コソボ紛争
NATOがユーゴスラビアへの空爆を行うかどうかを巡って、昨日から非常に緊迫した報道が行われていました。今日の午前11時には、クリントン大統領がユーゴスラビアに対する空爆の意義について演説を行い、それがTVで生中継され、私も会社のTVで同僚達と一緒に見ました。
TVを見ながら、戦争が始まる時っていうのはこういうものかなと思いました。今回の空爆は普通の戦争とは少し違いますが、本当の戦争を始めるときでも、当事者同士はそれぞれ自分達の主張があるわけで、もしアメリカが戦争を始める場合、やはり大統領が宣戦布告の理由をTVで国民に説明するということになるのだと思います。
今回の空爆についてはアメリカ国内でも賛否両論で、TVには様々な人達が登場しそれぞれの意見を述べています。TVで賛否両論の意見が聞けるところが、今回の空爆についてアメリカにはかなり余裕があるな感じるところです。
私自身としてはこの空爆が必要なものかどうか判らないでいます。確かにこのまま放っておいたら、コソボでアルバニア系住民の虐殺が行われる可能性が十分あります。しかし、それを回避する手段としてユーゴスラビアの兵士を爆弾で殺戮するというのが必要なことだというのが私には納得出来ません。
ユーゴスラビアの周りに住む人達にとっては、ユーゴの軍隊は非常に強力だという恐怖感があり、今回NATOが空爆を行った際の反撃について恐れています。この空爆が第3次世界大戦の引き金になるとまで心配している人もいます。私はそこまで大袈裟なことにはならないと思っていますが。(ロシアがユーゴスラビアを援護する可能性は少ないと思うので)
一方、アメリカのTVではアメリカ軍の最新兵器類を映像で紹介しながら、今回のNATOの空爆において、アメリカがいかに活躍するかを解説していたりします。こういった報道によって、やはりアメリカが軍事大国であることを再認識させられます。
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