Bridget Jones's Diary


この小説は、ブリジット・ジョーンズという女性の1年間の日記という形で書かれています。決して題名が気になってこの本を選んだわけではないのですが(それも少しありますが・・・)、なかなか面白い本です。

主人公のブリジットは30代の独身女性で、イギリスで暮らしています。イギリスでも女性が30歳を過ぎて独身でいることは楽ではないらしいのですが、この小説では彼女が日々の生活の中で、いかに周りの連中と折り合いをつけながら、自分自身の人生を歩んでいったかについて、ユーモアを交えながら書かれています。体裁はあくまでも日記ですので、この小説ではブリジットが日々の生活の中で、何をどう考えたかを中心に書かれていて、読む側としてはすっかりブリジットを応援する側に回ってしまいます。

この本で面白いのは、1年間の日記とはいっても毎日日記が書かれていない点です。結構何日か日付が飛んでいるところがありますが、その日付の飛ばし方が絶妙で、その間にブリジットがどんな精神状態で生活を送ったかを読者が想像できるようになっています。

また、女性の日記としてリアルさを増すためか、日記にはその日の体重や摂取したカロリーなどが書かれていて、その数字でも彼女の精神状態が判るようになっています。

この本は「ブリジット・ジョーンズの日記」というタイトルで翻訳版が日本でも販売されていますので、よろしかったらどうぞ。


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