Wombat logic (Quadra 800, 650, Centris 650) を IICi 筐体に搭載する定番の改造です。私もやってみました。IICi 2 号と 4 号に Quadra 650 の logic と電源を搭載しました。さらに bus speed の clock up を試みました。
左が Wombat logic ( Quadra 800 のもの )、右が IICi の logic です。
筐体後面は、board 後方の各 connector に合わせて、IICi の floppy disk drive の connector から display の connector までをつなげてしまい、さらにその両端を少し広げるように削ります。Speaker の connector を少し広げます。
実際に Wombat logic を IICi に搭載する場合は、筐体底面の hook が 5 箇所、突起が 3 箇所、あたってしまうところがあり、それらは削り取る必要があります。
筐体前面、向かって左には、slit に合わせて、通風口を開けています。丁度、Power PC card の正面になります。PPC 601 は大変熱を持ちやすいので、これが開いていた方がよいでしょう。
PPC 601 は大変発熱量が大きいようで、PowerPro 601 を Quadra 800 1 号機に初めて搭載した時は、heat hung up が起こり、筐体底面に fan を PowerPro 601 に向けて横向けにつけて冷却を図りました。
Apple 純正 PPC up grade card も発熱はかなりの物です。しかも clock up の際には放熱に注意を要します。最初に Wombat と Apple 純正 PPC up grade card を搭載した時には、Fan を reset / interrupt switch の上につけて、前後方向に冷却してみました。
Bus speed 40MHz に clock up したところ、Quadra 650 1 号から持ってきました Apple 純正 PPC up grade card はこれで OK でした。しかし、Quadra 650 2 号から持ってきました Apple 純正 PPC up grade card は NG でした。Heat hung up するのです。
Apple 純正 PPC up grade card は、CPU と heat sink の間には小さい放熱 sheet が貼ってあります。PowerPro 601 は silicone compound が塗ってありましたが、Apple 純正 PPC up grade card にはこれが塗ってありません。
そこで、CPU の発熱を計ってみました。CPU と heat sink の間に温度計の probe を挟みますと、うまく熱が heat sink へ逃げず、probe が 39.4 度を表示したところで heat hung up しました。そこで probe は heat sink の上面で CPU の真上近くに置きました。ですので、計測値は heat sink 上での温度です。
47.4 度で heat hung up します。
そうしますと、52.6 度で heat hung up します。多分、heat sink へより多くの熱が伝わり、heat sink が高い温度を示すまで CPU は温度に耐えていられたのでしょう。
すると、42 度前後で安定動作するようになりました。この写真は後日。
ちなみに、Peltier 素子を heat sink 上におき、さらに素子上に heat sink を載せて、それを 8cm fan で空冷してみました。しかしながら、空冷が充分でなかったか、素子上の heat sink が小さかったためか、少し冷えた後、温度はぐんぐん上がっていきました。だめでした .....
Bus speed 40MHz にしましたところ、外付け SCSI 機器の動作がおかしくなるものがありました。といっても今の所一つだけですが。
PPC card を装着した場合に、80MHz および 120 MHz ででも、Melco 社の 40GB 外付け hard disk が SCSI 機器として全く認識されなくなります。68040 40MHz であれば大丈夫です。その他の CD ROM drive ( Logitec 社製倍速、8 年前に購入したもの ^_^;; )、Sharp 製 scanner、Minolta 製 film scanner は大丈夫でした。