが歪んだ音でグワーンとくるとドラムもデカくなるしもういいやっていう気がしたが、、。ギターが10本くらいステージ奥に並べられた一曲終わる度に取り替えていた。ギターテクの人が常にステージにいてチューニングしたりして待機していた。アンプがどこのヤツかわからなかったけど3台セットされていてすぐ次の曲を別のギターで始められるようになっていた。今ひとつ歌がパっとしないのだが、まあそれ程悪くもない。ブラック・クロウズの曲はまったく演奏せずアルバム用に書いたと思われるオリジナルが中心
で、アンコールにアコースティックで2曲、バンドの"Don`t Do It"、ミック・ジャガーの映画”パフォーマンス”に出てくる"Memo From Turner"をやって終了する。残念ながら彼等と話す機会はなし。サウンド・チェックも時間がちがったからね。あわよくば飛び入りしようとたくらんでいたのだが、、、。と言うわけで。



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