「ご注文はお決まりですか?」

「フルーツパフェ1つ」「あたしチョコレートパフェ」『阿蘇山1つ』


「かしこまりました。フルーツパフェ1つと、チョコレートパフェ1つ、それと阿蘇山がおひとつですね。
 ただいまお持ちいたします。少々お待ちくださいませ。」






「・・出たわね。阿蘇山」

「いっつもあんなの食べて・・太るわよ」

『あんなの全然平気よ。chara-head-charaよ。ふふん』

「はぁ・・まぁいいけどさ」



「ところでさ。ねー、あんた、ユウタの事、好きなんでしょ?」



『ばっ・・ばか。何言ってんのよ。そんなわけないじゃない』


「またまたー。素直になりなさいよー」

「そうそう。このまま離れ離れになっちゃっていいわけ?」

『そんなんじゃないってば・・・。って、離れ離れ?何のこと?」



「え?だって、ユウタ。留学するんでしょ?」


『留学・・・?そんなの聞いてないよ』


「先週あたりに聞いたわよねぇ。たしか。」


「そうそう。アイツのお父さんって日本のロボット工学の第一人者なの知ってるでしょ?」


『うん。アイツ、数学とか何気に成績いいのよねぇー。実にファッキンだわ』



「今中国でね。二足歩行で会話もできる、みたいなロボットを作る一大プロジェクトがあるらしいのよ」

『うん』


「そのプロジェクトにユウタのお父さん、参加するんだってさ。」


「それで・・・アイツもその手伝いのために中国に行く、って言ってたよ。たしか」


「出発・・明後日だよ?ホントに聞いてなかったの?」


『うん・・・全然初耳・・』


「だーかーらー。さっさと言っちゃえば?ラクになるわよー」


「そうそう。玉砕しても、明後日になれば、もう当分顔見なくてすむわよ」


『・・・だから・・そんなんじゃないって』






「あーあ・・・放心状態のままひたすらパフェ食べてるわよこの子」


「つーか・・その柱みたいなパフェ、どうやったら3つも食べられるのよ・・・」





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