国際 

 読売新聞 

2外交官殺害で国連事務総長が弔意の書簡

(2003/12/04 12:03)

【ニューヨーク=勝田誠】国連のアナン事務総長は3日、イラクで殺害された奥克彦・駐英参事官と井ノ上正盛・駐イラク3等書記官の死を悼む書簡に署名し、日本政府国連代表部に送った。

  書簡は、やはりイラクで殺害された韓国人エンジニアも対象としている。しかし、日本人外交官については、「イラク復興のために公私ともに尽力した文民」と位置付け、「2人が復興支援会議に(車で)向かうところだったため、その死は一層悲劇的なものとなった」との表現で弔意を示した。

  事務総長は通常、軍人には弔電は送らず、11月29日に死亡したスペイン情報機関員らも対象外となった。

 朝日新聞 

英女王がナイジェリア訪問 数万人態勢でテロ警戒

 (2003/12/04 17:29)  

  英国のエリザベス女王が3日、ナイジェリアの首都アブジャを公式訪問した。女王の同国訪問は60年の同国の独立後では初めて。5~8日に開かれる英連邦首脳会議の開幕を宣言するための訪問で、同国は数万人の兵士や警官を動員して対テロ警戒態勢を敷いている。

  AP通信によると、女王は歓迎式典で「アフリカの繁栄なくして、世界の良識ある永続的な繁栄はあり得ない」と述べた。南部の最大都市ラゴスでは、首脳会議の巨額の開催費拠出を批判して数百人の市民が抗議デモを行った。

  首脳会議には英国のブレア首相をはじめ52の現加盟国の首脳級が出席する予定。大統領選での不正や野党の弾圧が問題視され、英連邦への加盟資格を一時停止されているジンバブエのムガベ大統領は出席を認められず、同国の処遇が主要議題となる見通しだ。

 毎日新聞 

インド首相:「南アジア」首脳会議に出席表明

  ( 2003/12/04 18:15 )

【イスラマバード西尾英之】インドのバジパイ首相は4日、ジャマリ・パキスタン首相に手紙を送り、1月4日からパキスタンの首都イスラマバードで開かれる南アジア地域協力連合(SAARC)の首脳会議に出席することを正式に表明した。インド首相のイスラマバード訪問は89年のラジブ・ガンジー首相の同会議出席以来となる。

  SAARCは2年に一度、加盟各国の持ち回りで首脳会議を開いている。イスラマバードでは今年1月に開催される予定だったが、印パ関係の悪化からバジパイ首相が出席を拒否し、会議自体が延期されていた。

  今年4月から関係改善の動きが始まったのを受け、パキスタンはバジパイ首相に改めて出席を要請。インド側は公式な回答を留保してきたものの、11月以降歴史的なカシミール停戦実現や航空機相互乗り入れ再開など関係改善の動きが進んだことを受けて、正式に出席を表明したとみられる。

  今後焦点はイスラマバードで関係改善に向けた両国直接対話が実現するかどうかに移る。両国内では「早急に関係改善が進む可能性は少ない」と悲観的な見方が強いが、インド政府は最近になって「あらゆる可能性を否定しない」と対話実現に含みを持たせている。

 産経新聞 

シュワルツェネッガー知事、公約1つ実現 不法移民に免許与えず

(2003/12/04 17:26)

  米カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事は3日、不法移民の運転免許証取得を可能にする州法を廃止する書類に署名した。

  州上院、下院は既に廃止を可決しており、知事は選挙期間中の主要公約の1つを実現した。

  この州法はリコールされたデービス前知事が署名して9月に成立し、来年1月1日に発効することになっていたが、市民の反発が強くリコール運動が起きるきっかけにもなった。(共同)