86 年ぶりに Sox が WS を制覇した。この感動を後世に残すためにVol. 9 を発行させていただいた。原稿を書いていただいたJUNさんとまぐま大使さんに感謝します。 (matsudy)


By JUN
「誇り高きRed Sox Nation」 

 Boston Red Soxのファンになって今年でちょうど10年になります。
この節目の年に、まさかこんなに早くこの瞬間が訪れるとは正直考えてもいませんでしたが、夢にまで見たWorld Championになった今、なんだかいつも足が宙に浮いているような夢見心地な毎日を過ごしています。
 この「ワールドチャンピオンまでの道のり」については間違いなくどなたかが書いてくださると思うので、僕は少し違う視点から、このコラムを書かせていただきたいと思っています。

 僕は、1994年から2000年にかけて、6年間ボストンに住んでいました。その6年間のうちでいったい何試合のゲームを見てきたことでしょう。それぞれの敵チームが毎回ボストンにやってきてFenway Parkで行う3試合のうち、少なくとも1試合はいつも見にいってたくらいですから、僕には数え切れないくらいの思い出があります。 ボストンの人間はとにかく熱いんです。なぜここまでみんな熱くなれるのか・・・。そこにはさまざまな思いが重なり合っているのです。

「Red Sox Nation」
昔からRed Soxのファンはこう呼ばれています。
「Nation」とは、辞書では「国民、国家、民族」とあります。直訳すると「レッドソックス人」「レッドソックス党」はたまた「レッドソックス一族」とでも言うんでしょうか。あまりいい言葉が見つかりませんが、例えていうならば、大阪の人達のことを「大阪人」といったり、阪神タイガースファンが「トラ党」などと呼ばれるのと同じ概念なのではないかと思います。
すなわち、他とは一線をなす特異な気質を持ち、しかもとても「熱い」ということなのでしょうか・・・。僕はそう解釈しています。

よく、Red Soxのファンは「アメリカで最も熱狂的で、最も屈折していて、そして最も忠誠心にあふれているベースボールファンである」と言われます。それは、Yankeesに対する強い憎悪と、長い間苦しめられ続けてきた「Banbinoの呪い」と、そしてFenway Parkに対する人々の愛着が根底にあるのではないかと思います。
 Fenway名物の「Yankees Suck!」コールに代表されるように、プライドが高くて横柄で、毎年毎年札束で顔をひっぱたくようなやり方で我々の神経を逆撫でするYankeesに対する強烈な憎悪が我々の根底にはあります。そんなYankeesに何度もやられ続け、それでもYankeesに正面から立ち向かい続けていくRed Soxの選手達の姿に我々は熱狂するのです。
 しかしRed Soxは、いつもいいところまでいきながらギリギリのところで負けるということを繰り返してきました。今年になって日本のメディアも取り上げるようになった「バンビーノの呪い(Curse of Banbino)」という言葉に代表されるように、我々Red Soxファンはどんなにリードしてても、「また何か悪いことが起こるかもしれない」という不安に苦しめられ、無意識的に最悪の事態にそなえて気持ちの中に予防線を引いてしまうのです。
 最近でその最も代表的だった例が、昨年のALCS第7戦でPedroが3点リードを守りきれずに松井にやられPosadaにやられ、最後はBooneにやられて夢散った試合でした。このように毎年毎年、シーズン終了後に我々はひどく失望し、そしてどん底まで落ち込みます。それでも翌年には誰もが「This is the year(今年こそ!)」と毎年のように言い続け、熱い思いで愛すべきFenway Parkに足を運ぶのです。
 タイタニックが沈んだその年に建てられた全米最古の球場であるFenway Park。老朽化されたこの球場も、ボストンの人間にとっては何よりの誇りなのです。ボストンの人間は誰も新スタジアム建設は望んでいません。収容人数はわずか35000人ですが、Red Sox Nationの繰り出すNoiseは他のどこにも劣りません。戦術まで変えてしまうほどのいびつな形をしたグラウンド。そしてフェアゾーンとの距離が他のどの球場よりも近い観客席が、我々をなお一層熱狂的にさせます。そんな熱い気持ちにさせてくれるFenway Parkですが、実際に足を運んだ方ならおわかりになることと思いますが、とても居心地のよい「古き良きアメリカ」がそこにはあるのです。

さて、そんなボストン市民、そして僕らを含めた全世界に存在するこの「Red Sox Nation」のほとんど全ての人達が、生まれて初めて経験したこのWorld Champion。長年の苦悩と屈辱と呪いからはやっと解き放たれました。しかし、僕らは果たして来年からどんな思いで応援していくんでしょう・・・。毎年、合言葉のように言い続けた「This is the year」というスローガンは来年からはどうなるんでしょうか?
答えは誰にもわかりません。
なぜなら何もかも初めての体験なんですから。
僕は、僕は、きっとみんな何も変わらないんじゃないかと思います。
どこよりも熱狂的で、どこよりもビビり屋で不安症で、そしてどこよりもチームに愛着と愛情をもつ誇り高きクレイジーな連中、それが我々「Red Sox Nation」なんですから。




