TOPにもどる
リストにもどる

Game Review




  Fifth     RUNE
 
一時期、多分プリンセスメーカーがでたとき、女の子を育てるというゲームがはやった気がする。総合的でなくてもいいのならそれこそ「卒業」とかもそうだし、エロゲーなら「マリオン」とか。たとえが悪いけれども、結構作られた気がする。それからこの手のゲームはあまりでていない。どうもいろいろなイベントを用意するのは手間がかかるためのようである。

そういったゲームが久々にでたとおもったけど、これはアドベンチャーゲームです。言い切ります。育てる要素はありません。何回かやってみたが、どうもこのゲームパラメータはHなシーンを見るだけのためにあるような気がする。だとすると、育てると言うことについてはまるきり意味がないのではなかろうか。ただでさえ中身がないゲームなんだから、Hシーンだけのためのパラメータなんかはない方がいい。それなら、アドベンチャーとしてきちんと成立させた方がよい。なんだかいろいろなサイトで絵の方は受けていたけど、それならもういっそのことCG集として売り出した方が親切だ。

ゲームとして出すのならある程度ゲームのクオリティがないといけない。どうせなら、店のイベントなくして、全部マナのイベントにしたほうが厚みがでたはずだ。店のねーちゃんのよけいな設定もいらない。第一、全然シナリオに反映されていない。後から付け足したように見える。要するに説明しなければならない所を説明できないからこういう事になったのだと思う。

結局絵を見て買う人はそれでいいかもしれないけど、それ以外の人は泣きを見ると思う。まあ、例の法案も通ったし、この手の絵は結構需要がある気がする。そういう目で見るのならこういうのもあってもいいのかもしれないが。





  ELF ALL STARS 脱衣雀     ELF
 
麻雀というジャンルは何故か18禁のゲームにしっくりくるらしく、いろいろ発売されている。最近なら「夢・天使」やなんかそうだし、昔なら「麻雀幻想曲シリーズ」なんかもそうだった。「ねこまーじゃん」なんて訳わからないのもあった気がする。こうして、一定の間隔で発売されてきたのは、エロゲーうんぬんより前にやはり「脱衣麻雀」という確固としたジャンルが形成されていたからだろう。考えてみれば麻雀に負けると脱ぐという行為はおかしい。それがゲームの中とはいえ一般化されているということがいえる。

 前置きはともかく、たぶんELF2作目の麻雀ゲームである。中身はキャラの切り売りと昔の原画の使い回しである。考えてみればひどい話ともいえる。たぶんELFはそれを重々承知して出したに違いない。だから、点数を稼いで、ELFのいろいろなパソコン関係のアプリをもらおう、という設定になっている。だから、脱衣の方は本当に脱衣で、一部を除いてHシーンにいかない。ある意味潔い設計である。けれども、麻雀が好きなら結構楽しめるし、なにせこういうゲームは暇つぶしにもってこいなのである。純粋に麻雀の部分だけ取り出してゲームできる人や、ELFが好きで好きで、ELF製品があればご飯を何杯でも食べられる人にはいいかもしれない。逆に18禁という言葉に打たれて買えば後悔しそうなゲームといえる。ちなみに僕は麻雀が好きな方なのでそこそこ楽しめました。





  尽くしてあげちゃう     トラヴュランス
 
 キャラクターの設定はよくある当たりそうなところをついている。主人公のことを好きな幼なじみやお兄ちゃんと呼んでくれる女の子とか。ただこの作品、シナリオが悪いというより、おかしいというのが感想である。キャラクターの設定をいかにもという感じで作っておけばいいというものではない。

