驚愕のドラッグ・テスト


会社で抜き打ちのドラッグ・テストが行われました。ドラッグ・テストというのは、社員が麻薬を使用していないかどうかを検査するものです。

私は昔、アメリカでは麻薬は法律で禁止されていないと思っていたので、アメリカに来た当時、麻薬が禁止されいている事を知って「えっ、アメリカでも麻薬は違法なの?」と言ったら、周りのアメリカ人に白い目の青い目で見られました。

仕事中オフィスにいきなり電話が掛かって来て、「サミー、テストするからIDカード(身分証明書)を持って来て」と言われました。指示された場所に行ってみると、看護婦さんが待っていました。まず最初に必要書類にサインをしました。ドラッグ・テストというのは、あからさまに言ってしまうと「検尿」です。ただし、日本で普通に行われている健康診断の一環としての検尿ではなく、ドラッグ・テストはあくまでも麻薬の使用者を見つけるためのものなので、やり方はシビアです。看護婦さんから、オシッコを採取するためのカップを渡された後、「じゃあ、こちらに来て」と言われ、なんと女子トイレに連れて行かれました。中に入ると、看護婦さんが個室の一つを指示して、「じゃあ、そこで尿を採取して下さい」と言われました。さすがに個室の中までは入って来ませんでしたが、不正行為が無いように看護婦さんはドアのすぐ外で待機していました。

検査の結果はすぐには出ず、後日知らされます。プライバシーを保護するという点でも、糖尿検査のようにその場で判定するという事は出来ないと思います。それにしてもドラッグ・テストが検尿で助かりました。これが採血だったらまた大騒ぎしているところでした。


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