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「上海館」

兵庫県・相生市  中華料理


■『上海館』 (中国料理) 相生駅前

相生は中華料理が旨いんですよね。

という話を聞いていたものだから、今日上郡からの帰途、ただ中華料理のためだけに相生で途中下車し、駅前に早速見つけたこの店に入ってみた。
駅前の雑居ビルの2Fという簡易な風情の店構えだったが、入口脇に掲げられた写真入りのメニューは豊富で、悪くない。いわく、ワタリガニの辛み炒め1500円、アワビの醤油煮込み2500円、フカヒレ姿煮込み6000円、等々、一通りのメニューを揃えているわけだ。
定食が1000円前後、但し昼は750-950円で供してあるようなので、それをいただくことにする。八宝菜の定食。
店内も簡素な、町の中華料理屋さんの風情だけれど、『醫食同源』の軸を掛けてあったりするのがいい感じ。
出てきた定食、八宝菜は皿に溢れんばかりのてんこ盛り。豆腐、漬物、スープが添えられている。味付けは醤油味ベースの、いわゆる日本的な中華料理の味だけれど、具は豊富に使っているし、人参は蝶々の形に細工されているという具合。わかる?

さて、ところで、なぜ相生の中華料理が旨いのか。

詳しくはもう一度聞いた人から確認しておくけれども、要するに歴史的に中国文化の間接的な輸入があったわけである。
相生といえば有名なのは、毎年5月最終日曜日に行われる「相生ペーロン祭」(細長い船で競漕する)だが、この「ペーロン」とはそもそも「白龍(パイロン)」なのである。紀元前から中国にあった競漕が日本に伝わったものに他ならない。
すなわち、江戸時代初期に長崎に入ってきた中国文化の一部分が、大正になって今度は長崎から造船技術と共に相生に流れてきた、その末裔なわけである。相生で食う八宝菜はその歴史の一本の糸を含み持っているわけである。

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最終更新日04/09/10