Kenny`s ウェブ・マガジン From Toronto,Ontario
2006年6月号+5月 合併号 ケニー吉岡(ブルースハープ・プレイヤー)
ども。この度の8年ぶり日本帰国の際には多くの方々にいろいろとお世話になりました。本当にありがとうございました。書き出しからお礼の言葉で始めるより他にありません。今回のこのウェブ・マガジンは帰国記念ということで特別に6、5月合併号ということでボリュームアップしてみたいと思います(先月分アップしなかっただけか、、)。たった2週間でしたが書くべきことがたくさんあったのでここに載せてみましょう。まずは、さかのぼること5月半ば。トロントのベテラン・ミュージシャンのセバスチャン・アグレロ氏にマスターリングをお願いしてその後、写真をデザイナーの岡野マチコさんに撮ってもらいアートワークもやってもらい何とか帰国に間に合うように1stソロCD「I Love Harp」が完成した!200枚つくり5/19ギグの直前に取りに行った。そのギグというのがトロント東部にある日本レストランさかわやで、ギターのケンミがあえなくビザの取得ができなかったため最後のお別れライブとなったのだ。ケンミは素晴らしいブルース奏法をCDの中でも聴かせている。残念ながらやはり移民局は厳しかった。とにかくその日は目一杯の演奏をした(つもり)。同時にアンオフィシャル・CDリリース・パーティとなった。
5/24(水)、夕方成田着。久しぶりの日本だ。JRの自動改札にスイカ専用などというのがありとまどう。すいか?めろん?はて?夜鎌倉市腰越の実家で甥っ子のひとりと初対面。滞在中友人、親戚と会い楽しく過したのだが、その模様はプライヴェートっつうわけで記さないことにする。長くなるからね。音楽活動に関する話題だけ。でもトロントで完成したばかりのボクの短編ドキュメンタリー映画を親戚友人一同に見せたりうまいもの食ったりいろいろあったのだ。5/25(木)、夜藤沢のジャズ・バーWesleyにいとこ、友人と飲む。ここは湘南ミュージック・シーンの中心地のようで、オーナーでギタリストの吉村景史さんには今回ギグのブッキング、宣伝からバンドの編成まですっかりお世話になってしまった。本当に感謝しております。この夜も早速ブルース・ジャム開始。ベースは小野瀬雅夫ショーで活躍中のギューギュー大沢さん。明け方までいとこ、友人をつきあわせてしまうはめに。
5/27(土)、いとこの結婚式に出席、1曲演奏する。CDの最後のインスト。ギターとラックにつけたハーモニカを同時にやる。アンコールの声までとんだ!お二人さんお幸せに。
5/31(水)、カメラマンの友人原田君と再会。新宿駅周辺で撮影することになり、ラッシュアワーの人ごみの中でハーモニカを持ちポーズをとったりさせられる。テーマは大都会の中のいなたいブルース・ハーピストといったところか。でも割と恥ズカシ。
6/1(木)、高円寺のライブハウスAloneにてシンガー/ソングライターの大慈弥崇さんとの共演ライブ。日本語の文学的な歌詞をアコギに乗せて歌う高校時代の先輩。歌をじっくり聴かせていました。ボクはというと開演前、親戚と居酒屋で食事をしたため、演奏中落ち着いた雰囲気の中、ひとり酔っていたのでした。ボサノヴァ風の曲ではクロマティック・ハープをふとやってみて個人的にも少し新鮮な感覚が楽しめたかな。大慈弥さんありがとう。
6/2(金)、藤沢Wesleyでギグ。メンバーはギターに吉村さん、途中からベースにギューギューさん。常連のお客さんと昔のぼくのバンド仲間だった友人で店は一杯になった。CDからのオリジナルとブルース・スタンダード。ギターも数曲手にしオリジナル(といってもほとんどマディ・ウォーターズそのまま)のスロー・ブルース"Marylou Blues"なども歌う。指がいつの間にか柔らかくなってて痛かったよ。で夜遅くまでえんえんと。酔っ払ってくるとエンジンがかかって来てとまらなくなるのだ。