By まぐま大使
<<Boston、そしてRed Sox-------------ある個人史>>

86年ぶりのワールドシリーズ制覇、3連敗からの4連勝という史上初のbiggest comebackでのALCSの制覇、ポストシーズン8連勝という歴史的な記録づくめでRed Soxが、波瀾万丈のMLB 2004年を締めくくりました。ファンとしてまさに、感無量です。

私はBostonの病院で働く研究者です。こちらに移り住んで、もうすぐ5年になります。多くの皆さんが昔からの長年のファンである中で、私の場合は2年にも満ちません。渡米直後から情け容赦のない厳しい研究室に入ってしまい、英語で不自由していた貧乏な研究者でしたので、日々の生活と仕事に追われ、渡米当初はアメリカ生活を楽しむ余裕はありませんでした。約1年後、自分が勤務している病院がRed Sox のOfficial Hospitalであることを知りました。というのは、野茂選手が病院に受診した時に、たまたま診療医に通訳役で呼ばれたためです。その時は事務的な話しかしなかったと思いますし、Red Soxというチームがあるんだ、ということ、目の前にいた、あのでかい野茂選手がノーヒット試合をやったことを聞きました。今振り返ると、Bostonの住人として恥ずかしいのですが、野球なんて見ている余裕はない、という感じの生活でした。

仕事がようやく軌道にのり昇給して赤字生活から脱しかけた昨年の春頃、日本から励ましに来てくれた恋人と中華街のレストランに行き、そこで台湾系の中国人の店員さんとお会いしました。人なつっこい方で、すぐに打ち解けて私たちと友達になりました。Bostonに移って16年という方で、安い外食店などをよく御存知で、今でも彼方此方、案内してくださいます。Bostonという街を観光ガイドさんのように回ってくださったり、お金を使わない上でのアメリカ生活の楽しみ方を教えてくれました。Bostonという街に関心を持ち、知りたいと思うようになったのも、その頃からで、昨年夏頃から格安チケットを分けていただいてFenway球場に行くようになりました。 いろいろ新聞も読むようになり、彼が野球好きでRed Soxの大ファンであることから、私も関心を持つようになりました。その頃のBoston Globeに面白い記事があったのを覚えています。

『数年前のRed Soxの選手たちはお互いに仲がいいとは決して言えなかった。しかし特に今年から変わってきている。遠征中の試合後、選手の人数分のタクシーが必要だったのが、今は半分以下のタクシーで間に合うようになった。』

選手たちを身近に、そして親しみの湧く人間として感じるようになったのは、この記事がきっかけです。そしてご存知の通り、昨年のポストシーズンでは、ALCS第7戦でRed Sox はNYYを前に散りました。思えば夢中で応援していました。2連敗から3連勝したDivisionシリーズの対アスレチック戦では、最後のローの投球1球1球に息が詰まってました。NYYに対しても、あともう少しのところだった、と思うのは、年月の浅い私のようなファンの思いで、歴史のあるBostonで長いこと勝てないできた歴史の重みを、テレビや新聞などから思い知りました。もうあのようなチャンスは当分ないかもしれない、という重々しい思いが街全体に満ちていたようですし、最後にマルチネスの続投を決めたリトル監督は解任されました。

今年になって、レギュラーシーズンの試合もよくテレビ観戦するようになりました。先の友人の中国人にはチケットがなくてもスポーツバーに連れていってもらい大勢で応援する観戦の醍醐味を教えてもらいましたし、さらに試合が7回を過ぎる頃から帰る客が多いことに目を付け、彼等からチケットを受け取って野球場に入るなど、相変わらずお金もかけないで楽しんでいました。ガルシアパーラの衝撃的なトレード以降、チームは少しもたついた後、10ゲーム差以上あったNYYとの差が一気に1、2ゲーム差に縮みました。NYYに完敗した試合後のマルチネスも『おれたちは、あそこから、ここまで来たんだ』と言っています。今年は諦める年ではない、という雰囲気が感じられました。もっともその後、『NYYは父親のように強い』発言がマスコミを賑わせました。今振り返ると、あれは何だったのだろうか、と思います。

今年のポストシーズンの試合は、TV観戦ですが、すべて見てきました。ALCSの第3戦、NYY相手に投手陣が総崩れで大負けをした試合からビデオ録画を始めていました。この試合、点数だけを見ると大負けでしたが、何度先行されても6—6までは必死に粘って食い下がっており、途中まではどう転ぶかわからない試合でした。Red Soxが、やっと本領を発揮しだしたかな、と思った矢先に大量失点で試合を失いました。『考えうる可能性の中で最悪の状態』とフランコーナ監督が、声を震わせて記者会見していました。この時、私も、かなり弱気になっていました。

私はこのALCSの第3戦からビデオ録画を始め、第3戦で6—6に追い付いた後の大量失点の場面を消去して、以降8戦連続して録画しました。本当に勝ち続けることができるとは思っていなかったです。ただ毎試合毎試合、1試合でも多く野球を楽しませてくれてありがとう、という思いでした。

人間模様を多角的に推察するのが臨床医であった自分の癖なのかもしれませんが、いろいろな選手が各試合後にインタビューで答える言葉がとてもリアルで率直で、私にはチームの状態を推し量る上で、とても意味深く聞こえました。ワールドシリーズ制覇後、シリングはNYYのアレックス・ロドリゲスを挑発して、『彼が(ラミレスと交換で)Red Soxに来ていたら、彼はこのチームに馴染まなかっただろうし、チームも勝てなかった』と言っています。

