サミー、小学校で日本の文化を語る(その3)


またまた、すっかり間が空いてしまいました。

今回、日本文化を紹介することになったクラスの教室に入って、一番最初に気が付いたのは教室がとても広いということでした。アメリカでは何でも大きいですが、教室も日本の小学校の2倍くらいありました。しかも生徒の数は20人くらいだったので、「ここは教室?」って思うぐらい広々としていました。教室の前の壁には、黒板の代わりにホワイトボードが立てかけてあり、壁や床も白を基調としているので、よけい広く感じました。

教室の中には先生のパソコンの他に生徒用のパソコンが4台もありました。このパソコンで生徒の理解度に応じて問題を出したりするそうです。教室の中には他にも「流し」があり、生徒達がいつでも手を洗ったり出来るようになっていました。また、教室には隣の教室と共同で使用するおトイレもあり、教室のドアとは別の出入り口が付いていました。小学校の場合、教室の隣におトイレがあるというのは、とてもいいアイディアだと思います。

今回、日本の文化を紹介するにあたっては、写真を一杯使った方がいいだろうと思ったので、あらかじめインターネット上にデータをアップしておきました。ところが、いざ日本文化の紹介を始めようとしたら、先生のパソコンが上手く動かなくて、起動しなおす必要がありました。(先生のパソコンは、よくこうなるそうです) 私は子供達を待たせたくなかったので、先生にはパソコンと格闘してもらっている間に、私はパソコン無しでも出来る話から日本文化の紹介を始めることにしました。





日本の文化を紹介するにあたって、まず「日本がどこにあるか知ってる?」と聞きました。そうしたら全員が手を挙げたのでビックリしました。:O そこで、一番前に座っていた子に前へ出てきてもらって、教室の前に掛けてある世界地図の中で、日本の場所を指さしてもらいました。その子がちゃんと日本の場所を指さしたのには驚きました。:O(私はてっきり中国辺りを指さすかと思っていました。) 日本で売られている世界地図は太平洋が真ん中なので、日本人にとってアメリカは海のすぐ向こう側というイメージがあります。でも、アメリカで売られている世界地図は、大西洋が真ん中の方に位置しているので、アメリカから見たら、日本は東の遠い国になります。アメリカの大人に同じ質問をしたら正解率は半分以下かも知れません。:P

次に私の名前を紹介しました。まずアルファベットで自分の名前を書いて、さらに漢字とカタカナで書きました。そうしたら子供達から歓声が上がりました。:O 漢字やカタカナにとても興味を持ったみたいです。

先生がパソコンの立ち上げに成功したので、生徒達には大きなTVの前に集まってもらいました。そのTVにパソコンの画面を表示し、前の晩(本当は夜中)に用意した写真なんかを表示しました。去年、日本に行った時に、自分が昔通った小学校の写真を撮ってきたので、その写真を見せたら子供達が悲鳴を上げました。:O 写真に写っていたのは、日本ではごく普通の小学校でしたが、アメリカの子供達から見るとあまりにも殺風景で、まるで刑務所のように見えてしまうようでした。



ごく普通の日本の小学校


さらに日本の給食の写真を見せた時もやっぱり悲鳴があがりました。:O 私もインターネットでその給食の写真を見つけた時は、昔自分が食べていたはずなのに、やっぱり「えーーー、まずそう」と思いました。:P 人によっては、昔の給食が忘れられないという人もいるみたいですが、大人になって色々美味しい物を食べてきた私には、「もうあの頃の食生活には戻りたくない」というのが正直な気持ちです。:)

その後も子供達が興味を持ちそうな日本の文化を次から次へと紹介しましたが、相撲の写真を見せた時は大爆笑でした。太った男性2人がマワシだけ身に付けて試合を行うというのは、やっぱりユニークなスポーツだと私も思います。

日本文化の紹介の最後には、日本の漫画を紹介しました。紹介したのはもちろん「ドラえもん」で(:D)、持参したコミックを子供達にみせました。さらに子供達にせがまれて、その中の会話の一部をその場で訳したりしました。

日本文化の紹介が終わった後は、子供達が自分の名前をカタカナで書いてみたいというので、みんなでホワイトボードの前に集まって、それぞれの名前をカタカナで書く練習をしました。本当にカタカナが気に入ったみたいです。(私が昔ハングル文字に興味を持ったのと同じ感じかも知れません)

最後にみんなで記念写真を撮って、教室を後にしました。



記念写真


これは私の家宝になりそうです。:)


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