進化論によれば、動植物の進化は簡単に言うと突然変異と自然淘汰の結果ということになります。しかし、突然変異と自然淘汰によって人間のような複雑な動物が生成されるかというというと、それには私も疑問を感じます。もし動物が劣悪な環境に耐えられるような形で淘汰されていくのであれば、他の動物と比べ人間の肉体は決して有利だとは言えません。それを補うために人間の脳は発達したという考えがありますが、それにしても成人になるまでの長さも含めて人間の肉体は自然の中で生き残るには不利な点が沢山あり、脳が発達する前に淘汰されてしまうのではないかとも思えます。人間の脳が進化の結果発達したのではなく、ある日突然人間がこの世に創られたのだとする考えも決して馬鹿げた考えではないと思います。
現在、世界中に人間は散らばっていて、肌の色や体型が異なっていますが、それでも人間はたった一種類に分類されます。他の動物で人間のように脳が発達し、「心」を持った動物はいないと思います。最初に何者かが一組の男女(それがアダムとイブだったかは判りませんが)をこの世に創ったという考え方は、現時点では決して否定できるものではありません。
私は特定の宗教を信仰しているわけではありませんが、もし人間がサルから進化したのではなく、神もしくは何らかの「存在」によって創られたものだという事が判っても、自分としてはそれほどショックは受けないと思います。というのも、子供の頃、私はずっとこの世の中が誰かの創作物だと思っていました。誰かが創った世界に自分は放り込まれているのだと考えていました。誰かに教わったのではなく、子供の直感としてそういう考えを持っていました。映画「メン・イン・ブラック」の最後に巨大な生物が宇宙の入った球で遊ぶシーンがありましたが、具体的なイメージは違うにしろ、基本的なアイディアが自分が小さい頃抱いてものと似ていたのでとても驚きました。
人間が進化の結果生まれたものか、あるいは何者かが創ったものかという問題についてはこれからも色々と勉強していきたいと思います。まだちゃんとした答えはどこにも無いと思いますが、これは自分にとって非常に大きな問題なので。