お互いがお互いの欠けを補い、継ぎ接ぎながらも強い結束で、危機的な崖っぷちから這い上がってきた今年のRed Sox には、スポーツを超えた感動を味わわせていただきました。登録選手のほとんど全ての選手が活躍したチームでした。不振のチームメートを励まし続ける姿、不振だった選手が自信を回復して活躍してチームの勝利に結びつく試合展開、またそれを誇りに思うチームメート。ドラマとしては出来過ぎですが、そういうことの連続だった今年のRed Sox。心からありがとう、と言いたいです。本当に感謝です。

以下はALCS優勝後に、このFenway Faithfulのサイトを知り、投稿させていただいた文章です。ワールドシリーズの制覇に至る過程において、生で感じたことをまとめて書いたつもりです。あくまで試合を見ての個人の解釈、という前提ですが、多くは新聞記事の裏をとっています。何人かの皆さんに励ましていただき、管理人さんに相談させていただいて、こちらに載せることにしました。感動を共有してくださる方がいてくだされば嬉しいです。


<<ALCS優勝後>>

嬉しいです 投稿者:まぐま大使  投稿日:10月22日(金)04時49分21秒
Red Sox ファンの皆様、おめでとうございます。
チームもファンも皆、苦い思いをしてきた長い歴史がある中で、ことに昨年は、同じ組み合わせのALCSで、あと一歩のところで惜しくも優勝を逃しているだけに、このシリーズに思い入れる度合いも大きかったのでは、と思います。

3連敗したあと一塁手のケビン・ミラーが、『次の試合で俺たちを勝たせちゃいけないよ。もし俺たちが勝ってしまったら、俺たちは手が付けられない状態になって後悔するぞ』というようなことをインタビューで言っていました。映画『身代金』で身代金を懸賞金に変えて犯人を追いつめていくのに通じるようで、負けている立場から勝っている相手に向けた、ユニークな宣言だったと思います。そしてその通りになったのですから痛快です。

TV観戦をしながら何度も息を止めて見てしまう場面が多かったですが、一丸となって戦っている姿にはいたく感動しました。チャンスに打てなかったベルホーンを仲間たちが励まし続けていい結果につながったところや、ALDSで満塁HRを打たれたテイムリンを仲間が励ますところ、シリングの奮闘などを見聞きして、今のRed Soxがとても好きになりました。タッチするグローブをはたいてごまかそうとしたA-Rodや、タッチしているふりをするジターなどとは次元が違う暖かさですね。勝って本当によかったと思います。このはさん、このサイトを教えてくださって、ありがとうございます。今度はワールドシリーズですね。夢が広がって嬉しいです。


<<WSが始まる前に思った事、試合への思い>>

WS前の雑感 投稿者:まぐま大使 投稿日:10月23日(土)15時01分16秒

『 Let's go Manny 』 さんへ>
ラミレスの看板ではないのですが、マルチネスの看板はネットにありました。
http://www.boston.com/sports/baseball/redsox/extras/postseason_schedule/#alcs_game_1

このページには、今年のRed Soxのポストシーズンの模様が写真/記事つきで載っています。その中で、ALCSのGame 7のところで、Fans celebrateという箇所をクリックすると、7番目の写真がマルチネス版『KEEP THE FAITH』です。

明日は、ウエークフィールドが先発ですね。ナックル専門とまで言われるミラベリ捕手がマスクをかぶるようです。パスボールの恐れも減って、思い切り魔球を投げてもらいたいです。バリテックは2戦でシリングとともに先発することになったそうです。個人的には、なかなか活躍の場が与えられなくても腐らず実績を挙げている田口壮選手が好きなのですが、勝負はRed Sox に勝ってもらいたいなどと、勝手なことを思ってしまいます。同様に、Bostonの新聞記事でNYY松井選手が、高く評価されていると少し誇りに思うのに、彼がRed Sox戦で打つと、やたらに腹立たしくなります。

チームとしては、やはりRed Sox が最高ですね。以前『JUN』さんの投稿で、NYYの守護神リベラを打ち崩すところで、Roberts外野手の劣勢な中での笑顔について書かれておられましたが、本当にその通り。負けているのにダッグアウトで、やんちゃなカブレラをラミレスが、はぐらかしてよくからかっています。まじめに頑張ってくれよ、とつい思ってしまいがちですが、プレーではガルシアパーラを忘れさせる活躍をしていると評されるカブレラであり、投手への適応がうまく頭がシャープで相手投手に恐れられているHRキングのラミレスです。ファンを大事にする子供好きなデーモンは、勝負強くチームを牽引していると評価されて年間を通じてのチームMVPに選ばれてますし、昨年の首位打者ビル・ミラーは下位打線に追いやられてますが、今回NYYのリベラを打ち崩してくれましたし、いつもクールで堅実な守備をしてます。0.5秒で笑顔になってしまう頼れるpapiのオーテイスは今年になって大きく花開いた主砲です。こういったシュアな実力と明るいキャラな選手たちに加えて、昨年は自分の家でALCSを見ていたというベルホーンと、今年の春期キャンプでは中継ぎ専門で、先発要員にも入っていなかったアローヨの著しい成長、故障者リストに長く入っていたニクソンの復活などは、見ていて、つい思い入れが強くなってしまいます。本当に個性あふれる楽しく強い、魅力的なチームだなと思います。

