The Abiko Literary Press
日本語での話しと
詩もいただく!
興味ある人こちら
フィネガンズウェイクは面白い!季刊誌「アビコ・クォータリー」は、詩・散文・
評論・ジェイムズ・ジョイス論を扱う国際的な雑誌です。出版元は千葉県我孫子市の
Abiko Literary Press (ALP)とHCEです。詩部門編集ジェシー・グラス、評論部門コ
リー・レイド、ロスアンゼルス支社DC ポルター、日本語編集木川敏子が担当。いか
なる寄付・助成も受けず、ローレル・シックス女史のジェイムズ・ジョイスへの情熱
のみで続けられてきました。おそらくポスト・モダンの典型といえる「フィネガンズ
・ウェイク」研究には特に力をいれています。
6年前の創刊号は詩・小文・書簡などを集めたたった30ページのささやかなもので
したが、それがオフセット印刷のきちんとした雑誌になりました。ページ数も平均25
0となり、上質の現代詩・散文・ジョイス論等が満載されています。また、ほとんど
の作品には日本語訳もついています。
過去にはチューリッヒのジェイムズ・ジョイス財団のフリッツ・センやバーナード
・ベンストックのようなウェイク専門家たちの論文を特集し、またジョン・ケージや
アルノー・シュミットのことも掲載しました。
詩や散文での実験はもちろん、ジョイスがその独創的な小説で見せてくれた文学の
限界にも絶え間なく挑戦し続ける作品を選んでいます。最近では、ジャクソン・マッ
クローの小文やアン・ターディオスの多言語による詩を載せました。その他にも概念
文学やパーフォーマンス文学も扱っています。
詩や創作コーナーは、よりオーソドックスなものですが、人間を見つめる作品とし
ては他にひけをとらないでしょう。懸賞受賞作家の詩や創作も扱い、これまでにはア
メリカンブック賞を受賞したウィリアム・ブロンク、シェリー・メモリアル賞受賞の
レオ・コネラン、シド・コーマン、ジョン・シルキン・リュー・タルコ、ジェイムズ
・シェヴィル、バートン・ルーフェル、トム・ラックス、エディス・シファート、レ
イル・シルバート、ワルター・カミンス、ヨーイチ・カワムラ、ピーター・マインク
、チャールズ・フィッシュマン等、を掲載しました。
シックス女史の夢は、現代有名作家を扱うだけでなく、有能な新人作家たちを勇気
づけることです。以下の6項はその手段として彼女が行っているものです。
・国際的な二大コンテストを毎年主催し、懸賞金は2,000ドルを上回る。
・「つぶやき」コーナーを新人たちに提供し、作家同志の意見交換の場とする。この
"誌上ワークショップ" では、選ばれた作家たちが意見を述べ、それへの評価も語ら
れていく。
・年に一度の白黒写真コンテストを主催。一等賞金300ドル。
・来日する作家や詩人たちに、無料のベッドを提供。
・年度中の「フィネガンズ・ウェイク」論の最高作には1,000ドルを授与。
・ジェイムズ・ジョイスパーラーを開き "フィネガンズ・ウェイク" の楽しい読書
会をもつ。蔵書多数。
神が人間にしたことを確認するために、ジョン・ミルトンは「失われた楽園」を書
きました。私たちは、ジョイスのフィネガンが人類に示したことを確認するために「
アビコ・クォータリー」を送ります。
ジェイムズ・ジョイスを日本だけでなく世界に紹介し続けるために、「アビコ・ク
ォータリー」はあなたの助けを必要としています。
何ができるでしょう?答えは簡単です。購読していただければいいのです。個人で
も同人グループでも結構です。図書館関係からの購読は特に助かります。
寄付や労力・資料の提供も喜んで受けます。また、「アビコ・クォータリー」を宣
伝していただいても結構です。
アビコ文学誌 (ALP) への投書から
現在の出版物の中でも、特にエクサイティングな雑誌の一つだと思う。また、日本
で出版されているということで、他の役目も果たしているだろう。ジェイムズ・ジョ
イスに強烈な傾倒を示しながら、その祖国を離れたところから世界に向けて発信され
ている。ジョイスについては、いつか日本でももっと人気が出てくればと私も願って
いる。
ジェイムズ・シャーキー
ABQの13号にはびっくりしました。13世紀に戻されたような気がしました。
シーン・トーマス・ドーティー
AQ の最新号を送っていただきありがとう。何て面白い雑誌だ!シェヴィルのエッ
セイはとても興味深く、詩のコーナーにも随分感心させられた。エディス・シファー
トの「メディテイション」は、ちょっとした外国語の構文法のヒントで、最も完成さ
れた詩形を示している。トーマス・ラックスの「ザ ミニストリー」は、とても印象
に残る詩だ。
アレックス・シーガル
(エディター)
これまでに掲載されたフィネガンズ・ウェイクに関するエッセイ
Finnegans Wake, Richard Kostelanetz
Fritz Senn, Satisfaction
Marion Cumpiano Finnegans Wake on Wheels, Tires, and Cycles
Marion Cumpiano, The Excremental Falls in Finnegans Wake
>From General Cambronne to Hyacinth O'Flaherty
Robert Frumkin, Zen in Finnegans Wake
Morgan Gibson, Joyce's Style of Looking Inward
Joan Peternel, Ulysses Goes to Finnegans Wake
Alfred P. Crumlish, 26 Songs from Finnegans Wake
David Hayman, Schmidt/Joyce: A Case of Possession
Stefan Gradmann, Schmidt/Joyce: Anatomy of a Misunderstanding
Notes on Finnegans Wake by the Wake Ass (ALP)
Bernard Benstock, Old Josser's Book of Practical Hats
Alexander G. Gonzalez, James Joyce's Finnegans Wake and R.G. Collingwood's
Theory of Art: A Defense and a Definition of Joyce's Masterpiece
Friedhelm Rathjen, Note: Raftery in Joyce
アビコ・クォータリーの購読者・団体
Trinity College Library Dublin
Princess Grace Irish Library, Monaco
Margaret Solomon
University of Illinois at Urbana-Champaign English Library
The Jams Joyce Society of Korea
The Plaza
Harry Ransom Humanities Research Center
The Shandean, Amsterdam
The James Joyce Foundation, Zurich
Finnegans Wake Circular
The James Joyce Foundation, The Ohio State University
The Diet Library, Japan
Japan-Ireland Society
The James Joyce Cultural Centre Ltd.