 たとえば少し疎遠になっていた幼なじみが、いきなり裸エプロンで料理作っていたり、部屋でオナニーしているのはどう考えてもおかしい。馬鹿でも何かあるって気づくだろう。一応最初の方で伏線張っているとはいえ、みんながみんなHなことして迫ってくるのはどう考えてもおかしい。スカートめくったら、下着の替わりに荒縄していたら、絶対引くと思う。まあ、それがこのゲームのコンセプトだから仕方がないとはいえ、ひどすぎると思う。それに、すごいのが主人公であろう。よく我慢できるもんである。いつ女の子押し倒すかと思っていたら、最後まで本番をしないというのはすごい。逆にそういったことも不自然に感じるのだろう。あと、エンディングの後に変ないいわけじみた文がでてくる。結局なぜ主人公のことが好きか語り切れてないキャラのためのいいわけである。それはもう伏せておくか、シナリオ中に語りきるものである。

 結局キャラの設定があればいいのではないということである。シナリオが駄目ならどんなキャラの設定してても一緒ということである。ただし、そのありえないHシーンは逆に笑いをさそった。なんでやねんとつっこみたくなるのである。そういう意味ではすごく面白かった





  鎮花祭     MISTY
 
 最初にいってしまうと、この作品はB級ファンタジーとでもいうべき雰囲気を持ち合わせている。まず、シナリオがそれっぽい。プレイしてみればわかるが、やたら説明が多い。要するに説明しないとわからないような設定を抱えているということである。そして、その設定がもろにB級ファンタジーである。言霊や房中術なんてものがあふれかえっている。

立川流も神道も、タントラ派も陰陽道も使えそうなおいしいところをねらっているという気がする。そして、それを巧みに使って、怪現象を仕立て上げるというのもB級的である。こうしておけばご都合主義がまかり通るということである。人が20mぐらい飛ぼうが、犬の化け物だそうが、人が生き返ろうが、神様が人の中に住んでいようが、とにかくそういう設定があるのでというと変に通用してしまうというところがB級である。トマトが人を襲うのを納得してしまうのと同じである(ただ、あれはたいした説明はなかった気がする)。あと、主軸になる事件を中心に物語を組み立てているので、シナリオによってはどうもおかしい点がでてくるのも少し問題である。あと、CGのほうもどうも男性キャラがおかしい。結局、設定に酔って肝心な部分がどうもぼやけてしまっているというのがこの作品の評価としては妥当に思える。

 ただ、このゲームがB級テイストあふれるものであるからといって、面白くないということはないのである。逆にそういったB級的なものがこっちの笑いをさそったりして、変に面白かったりする。結局このシナリオ書いた人が、どういった狙いを持っていたかはわからない。たぶん本気でこれに取り組んだと思う。そうだとするとこういった評価は失礼かもしれないが、少なくとも、量がすごいだけで、中身のないテキストをCG100%達成するというだけのために読まなくてはいけないゲームなんかよりも、断然好感が持てるのである。





  D+VINE〔LUV〕     アボガトパワーズ
 
 久しぶりに、これは遊べる、と思った作品である。なんせアクションRPGである。人によって得手不得手はあろうが、こういうゲームでつまらないのは少ない。たいていやりこんでしまうものである。

 さて、その中身である。まずシステムはしっかりしている。なれないと操作を間違えるということはあろうが、それは少し仕方がないことだと思う。システムがしっかりしているので遊んでて苦にならないのが良い。それに繰り返し遊べるように色々工夫もなされている。成長もレベルアップのとき手に入る魔石を振り分けるというもので、自分の好きなタイプのキャラに成長させることが出来る。

 でも、この手のゲームにありがちなことでシナリオがぞんざいになってしまっている。おきまりといっていい設定の幼馴染は存在感は薄く、もう一人のヒロインとも言えるユウラも幸薄そうなのが一発でわかる。どうも処理し切れなかったような盗賊団の連中。そのためか3つ目後半から4つ目のダンジョンあたりでこのあとどうなるかがまるきり読めてしまうのだ。だから、ダンジョンと関係ない街にいるサブキャラの話のほうが面白いといえば面白い。