選手の好調な状態を維持するのはなかなか難しいのでしょうね。最後に爆発してくれたデーモンやベルホーンの前半の不調もそうですが、第7戦で7回の1イニングを投げたマルチネスを見ていて、球の切れが悪そうで連打を浴びていた時はハラハラしました。でも彼は、それまでのポストシーズンの先発試合では凄い投球でした。アローヨは先発で不調でしたが、第5戦の中継ぎではビックリするような切れ味の球を投げていました。レギュラーシーズンでは絶不調で、精神的に弱すぎるとか、トレードされるべき選手の筆頭とまでマスコミにたたかれていたロー投手も、ポストシーズンでは汚名返上の大活躍。そういう好不調を見極めて采配を振るわなければならない監督というのも忍耐力や決断力が必要で、大変なのだろうな、と思いつつ、でも絶対勝ってね、と願ってしまいます。

いよいよ明日からRed Octoberですね。全米一治安が悪いSt. Louis のCardinalsもRed Soxも、真っ赤なチームカラー。見ている方も何だか熱く燃えてしまいそうです。


<<WS第1戦後>>

自信を生み出すチームの雰囲気 投稿者:まぐま大使  投稿日:10月25日(月)03時15分26秒
最後まで安心できませんでしたが、勝てて本当に嬉しいです。

Closerのキース・フォークが、ラミレスの連続タイムリー・エラーにもめげず、集中力を切らすことなく押さえ込んだのが凄かったな、と思いました。試合前にFoxTVの解説者も話していましたが、指先の感覚が大きく影響するナックルボーラーのウエークフィールドには非常に厳しい寒さだったのですが、よく投げたものだと思いました。出場機会がなかったロバーツがインタビューに答えていましたが、目を覆いたくなるようなラミレスのエラーの後でも、ベンチでは皆が笑い飛ばしている強さがあったようです。3戦連続で貴重なHRを打ったベルホーンは、『自信を回復させることができて打てるようになった』と、話しています。取材の中で彼はさらに、『精神的なものがプレーに大きく影響することがわかった』と答えています。ベルホーンにこういうことを気づかせ、自信を回復させてくれたのは、実は深刻なエラーにも笑い飛ばしていられるテームメートの強さと暖かさと忍耐、そして自信だったのではないか、などと深読みしています。確かにRed Soxは『野武士軍団』『荒削りで、はちゃめちゃ』と評されることが多く、緻密な野球を日本で見ていた自分には、ハラハラドキドキなシーンが多いのですが、ビックプレーが生まれるに十分な下地と実力に溢れているところは、誇れるのではないか、と思います。地元紙にはsloppy Sox(ずさんなSox)と書かれてますが、ファンとしては、ただの気まぐれ者の集団ではない、と主張したいものです。

それにしてもCardinalsは緻密な上に、凄く強いですね。ラルーサ監督は非常に玄人うけする監督であるようで、持ち前の激しい気性にも関わらず、彼と仕事をしたいという野球関係者は非常に多いのだそうです。かなりの点差を追いつく過程では、Cardinals側から見ると運もあったのでしょうが、手強さは充分感じられました。田口壮の内野ヒットをきっかけに2死からタイムリー2塁打を続けた凄まじさは、迫力満点でした。ALCSの第一戦でNYYのムッシーナに一方的な完全試合かと思われる程に押さえ込まれていたところから、後一歩まで追いつめ、パナマから球団の飛行機で帰国したばかりのリベラを引きずり出したRed Sox。その強さに匹敵する手強さを感じました。

先発投手に注目が集まっていますが、それと同じように中継ぎの投手に、頑張ってもらいたいです。時にビックリするような球を投げる成長株アローヨも自信を実力をつけつつあります。その一方で、テイムリンやエンブリーは、レギュラー・シーズンからの酷使に伴う慢性的な疲労が溜まっていて、本来の切れ味からはほど遠い時もあります。実は、私はテイムリンの大ファンです。レギュラー・シーズンの後半から調子を落としていますが、彼が登場して相手打線の火を消し去るシーンが今年は沢山ありました。抑えて当たり前、打たれると批判ばかりという厳しい役割ですが、先発と抑えだけで押さえ込む事は到底無理に思われるCardinalsです。連日の試合に体調を合わせることは至難の業だと思いますが、踏ん張ってもらいたいです。

『RED SOX FAN』さん、感想をありがとうございます。ウダウダと趣味で書き込んでしまい恐縮していますが、時間がある範囲で、また書き込みさせていただければ、と思います。実は今回のWSの後半、皮肉なことに敵地St. Louisへの学会出張があり、と言って野球観戦にどこまで浸れるかわからないのですが、パソコンは持参するつもりです。犯罪発生率が全米ナンバーワンのSt. Louis。ファンの気質も激しいようで、Red Soxのシャツは持って行かない方がいいと、同僚たちに言われています。安全のためにも、スポーツバーでなくホテルの部屋で観戦することになりそうです。Red Octoberの最後は、St. Louisで迎えます。