6/4(日)、藤沢Sound Marketにて今回のメイン・イヴェントとなるギグ。吉村さんに作って頂いたポスター曰く「Ken Yoshioka Live In Japan」!。2週間の短気滞在のためまだ会っていなかった旧友、親戚一同、Wesleyからのお客さん、Sound Marketの常連さんなどが大勢観に来てくれて1セット目から満員。外で待っている人まで!感謝感激です。こんな喜びは一生のうちに一度あるかないかというくらい。つい1セット目から飛ばしてしまいました(ビールのことか?)。夜7時半からCDの1曲目のオリジナルでスタート。ブルース・スタンダードを含めボーカルもけっこう取ったね。この日は吉村さんと吉村さんの弟さんがギター、ベースにギューギューさん、ドラムに初顔合わせのまことさん、湘南地区で最高のラインナップでした。吉村さんは鎌倉の腰越中学の先輩にあたり、ボクのCDのKoshigoe Recordという名に受けていました。生まれ育った腰越は漁港の町でボクの場合泥臭いというより魚臭いブルースかも。そして本番。当日リハを行っただけながら、とてもいいセッションになり、バンドの皆さんには大いにレスペクト致します。ボクの勝手な行動にドンピシャで合わせて頂きまして、、。勝手な行動と言えば、金曜日のギグの時スロー・ブルースのソロの途中オフ・マイクで店内を歩きながらハープを吹いた際、店の端まで行くと、お客の一人に「この人ホントはトイレに行きたいんじゃないの。」と言われてしまったので、ついそりゃ妙案だと思い、そのまま小便をしに入ってしまったりして。吉村さんがそのままギターソロでつないでくれたので、おかげでスッキリして戻ることができました。それはさておきとにかくバンドは非常に息があっていたと思います。ドラムのまことさんは素晴らしいリズムを刻んでいましたが、同時にお互いとてもいい音楽的なコミュニケイションがとれ嬉しく思いました。ギターの吉村兄弟は2人とも個性がちがうもジャズからR&Bまで多角的なアプローチで強烈なソロをかましていました。ギューギューさんも御活躍の通りベースのソロになると激しくブイブイいわせていました。CDはちなみに今回日本に50枚だけ持っていったんだけどこの夜のはじめで売り切れになり、残りはご注文を取らせて頂きました。すぐ送るから待っててね。いやあ本当にいい一夜でした。再びですが、Wesley,Sound market,バンド関係者ならびにご来場頂いた皆さんどうもありがとうございました。最後におまけの話まであるんだけど、帰る時かなり酔っ払っていたのか、地元で気が弛んだのかせっかく頂いたギャラを落としてしまい、帰ったあと店で見つかって連絡を頂き翌日受けとりにいったりなど、、。いろいろなことがありました。
また近く帰りたいと思います。コイツまた来たのかよとか言わないでね。
6/6(火)、トロント着。その夜マイク・オグラディと早速ギグ。さすがに夜の一時くらいになって眠くなって来たよ。
こちらは5月号としてアップしようとした分。実際のところあまりにも忙しかったのでホームページどころじゃなかったんだけど、今回合併号という名目でひっつけておいたよ。しかも5月初めのほんの少ししか触れていないけど。今日は。今月24日に8年振りに帰国します。今からとても楽しみです。それに合わせ急ピッチでCD製作を進めています。録音は3月にすでに終わらせていたのですが、ミックス、マスタリング、グラフィックスなどがまだ。とりあえず来月のこのページには詳細を載せられると思うので興味のある人はお楽しみに。
*5/4(木)、ピアノのジュリアン・ファウスとのギグにカナダのブルース・ハーピストの重鎮的な存在であるマイケル・ピケットが来る。紹介されたので挨拶した。以前気難しい人という噂を聞いていたのでちょっとビビる。演奏を始めたら目の前で一番前の席で聴いていたので非常にプレッシャーがかかる。そしたら帰りがけによかったよと声をかけられチップまでもらってしまったのでひとまず安心。お世辞をいうようなタイプでは絶対にないと思うのでホっとする。
*ジュリアンとそのギグのバンド(アップライト・ベースのサムとジャズ・ギタリストのジェイ)でデモ用に3曲録音。ややジャズっぽいオリジナルでうち2曲クロマティック・ハープを吹いた。
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