Kenny`s ウェ・マガジン From Toronto,Ontario
2005年7月  
By ケニー吉岡(ブルースハープ・プレイヤー)


暑中お見舞い申し上げます、、と来たらキャンディーズを思い出す、、それでも俺はキャンディーズの世代ではなくピンク・レディがNo.1の座を奪った頃に育ったからそれ程愛着があるわけでもないのだが一応言ってみただけだ。ローリング・ストーンズのカナダ東部公演が決定したようだが相変わらずやってくれるぜ。では日記風近況報告を。

6/9(木)、Hole in the Wallでソロ・ギグ。例によって友人達が雪崩れ込んでくれて盛り上がる。とても嬉しく思います。新しく覚えた曲はやらず終る。

6/11(土)、クラブCadillac Loungeのパティオにて午後からジェイ・クラーク&ザ・ジョーンズ他3バンドが出演したチャリティ・コンサートに出る。Bitsのコラムに書いたからそちらを見るように。www.bitslounge.com

6/12(日)、Distillery ブルース・フェスにボー・ベイジアック、ジェイミー・スナイダーと出演。これはこの夏のトロントの唯一のブルース・フェスらしい。年々下火になってきているね。ボーはアコーステイック・フィンガー・ピッキングの名手でロバート・ジョンソン、ブラインド・ボーイ・フラー、レッドベリーなどを得意とする。ジェイミーはフィドル、マンドリン、スクィーズ・ボックスのプロ。実際うちはフェスのラインナップではなく会場に雇われたとのこと。メインステージで3セットも演奏した。ほとんどクローザー的な立場だったのでよい。ちなみに特設ステージではチコ・バンクス、ジミー・バーンズが目玉で出演していた。

6/16(木)、17(金)、トロントのチャキチャキのカントリー・ミュージシャン、カウボーイ・ハット+ブーツできめるアンクル・ハーブとギグ。ボクはあまりカントリーは詳しくないのだがルーツ音楽のひとつとして好きだし雇用の機会があればやるゾと。ジョニー・キャッシュ、マール・ハガード、ハンク・ウィリアムスなどの曲とハーブのオリジナルをやる。次回の彼のCD録音には参加します。

 6/18(土)、午後2時日本人ギタリストのケンミ(よく兄弟ですかときかれる、まあ弟分みたいなもんか)とトロントのケンジントン・マーケット内の日本雑貨屋Little Tokyo on Augustaの店頭で演奏。何故かTV番組カナディアン・アイドルのディレクターが居合わせ名刺を渡されなんでも今度の水曜日に撮影したいとかなんとか言われるが、ちょっとジャンルが違うんじゃない、、こちらはブルース兄弟だからね。ケンミはヴァン・ザンドのテレキャス・タイプのギターで若いクセに渋いフレーズで通行人を白昼酔わせる。コーネル・デュプリー+Tボーン+ゲイトマウスの影響を受けたというから半端じゃない。俺もハープの他、愛用エピフォン・レス・ポール・スタンダードを駆使してまたあまり自慢じゃないノドも披露してガムばる。2人だけだから40、50年代少人数制電気ブルースをプレイするのだ。
 その夜もブルース浸けだ。ボーベイジアックとジェイミー・スナイダーとThe Old Nickというバーでギグ。さらにさかのぼり戦前カントリー・ブルースの世界へ。
ケンミ+ケン 路上での演奏はシカゴのマックスウェルズSt.を想わせる?
By Sumi Sato

6/21(火)、トロントのフォーク/ルーツ・シンガーソングライター、ギタリストのブライアン・レコーディングの3rdCDレコーディングに参加。3曲ハープを吹く。プロデューサーはトロントではジャズ・ギタリストとしてよく知られたトニー・クォリントンだ。2曲ボブ・ディラン風の曲はストレート・ハープで。うち1曲のソロ・パートはトニーのアイディアで一人ハープ・バトルをダビングしたのであった。彼は恐ろしく耳がよく一発でフレーズの良かった部分、悪かった部分を聞分け、セーブするかやりなおすか決断した。またいろいろ適格なアドバイスをうけていいところを引き出してもらった感じ。もう1曲ラグタイム・ナンバーでもけっこう軽快に吹きまくった。テンポが速い曲で音数の多いメロディを吹くのは割と得意なのだ。CD発売が決まり次第お知らせします。夜は例によってJames Joyceでギグ。

6/23(木)、マイク・オグラディ・バンドの同僚でフィドル/マンダリン係のジェイムス・マッカイのCDリリースがHugh`s Roomで行われた。でそのオープニングにマイクと1セット演奏した。店はラウンジ・タイプのシックなクラブで開店は数年前なのだがルーツ・ミュージックのメッカになりつつある。まずまずの人が集まりジェイムスのケルティック・インストを中心にしたセットも盛り上がっていたのだが、マイクと俺らはもう一件ギグがあり途中で移動する。

6/25(土)、昨日のフィル・ジェイコブスのギグでショットを数杯飲んだのだが寝る前に水をたくさん飲んだのでさほど(?)二日酔いにはならず。午後再びLittle Tokyo on Augustaの店頭でケンミと少人数制電気ブルース(この呼び名が気に入った)をプレイ。34度の暑さにのなか半ば自虐的に演奏を続けるのであった。何人かの観光客風の人にビデオ、写真を撮られるが投げ銭を入れていかなかったりするでしょげる。夜はマイク・オグラディのルームメイトでシンガー/ソングライターのアダム・ウィルソンの結婚パーティがありマイク、フィドルのジェイムスらと演奏する。昼間汗となって出た水分をビールで十分に補給。

6/27(月)、Graffiti`sのケヴィン・クェインがホストしているオープン・ステージに出向き、ブリティッシュ・コロンビア州ネルソンにある音楽学校に留学予定でトロントに遊びに来ていたシンガー筒井ユキコさんとプレイする。彼女はウクレレを手に"上を向いて歩こう""Route 66"などを熱唱して拍手喝采されていた。またトロントに来てね。

6/30(木)、翌日がカナダの建国記念日"Canada Day"なのもあって、ビル・ヘファナンとのギグもカナディアン・ソングライターズの曲を多くプレイする。月曜日に続いて筒井ユキコさんがゲストで参加し再び盛り上がる。他マイク・オグラディ、前にCDライヴ・レコーディングもしたミッシェル・ラムボールも後半駆け付ける。

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