<<WS第2戦後>>

痛みを糧に 投稿者:まぐま大使 投稿日:10月26日(火)06時29分27秒
制覇まであと2勝。
しかし『我々は引き続き一生懸命頑張らなければいけない。我々は制覇に近づいた。でもまだ勝ち取ってはいないんだ』。試合後のラミレスの言葉です。主力選手がこう言うとチームも引き締まり、ファンとしても嬉しいですね。

オーテイスは、ほとんどHRだろ、という大飛球を飛ばしましたがファールの判定。打点は挙げられませんでした(お相撲さんのように、両手をポンと叩いてからバッターボックスに構えるポーズを真似をする友人がいるのですが、私は気に入っています)。第2戦は相手にマークされた主砲たちでなく、バリテック、ベルホーン、カブレラが効果的に打点を挙げてくれました。バリテックについては、Cardinalsのウオーカーと乱闘になったらいい勝負かもしれないというプロレスファンが多いそうですが(?)、貫禄ばかりでなく勝負強さでは定評がありますし、カブレラも大振りしながらも何度もサヨナラヒットを打ってきているので、そうかやってくれたか、という受け止められ方です。しかし、ベルホーンの最近の活躍は、驚異&脅威として扱われています。ファンのヤジを声援に変えた男として、そしてすでに、過去に例を見ないタイプの October Hero として、注目されだしました。ポストシーズンで成長を続ける若武者なんて今までいなかったわけです。ヤジられながら悪戦苦闘し成長していく彼は頼もしいです。デーモンやケビン・ミラーは、何か聞かれると簡単に答えた後、ベルホーンの自慢を始めるそうです。チームの皆は不振の時の彼の痛みを知っていました。そこから立ち直った彼を誇りに思う同僚の暖かい思いを知る思いです。

シリングの力投も光りました。試合当日の朝は、状態が悪く、球場に向かう際も、台所から車に行くまでが大変で、とても投げられる状態には思えなかった、と試合後のインタビューで話していました。衝撃的な告白に、周囲もシーンとして彼の話を聞いていましたが、家から車で球場に向かいながら街の景色をみていくうちに、街の皆が自分に期待していること、多くのファンが願っていることが実感されてきて、Medical staffの助けをかりて試合に臨んだそうです。どんなに追い込まれても、期待され、それに応える。自分はそのために多くのお金をもらい、ここに来たと言っています。 大したヒーローです。次の登板は不可能ではないか、とも言われています。シリングも、投げる機会が来ない事を望みたいと言っています。エースの痛みをチームが受け止めて、力にする番なのかもしれないですね。

New York Times の記事に面白いものがあります。
"1918 plus 24 (Manny Ramirez), plus 34 (Ortiz), plus 33 (Jason Varitek), minus 5 (Nomar Garciaparra) equals 2004. This is the year."

呪いの1918に、ラミレス、オーテイス、バリテックの背番号を足し、ガルシアパーラのかつての背番号を引くと、2004で、今年が呪いの解ける年だ、という話です。 ガルシアパーラの放出は大きな痛手でしたが、移籍して来たカブレラ、メインケビッツ、ロバーツが活躍するのに伴い、納得するファンが増えてきました。『Die Hard』というRed Sox Fanの雑誌(Soxのファンの雑誌にはピッタリの名前)があるのですが、そこには、No More Normarとありました。ファンの雑誌としてのガルシアパーラに対する決別宣言でした。Red Sox の本拠地Bostonには、フットボールチーム『ペイトリオッツ』があります。ここ3年で2回もスーパーボールを制覇し、現在21連勝中の全米最強と言われるチームで、クオーターバックであるトム・ブレイデイーというスーパースターがいます。アメフトの国アメリカのチャンピオン・チームのスター・ブレイデイーよりもガルシアパーラの方が、Bostonでは遥かに人気がありました。そのガルシアパーラがチームを去る。どんなにか凄いトレードだったか、地元の人の衝撃がいかばかりであったか、わかると思います。『ブレイデイーよりも皆に愛されていたガルシアパーラ、しかし今のチームに必要なのは彼ではなかった』、と『Die Hard』にあります。地元紙には、『今日のガルシアパーラ』という項目で彼が移籍したカブスでの成績を載せる欄がしばらく続きました。未だに賛否両論があるこのトレード。もとには戻すわけにはいかないわけで、新天地に移ったガルシアパーラのなお一層の活躍のためにも、彼を放出したことが無駄でなかったという結果で終ってほしいものです。不振に悩む選手、エースの負傷、スター選手の放出。多くの痛みを抱えながらもそれを糧にして、制覇へと邁進していってほしいです。