 けれども、逆の視点から見ると、すべてアクション部分の付属的な扱いなのである。とくに娼館のシナリオはそうなっている。すべてが遊ぶためのおまけなのである。シナリオがなっていなくても、キャラクターがそんなに目立たなくても、ゲームとして成立させてしまった作品である。現在のいわゆるエロゲーの主流はアドベンチャーである。その他のジャンルのゲームはあまり出てこない。やはり、絵とテキストと音楽さえクリアすれば作りやすいのであろう。ただ、濫造という言葉が当てはまるようにつくりやすいぶん、どうってことない作品や似たような設定の作品が毎週毎週出荷されていくことになる。そうなると作品自体の印象は希薄になり、また遊ぼうなんて気になる作品は少ない。このゲームはそういう点をクリアした最近では数少ないゲームだと思う。





  To Heart     Leaf
 
 いまさらいう事でもないが、このゲームは良く出来ている。それは別にここに書き出すまでもなく、多々のサイトで絶賛されていることでもわかる。さて、そこで考えてみたいのが、このゲームの魅力というものであろう。ところが、この作品の魅力というものを考えてみると、存外キャラクターの個性に頼ってしまっている気がするのである。なぜなら、今までありえなかったキャラクター(マルチや芹香先輩などである)や、王道ともいえる幼馴染など、そのキャラの設定だけで、話が先行してしまいそうな感を受けてしまうのである。そのためか、キャラ別に良く出来ているなと思うシナリオは少ないように思える。確かにキャラクターそのものは生きているといえる。掃除を失敗するマルチや晩御飯を作りに来てくれるあかり、動くものをみておかしくなるレミィなど、そのシーンを取り出して見れば、キャラクターが面白いほど動いているのである。しかし、それはいわば話の一部が面白いということだけであって、全体を通してみてみるとシナリオに無理のある点が多いのである。

 例えば、委員長のシナリオは、そのキャラの初期設定に寄りかかりすぎ、傍目から見たらおかしいと思えるほどのおせっかいを焼くという行為を取るというシナリオに出来あがってしまっているし、レミィのシナリオでは取ってつけたような幼いころの思い出が背後にあるために、逆に現在あるレミィのキャラが最後で死んでしまうということになっている。まあ、こういったシナリオの不具合もその所々にあるキャラの個性によってしまった人には見えなくなり、不自然な部分はそのキャラクターが前面に出ることによって消えていってしまう。Leafはそれをねらったわけではないであろうが、そう感じた瞬間、ゲームの魅力が少しずつ失われてしまうのである。そのようなさもしい狙いというものは、それを無批判に受け取る人には面白いものであろうが、このようにものを考える人間にとってはゲームをさめた物にしてしまう。それならば登場人物を減らしてでも、一人一人のシナリオを十分に書き出したほうが面白い。「雫」や「痕」はその点がしっかりしていたと思う。それらと比べてみると、やはり不自然で無理なシナリオが目立ってしまう。キャラだけあればいいのではない。

 もっともLeafのノベルシリーズの第三弾ということで、今までのものと違ったものを作るということが製作者の頭にはあったのであろう。よって「雫」や「痕」にあったダークな部分を取り除き、王道ともいえる学園ものに挑戦したという風にまあ、穿った推測も出来るのであるが、それはやはりこちらの穿った意見であり、真意はわからない。まあ、最初にも言ったようにこのゲームは良く出来ているので、結局大当たりしたし、TVアニメにもなったのである。その点にけちはつけるつもりはない。





  闘神都市2     Alicesoft
 
 もう勘弁なりません。本日こそはみなさまにアリスソフトのゲームが長すぎるという事実を、この場を借りてはっきりと言っておきたいのであります。とりわけRPGはそうであります。たしかにこのメーカーは作りはたいへんしっかりとしております。それが安心して買える理由の一つにもなっておることは承知しております。けれども逆につくりこみすぎて、話が冗長になっておるのではないか、最近とくにそう考えることが多くなってまいりました。

