Griffin & Sabine


「グリフィンとサビーヌ」は8年くらい前に発刊され、とても話題になった絵本です。私は4年前程まえに翻訳版を読みましたが、その時は全3冊のシリーズの一冊目を読んだだけでした。先日、3冊全部がセットになったものが販売されていることを知ったので、例によってAmazon.comでオンライン注文しました。Amazon.comは大抵の本をディスカウントで販売してくれますし、消費税(ジョージア州の場合7%)も取られないのでとてもお買い得です。

「グリフィンとサビーヌ」は、グリフィンとサビーヌという二人の登場人物の文通を通して、ミステリアスなストーリーが展開していきます。この絵本の最大の特徴は、その二人が交換した手紙やハガキがそのまま本の中に綴じ込まれている点です。しかもその手紙やハガキがとても美しくデザインされていています。

今はインターネットがかなり普及し、電子メールによる文通が可能です。それに比べると、手紙やハガキによる文通は大変時間がかかってしまいます。特にこのグリフィンとサビーヌのように遠く離れた国に住んでいる場合はなおさらです。手紙やハガキを受け取る事には独特の喜びがありますが、現実には電子メールの方が速くて安上がりなので、電子メールを交換できる人達の間では手紙やハガキによる文通はほとんど無くなってしまったと思います。その意味で、この絵本は日頃電子メールの交換に慣れてしまった人達に、昔ながらの文通を疑似体験させてくれる貴重な作品だとも言えます。

「グリフィンとサビーヌ」には作者によるオフィシャルサイトがあり、絵本に使用されたグラフィックが掲載されたとても美しいサイトです。


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