<<WS第3戦前>>

ペドロの真価 投稿者:まぐま大使  投稿日:10月27日(水)08時39分20秒
いよいよ第3戦ですね。
Red Soxにとっては久しぶりのポストシーズンなので、ナショナル・リーグ主催のゲームでの影響を心配する声も多いようです。ペドロ・マルチネスも打席に入るし、オーテイスは1塁の守備、そのあおりでケビン・ミラーが先発出場できなくなります。ただでさえ2試合で8つの失策をしてきたチームですので、当然守備に注目が集まるわけで、バッテイングにその影響がでないように願いたいです。ただ今日の最大の注目は、ペドロ対強打者たちでしょうか。肩を少し悪くしているためなのだそうですが、球数を多く投げる事ができないペドロが強打者をどう処理できるか。ALCSの第7戦では、いまだに彼が何故投げたのか、野球関係者が納得することができていないそうです。フランコーナ監督は、ブルペンが疲労しきっていて彼以外いなかった、と話しているのですが、最も考えやすい理由は、ペドロが投げたかったから投げた、ということだそうです。長くエースで頼りになる存在としてチームに君臨してきている特別な存在なので、交代の時期も難しいかもしれません。交代時期を逸して解任されたのが昨年のリトル監督ですが、その点、合理的な選手起用を続けているフランコーナ監督には、比較的冷静な判断が期待できそうです。グランドのみならず数々の印象的な発言を残しているのもペドロです。皆さんご存知の『NYYは父親のように強い』発言。そして、ALCSの第2戦後には、『ヤシの木の下に座っていてバス代もなかった自分が、今やNYで皆に注目されて投球することができている。素晴らしいもんだろう』と言っているわけです。敵チームからも憎みきれない奴と言われているのがわかるような気もします。試合後、いったい何を言い出すのかも注目されているそうですが、まずは、試合で持てる実力を見せつけてもらいたいです。ある意味、彼の真価が問われる試合とも言えます。

チームとして、自分たちが今までしてきたことを続ければ、勝てない相手ではないはずです。是非、頑張ってもらいたいです。


<<WS第3戦後>>

マジック1 投稿者:まぐま大使 投稿日:10月28日(木)07時38分28秒
あと1勝で夢が叶います。
1試合の中にも、いろいろなドラマが含まれているようなRed Sox の試合が毎試合、続いていますが、どれもこれもチャンピオンになるために必死に歩んで来た軌跡。一生懸命に楽しく仕事をするというのは、こういうことなんだなー、と励まされる思いです。とは言っても、力の出し惜しみなしに、明日はないと思って4戦できちっと決めていただきたいと強く思います。

それにしても、 堅実なプレーを続けるRed Soxに比べて、ホームゲームなのにどこか、らしくなく動揺しているCardinals。TVで映されるブッシュスタジアムのCardinalsファンの寂しい顔を見ていると、ALCSで3戦を落として追いつめられていた、かつての自分の顔のような気がして、胸がつまる思いもしてしまいます。ただ、Red Soxファンとしては、情け容赦なく相手を圧倒してほしいですね。相手の弱みに乗じて勝つだけのチームではない今年のRed Sox には、どんなに強い相手でも、泥臭く粘って最後には相手をなぎ倒すような底力があると思っています。 最後は、きっちり勝ってほしいです。

苦戦にうち沈むCardinals ファンのプラカードの中に面白いのがあったので引用します。"Forget your Daddy. Who's your Barber?"というもので、ラミレス、 マルチネス、デーモンの似顔絵を書いた脇に書かれてありました。(マルチネス発言で流行ってしまった)『パパは誰?』というのはさておき、『お前らの床屋は誰だ?』というわけで、猛者苦しい髪の毛を爽やかにひねっていて、私は思わず吹き出してしましました。少なくとも見ていて嫌な感じはしないように思います。

第3戦を振り返ると、守備に不安があったラミレスとオーテイスのファインプレーが、立ち上がりに掴まりかけたペドロを助けてくれたように思います。"I'm an emotional player"と、自らを悪びれずに言うペドロ。だからこそ、こういう同僚のプレーを人一倍励みにできるのでしょうね。4回以降のペドロは圧巻でした。試合前には、『かつてのペドロは凄かった』、『ペドロがペドロであった頃』という内容の記事が多く、WS初登板のペドロの出来に疑問を投げかける辛口の予想が多かったのを吹き飛ばしてくれました。バッテイング後に照れながらダッグアウトに戻る姿も初々しく見えました。引き継いだテイムリンも最近では最高の出来でした。1発打たれたフォークは連投で、疲れていたのでしょうかね。彼が不調なのか、ウオーカーが良かったのか私にはわかりませんでした。攻撃面では、何といってもラミレスの先制HRが効きました。1回2死で2ストライク。スタンドのCardinalsファンがイニングの終わりを期待して立ち上がっている中、いきなりレフト・スタンドに打ち込んだもので、相手ファンもチームもかなりダメージがあったように見えました。個人的には、4得点の中でビル・ミューラーの2打点が非常に嬉しかったです。前の試合では、自らのエラーで負傷のエース・シリングの足を引っ張ってしまって責任を感じていたように見受けられましたし、第3戦でも1回、本来の彼ならとれたはずの3塁強襲のライナーもはじいてしまい(エラーにはなっていないです)、満塁にしてしまう一因となってしまいました。その分、打撃では必死だったようで、いつもポーカーフェイスの彼が珍しく感情むき出しのプレーをしていました。試合後のインタビューでは、うってかわって和んだとても良い顔をしていました。

