運転免許の試験


観光旅行でアメリカに来る場合には、国際免許があれば自動車の運転が出来ますが、アメリカで生活する場合にはアメリカの運転免許を取得する必要があります。

免許を取得するための試験のルールは、州によって違いますし、同じ州でも毎年少し変更されます。私がアメリカに来てジョージア州の試験を受けた時は、視力テスト・筆記試験・実技試験を受けなければなりませんでした。

ほとんどヒヤリングのテストともいえる視力テストを受けた後は、筆記試験になります。私が受けた試験場では、筆記試験といっても実際にペンや鉛筆を使う訳ではなく、コンピュータの端末に向かって4者択一の問題に対して、専用キーボードのキーを押すだけです。試験は20問出され、14問正解すればOKです。時間制限は無いので、じっくり問題を読むことが出来ます。アメリカの筆記試験は簡単かと思っていたのですが、実際に受けてみると結構ひっかかり易い答えが選択肢の中に含まれていました。私の後からやって来て、隣の端末に向かった高校生くらいの男の子は、5分もしないうちに「シット!」と言って帰って行きました。^^;

筆記試験をパスすると今度は実技試験になります。私が行った試験場では、実技試験は路上ではなく、敷地内にある試験コースで行われました。一番驚いたのは試験に使用する自動車で、試験場には実技試験用の自動車は無くて、試験を受ける人が乗ってきた自動車を使用しなければなりませんでした。私が試験場に行った時は、運が悪いことに友人のピックアップ・トラックに載せてもらっていました。そうです、私は実技試験を生まれて初めて運転するピックアップ・トラックで受けなければなりませんでした。

実技試験では助手席に試験官役の警官が座ります。私の時は50歳くらいの婦人警官でした。(彼女がやたらにウインクするので少しまいりましたが。^^;)
実技試験も筆記試験と同じように決して甘いものではありませんでした。大きなトラックを運転しているのに、縦列駐車あり、S字スラロームありのフルコースでした。(アメリカの駐車場はどこも広いので、普通バックで車を駐車することはほとんどありません。ましてや縦列駐車なんて・・・)
縦列駐車の時は、「パイロンを倒したら減点よ」と試験官には言われましたが、トラックの荷台が高すぎて、パイロンが全然見えませんでした。;_; まあ大体こんなもんだろうという所で車を止め、二人で車を降りて確認したら、なんとかOKでした。
一方、S字スラロームは綺麗に決まり、試験官から「エクセレント!」と声を掛けられましたが、その直後に引いてあった一時停止ラインを踏み越えてしまい、しっかり減点されました。(なんでこんな所に線があるの?と思いましたが・・・)

やっとのことで取得した運転免許ですが、とっても便利なものです。アメリカの運転免許を持っていると、これが身分証明書としての役割も果たし、普通のアメリカ人と同じサービスが受けられます。運転免許を取得してから、パスポートが必要になったことがありません。(アメリカ国外に出ていないためでもありますが)


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