キャビアの話
仕事上の付き合いのある会社からクリスマスプレゼントとして、パーティー用食料品の詰め合わせセットが届きました。これは日本でいうお歳暮に相当するのだと思います。中身はゴージャスなチョコレートがあればタバスコ味のスナックあるという、とても奇妙な組み合わせでした。そんな中にキャビアのビン詰めが入っているのを同僚が見つけました。
驚いたことに、同僚達のほとんどがこれまでにキャビアを食べたことがありませんでした。たった一人、「たしか5年前に一度食べたことがある」(^^;)という男性がいただけです。「でも、その時のキャビアはあんまり美味しくなかった」と彼は言いました。そこで、日本にいたときに何回か食べたことがある経験豊富な(?)私が、お毒味役として最初に食べることになりました。それほど高級なキャビアではありませんが、そんなに安いキャビアでもなかったので、「そんなに悪くはない」と、じっと見守る同僚達に教えてあげました。私の同僚達は好奇心の旺盛な連中が多いので、早速順番に食べてみることにしました。ただし、みんな口に入れた瞬間に渋い顔をしていました。彼らの感想は「生臭い」「海の水を嘗めてるみたい」とさんざんでした。日頃生の魚を食べない連中なのでその感想も無理はありません。その後、片っ端から同僚を呼んで、そのキャビアに挑戦させましたが、そのうち約8割の連中が「キャビアって美味しくない」という結論に達しました。
私は彼らの素直な感想がとても気に入りました。
前のページに戻る
ホームページに戻る