 全体の完成度は素晴らしいものである。それは解っております。絵もたいへんに美麗であります。それも解っておるのです。ストーリーも音楽もよくできております。それもこれも十分呑み込めております。しかし、しかしであります。これは声を大にして言いたいのであります。隅々まで行き届いた作りをしているにもかかわらず、肝心にして重大なものがぽっかりと空いておる。そのような感想をいつも抱くのであります。システムの完成度の高さにくらべて、この空虚はいったいなんでありましょうか。

 むろん、ゲームを長く楽しめることは大切なことであります。例えますれば、二千年を覆うこの不景気に、数千円という金を投資するわけでありますから、安定した見返りのある株を買うことは、理解できる行為であります。しかしながら、アリスソフトのゲームはシステムの充実度、ストーリーの安定度にあぐらをかくあまり、ゲーマーの集中力には配慮していないと思うのであります。長く遊べるソフトをめざすあまり、多くの人々のやる気と忍耐をうばっているように思われてならないのです。  集中が切れたロール・プレイングゲームの運命はみなさまもよく御存知のとおりであります。 そうです、ほったらかしにされたまま埃をかぶり、ゴキブリにはい回られたあげくに、中古屋に売られるか、そのまま忘れ去られるのであります。実に惨憺たる有様になるのであります。苦痛の極みであります。長いと感じたその時、ただの繰り返しではないかと気がついたそのとき、ヒロイン葉月の浮かべる天使の微笑みは単なるコンピュータCGとして凍り付き、それまで積み木のように一つひとつ積まれて創りあげられた世界がばらばらに砕け落ちる様はまさにこの世のおわりといえましょう。われらゲーマーの感情移入度は一気に下降いたします。あれやこれやとあらが目につきはじめたらもうお終いなのです。

 よいでしょうかお集まりのみなさま、Hは、Hこそは一瞬のモノなのです。それこそがエロティシズムであります。すなわち長いゲームはもともとエロにとっては不利なのであります。つまらないにもかかわらずわれわれゲーマーを最後までかりたてるもの、それは惰性であります。しかし惰性でやるエロゲームなど言語道断、ゲーマー魂に悖り、ソフトの風上にも置けず、また犬畜生めにも劣るのであります。

 エロとゲームの共存はみなさまがお考えになっているよりもはるかに困難であります。どちらかの比重を多くしないとコウモリになって、どっちつかずで飛び回るしか道はありますまい。闘神都市2ならずともアリスソフトは贅沢な、しかし深刻な悩みをここにかかえている次第であります。 ご静聴を感謝いたします。





  コ・コ・ロ・・・      .r
 
ギャハハハハ。こんな愉快なゲームそうあらへんで。やおひやん、これ。ちゅうか、そんなやつおらんがな。まあ聞いてえな、名前は晶いうねんけど、モーホーやからて、先輩にいきなり服ぬげいわれて全裸でパピプペ○スおったててるやつおるかぁ。りゅうりゅうと。わらうしかないやん。笑いすぎて、く、苦しい。それがあんた、実の姉に見られんねんで。これ、あかん、思い出しただけでわろてしまうねん。わるいなちょっと笑わしてな。あはは。あ、堪忍かんにん話わからんやろ。ゲームの主人公は剣道部に所属してるねん。両親はいてなくて妹と二人暮らしやねんけど、この妹と言い、主人公といい、貞操観念のての字もない兄妹や。ほんで主人公が学校やら部活やら家やらですけべえこますわけや。晶ゆうんは、剣道部の後輩や。誤解のないように言うとくけど、やおひはほんの一部やから、かんちがいせんといて。でもインパクトありすぎるわほんま。ほんでも、絵はきれいやのにこの会社もったいないことしてるで。ストーリーがハチャメチャやもんなぁ。はなしの展開が唐突すぎるっちゅうねん。もうちょっとストーリーいうか、文章がしっかりしてたらぐっとよくなったおもう。話をすすめる文章かて「別に・・・」ってなんなん? この「別に・・・」がアドベンチャーゲームやさかい、選択肢ででてくんねんけど、「イエス」か「ノー」かわからんやん。おっちゃんブチぎれそうになったで。妹「ねえ兄貴、Hしない?」主人公「別に・・・」。・・・おまえどっちやねん! はぁ。ほんま疲れるわ。いいとこいうたら、ワンプレイがすぐ終わることやね。文章もとばせるし、やりなおしがはやいのは気に入ったで。そうそう、ここだけのはなしやけど、これ、女がつくったんやろなぁ・・・。確信はないんやけどな。絵のかんじやと、少女マンガがちょいはいっとる。アンタもそうおもわへんか? え、この会社ソフ倫脱退したて? はあ、近親相姦で。そういえばオヤジやらオカンやらに主人公が強姦される回想シーンがあったけど。あれもなんかよおわからんかったなぁ。トラウマが関係してたんやろか。まあなんにせよ説明不足でぜんぶかたづけられる思うわ。脱退するしない言うて、そんな大騒ぎするほどのゲームやとはおもえんねやけど。「なあ、コ・コ・ロっておもろかったか? ソフ倫脱退することになったゲームいうし、エグい描写ありそうやん。買うてええやろか?」。答えはきまっとるわな。「別に・・・」




