Kenny`s ウェ・マガジン From Toronto,Ontario
2006年2月  
ケニー吉岡(ブルースハープ・プレイヤー)


 日本は寒いようですけど、今年のトロントの冬は暖かく過しやすい。何しろ2月だというのに自転車に乗れるもんね。通勤など楽で助かるんだけど、この暖冬の反動で春、夏にまた災害が起きそうな気がして心配だ。北極圏が今のうちにもっと凍らないとマズイんじゃないの。

 カナダではこの前連邦選挙が行われ保守党の勝利に終わった。でもって政権交代。ステファン・ハーパーというウィスキーの名前のような割と若いヤツが次の総理大臣になるよ。保守党は貧乏人に冷たいからどうなることやら。ところでカナダの人はみんな選挙にとても関心があって、まるで競馬でも観てるように楽しんでいるような部分もあったりして。まあいいことだ。

 1月はクリスマスの後ということもあって一年のうちでもっとも暇なはずだったのだが、20本以上はギグがありまあまあ充実する(音楽的に。金銭的にはアウチ?)。何かと生活がゴタゴタしているのでほとんど現実逃避するかのように活動に没頭する(ギグ+レコーディング)。

 CD製作に関しては着々でもないけどじっくり進めている。ギター・パートを猛烈に準備中で指がカチカチになったよ。ハープの部分は余裕だぜ(嘘です。)。ボーカルはなるようになるでしょう。まずはプリ・プロダクト(デモ)を自宅で製作中。今どき珍しい40年代、50年代初期の感じのブルース・アルバムになる。いくつかのパートを自分で重ねる手法ながら生っぽい感じようにしようと思ってやってるんだけど。何しろ低予算だから。全パート応援を頼んでスタジオで一発録音できればいいんだけどねえ。まあ数曲はそうしたいけど。とりあえず今はボーカル、ハーモニカ、エレクトリックまたはアコースティック・ギター、ウォッシュボード風パーカッションとベースドラム的段ボールか何か、などという編成(にしかできないからそういうアルバムになる)。感じとしてはマディ・ウォーターズの"Honey Bee"などのあたりがお手本になってる。アップライトのベースもあったらいいんだけど、無理そうなんで自分でギターで人件費節約奏法をやっているというわけ。ロバート・ジョンソンはリストラの神様か?。俺もベース・パートをはじきながら中指、薬指でメロディーを弾くスタイルがけっこうできるようになってしまった。だから本職のハーモニカと合わせて究極の宅録ブルースに仕上げる意気込み。ちなみにエフェクターは何ひとつ持ってない。おまけに今アンプのリヴァーブも壊れているのでえらく生々しい。戦前の録音みたい。でもアンプにマイク立てて布団かぶせて録音するとけっこう悪くない。大事なのはスタイルと演奏力だかんね。プロだもん。さすがにハープをアンプに突っ込むとリヴァーブがあるといい場合もあるので修理に出さなきゃ。マディのLong Disatance Callなんて歌もギターもエフェクト全くなしだけどハープはリヴァーブかかってるから。ライトニン・ホプキンスのレコードなんかはけっこうリヴァーブがどよーんとかかってる。シカゴ・ブルースも50年代以降は。あとディレイがかかっているのが怪し気。今の機械はデジタルだから大げさでいい音にならないんだよね、良く知らないけど。だったらいっそのことエフェクト無しの方がいいかも。

2月8日トロント北部にあるヨーク大学内の講堂でギグがある。友人のマイク・カドー・バンドにゲストとして加わります。

それから毎週火曜日にマイク・オグラディと出ているパブThe Sesseion(510 Queen west,Spadinaの西)でソロで出る予定(9:00pm)。後半はオープン・ステージにするので、もしトロント在住の日本人で何か披露したい人がいたら連絡下さい。ken0122yoshioka@yahoo.co.jp。かshow upして声かけて下さい。


ホーム

バック・ナンバー

*御意見、感想、それからハーモニカやブルース、トロント、カナダのミュージック・シーンにに関する質問などあればken0122yoshioka@yahoo.co.jpまで気軽にメールして下さい。