第4戦はあと1時間後。先発のロー投手は、NYY戦で学んだことを生かしたい、と抱負を語っていました。第4戦以降のことは考えずにプレーする、と力強く語る彼には、シーズン中に臆病者と言われた頃の面影は残っていないように思えました。控えの外野手ロバーツは、 team chemistryだと言っています。皆が欠けを補い合いながら一丸となって、かつてない力を発揮する事ができるようになっている、とチームの状態を表現しています。ミスをしても、それを補って余りあるチームの力。今日も、充分発揮してほしいです。

日本での実況放映中に、新潟での地震のニュースのため中断があったのだそうですね。地球の反対側で、のう天気に野球観戦をしていた自分が少し不謹慎に思えて恥ずかしかったです。救助活動が滞りなく進む事を願います。私は野球という本物のドラマから大きな夢と力をもらって、毎日の仕事の励みにしているのですが、被災地で多くのものを失い途方にくれておられる方々が、それぞれ何か、夢と希望を持たれて立ち直っていかれることを心から願います。


<<WS制覇直後>>

Die Hard Sox 投稿者:まぐま大使  投稿日:10月28日(木)14時52分11秒
勝った瞬間、涙がでてきました。
張りつめていた思いから解放されたからなのか、誇りに思っていたチームの選手の皆さんへの感謝の気持ちなのか、ともかく体が震えるほど感動しました。

デーモンの先制パンチ、このシリーズではこれまで脇役だったニクソンの、あわやグランド・スラムかという大きな2塁打、ローからアローヨ、エンブリー、フォークと繋いだ完封リレー。見事でした。安心のためにもう少し追加点をと願っても満塁の好機に1本が出ず、後半は息詰まる投手戦でした。第1戦終了の頃は、得点数が記録になるようなシリーズかと言われたほど打力のチームと受け止められていたのが、この3試合はシリング、マルチネス、ロー投手の踏んばりで、息のつまるような試合も勝ち続けました。こうした捉えどころがない強さは、かつてないチームワークの良さによるのかもしれないですね。ALDS3連勝に続く、ALCSの3連敗から始まった快進撃。まさにDie Hard Red Soxでしたし、Ghost-bustersでした。

ALCSのMVPがオーテイスで、このWSのMVPがラミレスになりました。思えば今年のオールスターゲームで、この2人が揃ってHRを打ち誇りに思ったことを思い出します。さらには、圧倒的な強さと緻密さを備えた強豪Cardinalsに勝ったのは、抜け目のないNYYとの凌ぎを削る試合のお陰かもしれないですね。試合をやりながら、まとまりが強まり、窮地に追い込まれてから負けなくなりました。ロー投手が言うように、NYYとの試合から学んだことも多いのかもしれません。

この掲示板という場を提供してくださっている管理人さんに感謝いたします。『RED SOX FAN』 さん、つたない文章への感想をありがとうございます。『このは』さん、日本での反響を聞かせてくださり、ありがとうございます。『Let's go Manny』さん、写真を壁紙に使っておられるとのこと、嬉しいです。Red Soxのワールド・チャンピオンへの軌跡と感動を皆さんと共有できたこと、とても嬉しく思います。ありがとうございました。

ボストンは深夜にも関わらず、凄い騒ぎです。 Straw driveの橋に書かれていたreverse the curseという文字が、reversed curseに書き変わりました。歴史的な日に本拠地ボストンにいられる幸せを噛みしめているところです。SOX Shock the Worldと地元紙の号外に書かれています。劇的な勝ちあがり方、86年ぶりの快挙ですから、このくらいの表現、当たり前ですよね。


<<WS制覇後、大統領選の開票日>>

Bostonに戻って 投稿者:まぐま大使 投稿日:11月 3日(水)10時58分29秒

お久しぶりです。
WSの4戦が終わった次の日から仕事でSt. Louisに出かけており、昨日Bostonに戻りました。ここの掲示板に来るのも、随分と久しぶりな感じです。残念ながら、生で優勝パレードを見る事ができなかったのですが、いま全米一ホットな街Bostonを、少し外側から眺める事ができた気がします。St. Louisでお会いした人たちは地元の人というより、他のアメリカの各地から集まった人が多かったからなのかもしれないのですが、Bostonから来た、と言うと皆、Red Sox 良かったね、という反応でした。多くの方は、呪いを忘れる事ができて、とか、久しぶりにチャンピオンになれて、と言う意味あいでしたが、0−3から勝ち上がったのには熱いものを感じた、8連勝の勢いにはたまげた、などと言ってくれる詳しく知っておられる方々もいて、何だか誇らしい思いになっていました。絶対的な窮地から這い上がってきたRed Soxには、ファンでなくても�lを惹き付けるものがあったようで、見ていて感動した、と言っている人が、とても多かったです。初めて会うような人とでも、野球談義で盛り上がってしまったこともありました。St. Louisのダウンタウンでは、あちこちのネオンで『Thanks Cards』と出ていました。田口壮選手が言うように、野球を愛するファンが多い街なんだな、という気がしました。謀らずして宿泊したホテルが野球場の目の前でしたので、外側だけ見に行ったのですが、ここで優勝が決まったのか、と思いながら、少しの間、感慨に耽っていました。