  The ガッツ!     Mey-Be-Soft
 
 問題はメイビーソフトにあるのではなく、むしろわれわれの方にある。リーフやアリスソフトといった大手メーカーの産み出してきた”18禁ソフト”のイメージは、この「The ガッツ!」一作で消しとんでしまう。しかし変わってはいるがべつだん驚くにはあたらない。 リビドーを解消するために買った人であっても、最初はあっけにとられはするものの、そのうちにバカげた設定に圧倒される。理解に苦しんだあげくの爆笑を誘うことこそ、このソフトの本懐だろう。まかり間違っても、こんなもので興奮できないヌケナイ萌えないもうちょっとCGに描き方があるだろう金返せなどと怒りだすのは問題外。「ガッツ」に嫌悪を感じる前に、それまで自分が持っていた「エロゲー」像がいかにステレオタイプであったかを、かんがえなければならない。

 それどころかこの系統が、今までになかった特異なゲームとしてうけとめられてしまうことに目を向け、消費者は既成「エロゲー」の自閉と貧しさに、いまさらと言わずすなおに驚くべきだ。ストーリーでは、工事現場で働く逞しきガテンの女性に主人公が振り回される。しかし、SEXに笑いの要素をとり入れようと思えば、強い女性とやられる男性の構図は容易に想像され得るはずだ。

 もちろんのこと、ゲームソフト会社は売れるソフトをつくらなければ利益は見込めない。売れるゲームソフトとは最大公約数的に一般的であるということだ。だから大抵はストーリーに色々な類型の女の子をいれることで一般性を確保しようとする。言うまでもなく、一般的であることと良いゲームであることは結びつかない。現在の状況をすこし確認してみると、我々が消費して喜んでいるのは単に資本主義的な制約によって条件付けられたゲームソフトにすぎない。面白いの面白くないのと言う以前の問題である。

 それより面白いのは、ゲーム業界、特に18禁ソフトを作る会社は、利潤のみを追求するに非ず、という点だろう。ここには、現代っ子のモラトリアムな気風がよく現れている。どうせ働くなら面白い職業がいい。それならいっそのこと気のあった仲間同士で会社を設立して、エロゲームでも作ってみるか。そんな光景は想像に難くない。資金のめどはほとんどゼロに等しいとおもわれる。今の18禁ゲームをつくる会社がだれにでもうけるようなソフトを作るのも頷けるだろう。この業界は一度か二度こけたらそれまでだ。

 「やりたいものを作ったらこうなった」とメイビーは云う。(少ないながらも?)経済的に余裕ができたので、自分たちの作りたいものをつくる、ある意味恣意的なその姿勢をこそ評価したい。