ダニエル・スティールの名前は昔から知っていましたが、彼女の小説は今まで読んだことがありませんでした。以前、TVのインタービュー番組に出演していた彼女はとても美しい人だったので、てっきりハーレクイン・ロマンス系の人気作家かと思っていました。
ところが、この小説を読んでビックリです。めちゃくちゃ感動してしまいました。約400ページのペーパーバックを読むのに20時間くらい掛かりましたが、その間15時間以上は泣いていました。;( タイタニックの比ではありませんでした。
この小説の主人公は「ヒロコ」という日本人の女性で、彼女とアメリカ人男性の究極の愛と悲劇を第二次世界大戦前後のアメリカを舞台に描いています。ストーリーをあんまり詳しく説明すると読む楽しみが無くなるので、ここでは説明しませんが、主人公の二人だけでなく、他の登場人物達も生き生きと描かれていて、私はすっかりストーリーにのめり込んでしまいました。ダニエル・スティールはただ者ではないです。
主人公のヒロコは日本の古風な女性なので、現代の日本女性とは全然違うように見えます。でも、私がアメリカに来て以来、アメリカの女性達を観察した結果からいうと、現代の日本女性はまだかなりヒロコ的な要素を持っていると思います。逆に言えば、アメリカの女性達にヒロコ的な要素を見出すのは困難です。例えば国際結婚する時に自分の両親の合意を得ることを真剣に考えるなど、やはり日本の女性は日本の伝統文化をまだ持ち続けているんだなと思います。(私だったら、親の同意が無くても結婚したいと思えば結婚してしまいますが・・・。←おっ、この親不孝者!:D)
現在アメリカ人の男性と恋愛中のそこの貴女は、ぜひこの本を読まれる事をお勧めします。:D ついでに彼氏にもオリジナルの英語版を読ませるというのがいいアイディアだと思います。少なくとも日本の女性に対する評価が上がることは間違いありません。:D