東京ではoff会があるのですね。私は参加できませんが、集まれる皆様で盛り上がってください。アメリカでは今、大統領選挙の投票そして開票が始まるところです。シリングがブッシュの応援演説をしたのには、少なからずショックでしたが、ケリー側も旧知のRed Soxオーナー達を呼んで集会をしていたようですし、最後はワールドチャンピオンRed Soxを巻き込んだ抜け目ない選挙の攻防だったようです。Copley の広場で集計結果の実況をするらしく、地元の人たちは、かなりそこに集まっています。


By matsudy
Sox がWSを制覇し、World Champions になった。

1)ALCSでNYYとの死闘を勝ち抜いたその勢いのままWSに突入し、 St. Louis をSweep した。
2)Game1からGame4までSoxは初回に点をいれることができたために、一度も先行されることがなかった。

結果をみれば簡単に勝てたように見えるが、Sox Fan の立場で言えばそれほど楽ではなかったように感じた。WS前にははっきり行ってSt. Louis の打線に脅威を感じており、Walker-Pujols-Rolen-Edmonds と続く破壊力のある打線を抑えきれるかどうかかなり心配だったからである。 だから1つも負けないで勝ててよかったというのが正直な気持ちだった。どこかで1つでも負けていたらかなりPressure となったと思うし、連敗でもしようものならPanic になっていたのではないかと思う。ただ1試合1試合勝つことのみに集中して戦ったら、たまたま4連勝してしまったというのが実感だった。

終わった時には実感がなかったが、優勝パレードの映像をみたりしていると少しずつ本当に勝ったのだということを理解することができたのではないかと思う。

さてSox がWS を制覇した今になって振り返ってみると、ここ10年ぐらいの間に起こったことでこういうことがあったからこそWSの制覇に繋がったのだなぁと思えることが頭に浮かんできた。そこで今回それらをまとめてみた。

1993年
Nixon がDraft #1 Pick される(このときのGM はLou Gorman であった)。
Off にGM Lou Gorman 解雇。
Kevin Kennedy 監督就任。

1994年
1 月にDan Duquette がGM に就任。
Nomar がDraft #1 Pick される。

1995年
AL EAST 制覇するもALDS でCleveland にSweepされる。

1996年
Season 終了後、Kevin Kennedy 監督の契約更新なし。
RHP Roger Clemens FA宣言。
Jimy Williams 監督が就任。

1997年
Spring CampでNomar がJohn Valentin を2B に押しやる。
Nomar がRookie of the Year を獲得。
7月31日に RHP H. Slocumb をTrade。RHP D. Lowe と C J. Varitek を獲得。
C/DH Stanley をNYYにTrade。RHP T. Armas と RHP Mecir を獲得。
Expansion Draft でRHP Jeff SuppanとRHP Mecirがとられる。RHP D. LoweがSuppan のSelection のあとProtect Player として引き戻されたといわれている。
RHP Pedro Martinez を RHP C. Pavano とRHP T. Armas Jr. との交換で獲得、Pedro とは7年契約を行う。

1998 年
(Trading Deadline 頃Nixon にTradeの噂があったが、GM にSox で活躍したいと直訴、Tradeは結局なかった。この件については完全に裏が取れなかった。98年だったと思う。)
ALDS で Cleveland に敗退。

1999年
Nixon が4月に2割以下しか打てなかったにもかかわらず辛抱して使い続ける。以後Regular として定着。
ALCSでNYYと対決(1勝4敗)。Game 3 でPedro とRoger が対決。

2000年
Off に Manny Ramirez とFAで8年契約(2年のOption 付き)。

2001年
8月16日Jimy Williams 監督突然の解雇。Pitching Coach のJoe Kerrigan が監督となる。
Off にCF J. Damon をFAで4年契約。

2002年 
2月27日に正式にJohn Henry らがSox のOwners になる。
翌日GM Dan Duquette が解雇される。
Mike Port が暫定GM となる。
Joe Kerrigan監督が解雇される。
Grady Little が監督に就任。
11月にTheo Epstein がGM に就任。

2003 年
1月に1B/OF K. Millar をWaivers により獲得。
3B B. Mueller と2年契約(1年のOption 付き)。
1B/DH Ortiz と1年契約。
ALCS でNYYと死闘を演じるもGame 7 で逆転負け。Little 監督解雇。
11月RHP Curt Schilling を LHP Fossum, RHP B. Lyon, INF de la Rosa & a player to be named later とのTradeでArizona から獲得。
Terry Francona が監督に就任。
Closer by Commitee 計画失敗のためCloser RHP Foulke をFAで3年契約(1年のOption 付き)。
2B Bellhorn をa player to be named laterとのTrade でColorado から獲得。

2004年
7月31日OF Dave Roberts をLAからAAA OF Henri Stanley とのTrade で獲得。
同日SS Nomar をCubs へTrade。Montreal から Orland Cabrera,Minnesotaから1B Doug Miebtkewicz を獲得。

振り返ってみれば色々なことが起こっていた。それが全て今回のWS制覇につながったはずである。もちろん1918年からの流れを追う必要があるのかもしれないがやはり86年は長すぎる。後世の歴史家のためにSox には連覇をしてもらって、色々調べる必要がないようにしてもらいたい。