ストリップ入門

これは見に行く人のためのマニュアルでは在りません。
貴女〔基本的にストリップは女性のための職場ですので、このマニュアルも女性が読むことを前提に作ってあります。)が、ストリッパーになるためのマニュアルなのです。
勿論、こういう業界にはいるということはあまり、すすめられることではありません。只、一般に考えられているほどアブナイ業界ではなく、入るのもやめるのもそんなに大変なことじゃない。〔このことは、こういった業界にかかわる場合非常に大切なことなのです。)割り切ることさえできれば、結構簡単になじむことができるはずです。

 

性に関する諸問題
new!(3/9)ストリップ入門番外編
注:著者がストリップ業界に在籍していたのは15年以上前のハナシになります。
此処に書いてあるデーターは全てその頃のものをベースにしたものであくまでも
目安程度に考えて読むようにしてください。
おそらく今現在のストリップ業界とはカナリ違っていると考えておいたほうが良いでしょう。

劇場の実際

 さて、劇場にはO.S系とかロック系とかのチェーン館と単独で経営している劇場さらに温泉等にある劇場にわかれます。このうち温泉などでやっている劇場にお世話になることはあまりないでしょうから、チェーン系劇場と単独の劇場についてハナシをすすめていくことにしましょう。
端的にいって、やはりこの世界で力を持っているのはチェーン館ということになります。でも力があるからといって安心するのは禁物です。
 たとえば貴女が浅草ロック座の門をたたき無事にストリッパーとして契約できたとしても、そのまますぐ、浅草ロック座に出演できるわけではないのです。ストリップ劇場は10日単位で出し物を総入替えするのが通例になっていて(5日単位もあります)、その際貴女が次にどこの劇場に出演するのかをきめるのは貴女が世話になっている劇場側の都合によるのです。
 劇場は10日単位で全てのことが動いていきます。まず、それぞれの劇場ではギャラの枠がありそれをハコと呼んでいます。
 その予算枠の中でタレントを選択して、番組(コウバン)を組みます。ただ、その組み方が、各劇場間の付き合いであるとか、交換であるとか、そう言う形で決まることの方が多いのす。
だから力のない劇場にはいってしまった場合、なかなか仕事がとれなかったりします。
でもここで、やっぱり力のあるチェーン館のほうが・・と安易に考えてはいけません。力があるということは、タレントも大勢抱えているということで、その分どうしても駆け出しのタレントは、かるく扱われてしまいがちだからです。
結果、仕事はきれずにあるでしょうが、とんでもない地方の劇場におくりこまれたり、仕事の内容がどんどんエスカレートしていったりとかして、かなり辛い思いをすることも十分考られるからです。
このあたりも含めて考えれば、まず始めは都内にあるチェーン館ではない、良く流行っているきれいな劇場を選ぶのが良いでしょう。
 劇場が決まったら受付で、社長か支配人を呼んでもらい踊り子になりたい、と切り出します。そのとき相手は経験とかを聞いてくると思いますが、そのときはちゃんと本当のことを伝えて下さい。嘘をついてもたちどころにバレますから。
 ただ、相手が親切そうに「衣装とかそろえるのにお金いるでしょう?幾らか用立てようか?」とかいいだしたら、断固として断わって下さい。
ここでお金をもらってしまうと、あとあとずっと、このお金に縛られてしまいます。衣装は自分で用意できるから大丈夫です、といいましょう。

ギャラと出し物

踊り子のギャラはその中身によって決まります。
それはショーの質ではもちろんありません。中身というのはなにをやるのかということです。そのあたりのことを表にしておきましたので、参考にしてください。
〔1日4ステージ、土曜日はオールナイトといって6ステージ、10日単位で劇場を移りますが、中には5日単位のところもあります。)
注:15年以上前のそれもかなりおおまかな目安にすぎません。
特に金額的なことは相当劇場出し物によっても開きがあるはずなので
鵜呑みにしないように。
また出し物も当時にくらべれば随分かわっているはずです。

 
出し物
内容
ギャラ
備考
持ち時間
ソロ

ただ踊って脱ぐだけ

一日1万円前後

今どきやる人はまずいない
新人の研修用?

10分〜12分
(4曲分)
ソロベット

ソロ+
オナニーショー

一日1万5千円前後

やはり研修用?

12分〜15分
〔4曲分)
天狗ベット

オナニーの時にバイブレーターを使用

一日2万円前後

どちらかといえば引退まぎわの人のショー

15分〜20分
〔5曲分)
入れポン
出しポン

バイブを使ったオナニーの後
客にバイブを使わせる

一日2万5千円
前後

バイブのかわりに指にサックをして入れさせる指ポンもある

15分〜20分
〔5曲分)
花電車

窒口を使って煙草を吸ったりバナナを輪切りにしたりする

一日2万5千円
前後

昔懐かしいストリップの秘芸です

20分前後
〔5曲分)
放尿ショー

染め粉を入れた金魚鉢におしっこをする

一日2万5千円
前後

今やってる人いるのかな〜?

20分前後
〔5曲分)
普通シロクロ

男女でセックスのまね

一日3万5千円
前後

実際に挿入はしません

25分前後
〔6曲分)
本番シロクロ

本当にセックスします

一日5万円前後

実際に挿入しますしかも一日4回

25分前後
〔6曲分)
獣姦ショー

犬やヤギ、果ては小馬とまでする言語同断なショー

一日3万5千円
前後

動物愛護協会がだまってないぞ!

