America Under Attack


今朝仕事をしていたら、9時頃に同僚の一人が「世界貿易センタービルに旅客機が衝突したらしい」と言い出しました。世界貿易センタービルといえば、ニューヨークにある有名な超高層ビルなので、そこに旅客機が衝突したなんて最初は冗談かと思いました。でもその後、「旅客機がもう一機衝突したらしい」と聞き、これは間違いなくテロ活動だなと思いました。その後は同僚の多くがTVのある部屋に集まりました。私は子供の頃に母から、「やじ馬」的な行為をしないように厳しく躾けられたので、このニュースを聞いてもすぐに自分の身に危険がない以上、大騒ぎするつもりはありませんでした。ただし、周りのアメリカ人にとっては、自分の国の本土が初めて「攻撃された」わけで、大騒ぎするなというのが無理かも知れません。その後、ペンタゴンにも旅客機が墜落したというニュースで、周りのアメリカ人達も恐怖を感じ始めたようでした。

アメリカは軍事国家なので、他にもハイジャックされた旅客機があると判ると、すぐに戦闘機を発進させたらしいです。もしハイジャックされた旅客機が他の重要な建物に衝突しようとした場合は、乗客ごと撃墜するつもりだという噂でした。このような特殊な状況では、乗客の命を犠牲にしてでも、他の大勢の人達の命を救わなければならないというのは、理屈としては判りますが、実際にそれを行動に移せるというのはやはり軍事国家なのだと思います。

結局、仕事は午前中で終了となり、午後からみんな帰宅する事になりました。私も自分のアパートに戻って、TVのニュースで事件の模様を確認しました。アメリカのTVでは、今日はコマーシャル無しでずっと今回のテロ攻撃について報道しています。

TVでは、こんな事件は真珠湾攻撃以来だと言う人が大勢いて、日本人の私としてはあまりいい気持ちはしないのですが、今回のテロ活動に対して、今後アメリカが軍事活動をとる事は間違いないと思います。アメリカ経済の成長が減速しているのも軍事行動をとらせるのに好都合です。

アメリカの場合は、大統領をトップとした組織がしっかりしているので、今回のような大事件が発生しても、日本人の私から見れば安心感があります。有名なニューヨークの市長も記者会見で落ち着いた答弁を行っていました。別に日本政府を批判をするつもりはありませんが、もし日本で同様の事件が起こっても、このような対応は出来ないように思います。また、自分の子供が殺されたら、その父親が自分で銃を持って復讐するというのが美談となるアメリカでは、今回の件で諸外国の了承を得ながらも、自国の軍隊でテロリスト達に対して報復するのは間違いありません。日本の場合は恐らく国連に泣きつくことになると思いますが、やはり他国との駆け引きを含んだ事態では日本は子供の国だと思います。

ただし、私個人としてはテロ活動に対する単純な報復行動は無意味だと思います。今回のテロ活動の犯人が誰であれ、これまでのアメリカの中東での活動に対する抗議行動であるのは間違いないので、単なる報復行動では根本的な解決にはなりません。恐らく大勢の専門家を抱えるアメリカ政府もそれは十分承知していると思いますが。

今回のテロ活動がアメリカにとって第二次世界大戦以来の大事件であることは間違いないので、今後アメリカがどう対処していくのかとても興味があります。






こんな写真ももう撮れなくなってしまったんですね。


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