サミー、またまた捕まる!:O


交差点の信号機が赤信号だったので、白線で車を停めたら、バックミラーにパトカーが映っているのに気が付きました。私はパトカーの前を模範運転で走るのが好きなので、そのまま気にせずに青信号になるのを待って車を発進させました。ところが、制限速度で走っている私の車を他の車が追い越していくのに、そのパトカーは私の車の後ろを付いてきました。しばらくすると、屋根の回転灯が光り出したので、「もしかして私を追いかけているのかも」とちょっと不安になりました。さらに数秒後、今度はサイレンが鳴り出したので、「これはやっぱり私だな」とあきらめて、車を路肩に停めました。

アメリカに来て以来、パトカーに捕まるのはこれで3回目なので、警官がパトカーを降りて私の車に近づく間に免許証を取り出して、さらに自分の手が窓の外から見えるようにハンドルの上に置いておきました。(アメリカの警官はピストルを使うことにあまり躊躇しないので、パトカーに止められたら不審な動きをしないように注意する必要があります)

やって来た警官が「あそこの工事中の道路の制限速度はいくつだったか判ってる?」と聞くので、「この道を走るのは今日が初めてで、カー・ナビゲーションに気を取られていて、標識を見るのを忘れてしまいました」と正直に答えました。その警官によると、そこの工事中の道路の制限速度は時速25マイル(=約時速40キロ)で、私の車は時速51マイル(=約時速82キロ)で走っていたそうです。26マイルオーバーというのは立派な(?)スピード・オーバーなので、これはチケットを切られても仕方がないなと思い、素直に交通ルールを違反したことを謝りました。ところがその後、その警官と会話しているうちに、今回は許してくれそうだということが、なんとなく判りました。(私のアメリカでの生活も長いので、表情や話し方から相手が何を考えているのかけっこう読めたりします)

会話の最後にその警官は、「この場合だと罰金は400ドル(約4万2千円)になるけど、そんなお金持ってる?」と聞いてきました。この時点で、その警官が私を無罪放免にしようとしているのはほぼ確信出来ていたので、「いいえ、そんな大金は持っていません」と答えました。そうしたらその警官は、「そうだよね。オーケイ、それじゃこれからは標識を良く見るように」と言ってくれました。

アメリカに来て3回パトカーに捕まりましたが、3回ともチケットを切られていません。ただ運がいいだけのような気もしますが・・・。


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