原相論
存在論
第三章 第四章 第五章 |
第六章 歴史論 人類歴史は如何にして始まり、如何なる法則によって導かれ、そして如何なる方向に向かって進んでいるのかなどの歴史の見方を扱う。今日の複雑な世界の問題の根本的解決は明確なる展望を持った確固たる歴史観なくしては不可能である。 一、統一史観の基本的立場 統一史観は歴史を三つの観点から捉える 罪悪史 : 歴史は人間の堕落によってもたらされた罪悪史である 再創造歴史 : 本然の人間と世界は未完成のまま失われてしまった。そのため神は歴史を通じて人間を再創造し世界を再建する摂理を行われるようになった。人間のみが堕落したのであるから、人間だけをみ言で再創造すれば良い。神はそのために精神的指導者を立てて人々に真理を伝え、霊的に導いてこられた。 復帰歴史 : 人類始祖の堕落によって、非原理的な人間が非原理的な世界で非原理的生活をするようになった。そのため神は人類歴史の始まりとともに本然の状態に復帰する摂理をなされた。 二、創造の法則 1、相対性の法則 : 社会が発展するための第一の条件は文化、政治、経済、科学等のあらゆる分野において、主体と対象の相対的要素が相対関係を結ぶことである。 2、授受作用の法則 : 主体と対象の相対的要素が相対関係を結んだ上で共通目的を中心として円満な授受作用を行うときに発展が起きる。 3、相克の法則 : 主体と主体(あるいは対象と対象)は互いに排斥し合う。主体と対象の授受作用を強化あるいは補完する役割を持っている。社会における主体と主体の相克作用は善悪の闘争となり、この闘争で善の側が勝利することによって歴史の進む方向は善の方向へ少しずつ転換してゆく。 4、中心の主管の法則 : 社会変遷のある段階において神は一定の環境を収拾するために中心人物を登場させその環境を主管させる。 5、三段階完成の法則 : 全ての事物の成長や発展は蘇生、長成、完成の三段階の過程を通じてなされる。 6、六数期間の法則 : 聖書において神の宇宙創造においてアダムの創造までに六日かかったとされている。 アダムを造るための準備期間 六数期間 イエス降臨に際し六数期間前から神は準備を始められた
再臨のメシヤを迎えるにあたっても六数期間前から準備が始まった
7、責任分担の法則 : 摂理的人物達が自身の知恵と努力とによって天のみ旨に合うように責任分担を果たせば摂理は新しい段階に進展するが、万一その人物が責任分担を果たせないと、その人物を中心として成そうとした摂理は失敗に帰し天のみ旨は延長され、一定期間の後に新しい人物が再び召命され同一の摂理が施行される。 三、復帰の法則 1、蕩減の法則 : 人間が復帰されるためには蕩減条件が立てられないといけない。神は指導者を立てその指導者を中心に条件を立てさせようとされた。しかし義人、聖人達は常に迫害され苦難の路程に追いやられてきた。神はその苦難を祭物的な蕩減条件とし罪悪世界の人々を屈服せしめられた。 2、分立の法則 : 神は善悪の母体となったアダムを復帰するためにアベルを善側、カインを悪側として分立された。アダム家庭の摂理は失敗に終わったがアベルが最後まで神に対して忠誠を尽くした心情の基台の上で、神は歴史を通じてサタン世界から善の側の人間を分立し善の版図を拡大することができた。サタン側は神の摂理に対抗し常に先行しながら悪の版図を拡大してきた。最終的には悪側の世界が善側の世界に屈服することによって全世界が復帰されるのである。 3、四数復帰の法則 : 神の創造目的は家庭的四位基台を通じて神の愛を実現することであったので、神を中心とする家庭的四位基台を復帰することが復帰歴史の中心的な目的となった。四位基台を復帰するために神は四数の期間を立てる象徴的、条件的な摂理を成された。四数期間はサタンによって混乱が引き起こされ神の側の人間はその間苦しみを受ける。しかしこの蕩減期間が過ぎれば、条件的に四位基台を復帰したという意味で神の復帰摂理は新しい段階へと進んでいったのである。 4、条件的摂理の法則 : 摂理的な事件はそれ自体としても復帰摂理の過程において重要な意味を持ちながら、同時に後に起こる摂理的な事件を決定し条件づけるのである。モーセの盤石二打がイエスの十字架の遠因になったことはその一例である。 5、偽と真の先後の法則 : 真なるものが現れる前に偽なるものが先に現れる。サタンは神に先立ち神の摂理をまねて原理型の非原理世界を造った。神はサタンの後を追いながら原理世界を造るための摂理をしてこられたのである。 6、縦の横的展開の法則 : 歴史上の未解決あるいは条件的にのみ終わった摂理的事件とその中心人物が終末時に再現されて、それらの蕩減復帰が一気に成されようとする。六先年の罪悪歴史を人間の堕落なしに発展してきた歴史と位置づけて、歴史上の数多くの悲惨なる事件の記憶を永遠に払拭し、サタンのざん訴条件を一掃してサタンを完全に屈服せしめることが目的である。 7、同時性摂理の法則 : ある摂理的人物がその責任分担を果たさなかったときその人物を中心とした摂理の一時代は終わるが、一定の期間を経た後に他の人物が立てられて前の時代の歴史路程を蕩減復帰するようになる。その際、復帰摂理の延長とともに蕩減条件が加算されてくるので、次元を高めた形で反復する。その結果歴史は螺旋形を描きながら発展するのである。 四、歴史の変遷 以上挙げた法則の中で特に重要なのが、授受の法則、相克の法則、蕩減の法則、分立の法則である。授受の法則は歴史の変遷における「発展の法則」となり、他の三つは併せて転換の法則(善悪闘争の法則)となる。 ○歴史は人間と環境、政府と国民などの主体と対象の円満な授受作用によって発展 主体と主体は相克の法則に従って対立し、闘争するが、歴史上における主体と主体の相克とは指導者と指導者の対立のことである。両者は分立の法則に従って一方が善の側、他方が悪の側に分けられた。善悪両陣営に分かれて闘いが起こるが、善の側が勝利することにより歴史の進む方向は善の方向へと転換されてきた。善悪の闘争において悪の側の力が強力である場合、神は蕩減の法則を用いて悪の側を屈服させようとされた。宗教が迫害を受けながら全世界に伝播されていったのはまさにこの蕩減の法則によるものであった。 ○歴史は二つの方向に向かって発展 一つは発展の方向であり、科学や経済や文化の発展を意味する。他の一つは復帰の方向であり、創造理想世界を回復することを意味する。未来世界は高度に発展した科学文明の世界であると同時に、高度の倫理社会であるが、科学文明の世界は発展によって達成され、倫理社会は復帰によって達成される。発展は永遠に継続するのに対し復帰は創造理想世界が回復すればそれで終わる。 五、キリスト教史観と唯物史観と統一史観の比較
キリスト教史観は悪魔に従った地の国の人々は永遠に罰を受けるとし、唯物史観ではプロレタリアートがブルジョアジーを暴力的に打倒するとされている。しかし統一史観は善の側が悪の側を自然屈服させ、悪の側をも善の側に復帰することにより全人類を救うことを説く。真の理想世界では全人類が幸福にならなければならないはずである。 |