25分前後
〔6曲分)
まな板ショー

舞台に客を上げ手や口を使って射精させます

一日4万円前後

一度のステージで2人の客を上げます

25分〜30分
〔6曲分)
本番
まな板ショー

舞台に客を上げ××をします

一日5万円前後

一度のステージで2人の客を上げます

30分前後
〔7曲分)

 上の表はあくまでも、非常におおまかな目安にすぎません。
またショーの内容も各劇場によって開きが在りますので、後々トラブルにならないように
劇場のひとたちと良く打ち合わせをしてから仕事を受けるようにしましょう。
この表はあくまでも、その目安としてつくってあります。

ショーの作り方

取り敢えず、天狗ベッドをやるということでその作り方をかいていきます。
どのショーもこれを基準にすれば、後付け足すか削るかするだけなので
あとは貴女自身の創意工夫で乗り越えてください。


基本的構成

ショーは、曲の組み方でつくっていきます。
  1. 1曲目、<登場>
    まず1曲目は、衣装をつけたまま踊ります。自分のからだが、動かし安い曲を選び、リラックスしてから舞台にでましょう。別にうまく踊れなくってもいいから、前にどんどんでて、お客によく、自分をみせてください。
  2. 2曲目・<ベッドいり>
    ここで、じらすように衣装を脱いでいきます。曲は、やや、スローなものが始めは、やりやすいでしょう。
  3. 3曲目・<オナニーショー>
    布団等必要で在れば、2曲めの終わりでいったん舞台ソデに引いて、蒲団引きのおじさんに布団をひいてもらいます。
  4. 4曲目・<バイブショー>
    バイブレーターをとりだし、お客によくみえるように、バイブレーターを使ってオナニーをします。
  5. 5曲目・<立ち上がり>
    コトが、終わってからの余韻をみせます。
  6. 6曲目・<オープン>
    ようは、フィナーレ、派手な曲にのって、お客さんに自分のナニを開いてみせます。
 

4曲目と5曲目は、1曲で済ましても構いません。
分かりやすくするためにワザとこまかくくぎってあります。
 また、これは、あくまでもおおよその目安ですので、ようは、ハダカになってバイブレーターを使ってオナニーすればいいわけですから、自信が在ればかつてのアングラと呼ばれた人たちの様に前衛的なショーをやっても構いません。
 只そういう場合、ちゃんと劇場のひとたちによく相談してOKがとれてからやるようにしましょう。いくら自信が在っても勝手にショーの内容をかえるのは、この業界では御法度です。

 

用意するもの

  1. 衣装
     先ずブラジャーとパンツ〔業界の習わしに従って、このさきは、ブラとツンパと書きます)こういうのって、ちゃんと衣装屋ってのがいて作ってくれます。タウンページなんかで探してもいいし、東京渋谷に在るチャコットという舞台衣装専門のお店では、オーダーもうけてくれます。あまり凝らなければ、3万円程度で出来るでしょう。
  2. ショール
     羽でできた派手なものが、ユザワ屋〔蒲田、吉祥寺なんかに在る手芸材料の専門店)でたくさんうっています。ショールはいろいろ使い道が多いうえに価格も比較的手ごろ。コストパフォーマンスの良い小道具です。
  3. ダンスシューズ
     うかつにその辺で売っているハイヒールなんかで踊ったりすると、かならず貴女の足首と舞台を痛めてしまうことでしょう。貴女の足首はともかく、舞台を傷つけたりしたら、口の悪い踊り子たちにきっと、末代まで悪口をいわれ続けることでしょう。そういう事態を避けるためにも、やや高価ですが、ダンスシューズは必要不可避な品です。先程紹介した渋谷のチャコットに1万円位からいろいろそろっています。
  4. バイブレーター
     新宿あたりの大人のおもちゃ屋に行けば、簡単に手に入ります。選ぶコツは、とにかく表面の装飾がすくないなめらかなもので、できるだけ小さなものを。電動バイブの先だけきって、詰め物をして使ってもいいでしょう。
  5. 棉花
     カット綿を小さめの弁当箱サイズのタッパに敷き詰め、熱湯で殺菌しその後、余分な水分をきったもの。これは性器の洗浄と生理のときのタンポンがわりに使います。
  6. オープン着
     オープンの時に身に付ける衣装です。これは短めのネグリジェみたいなもので大丈夫でしょう。
  7. メイク道具
     あえて舞台用のドーランまでそろえる必要はありませんが、やはり汗に強い色の派手なものが在ると良いでしょう。舞台の照明はかなり強く、生半可なメイクでは簡単にとんでしまいます。その分しっかりメイクにはげみましょう。
  8. 簡単な着替えと日常品
     劇場は、10日単位でうごいて行きます。通える範囲ならいいのですが、そういうケースはむしろ少ないでしょう。そうなれば楽屋に泊まり込みになるので、在る程度の日常品はもっていたほうがよいでしょう。
     後は、全て貴女の創意工夫によります。曲も自分で組まなければならないので
    テープにいれていくなり、C.Dを持っていくなり、貴女が乗り込む劇場に前もって、確認をとり〔もち時間とCDがいいのか、テープがいいのかの確認、もしテープと言われても、必ずCDも用意しておくこと)相手の都合にあわせます。



オマケ
 この仕事につくということは、貴女も自動的に犯罪者の仲間入りをすることになります。誰が何と言おうが、公然猥褻物陳列罪と言う得たいのしれない、意味不明な法律があるかぎり、ストリップという職業は非合法な無法者のお仕事なのです。そのことを良く理解したうえで、公序良俗に反して下さい。当H,Pはこの結果について一切、関知するところではありませんのでおのおのの良識と責任にもとずいて頑張ってください。

じゃっ!! 

 

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