アメリカで結婚式に参加するのは今回が初めてですが、やはり日本の結婚式とはかなり違います。簡単に言えば、アメリカの結婚式はとてもシンプルで人間的でした。
結婚式はまず男性シンガーの独唱から始まり、その後女性シンガーが加わり二人でデュエットしました。その後、結婚式を挙げる二人の親族の人達が順番に入場し、最後に花嫁が入場しました。その間一切拍手などはなく、とても神聖な雰囲気でした。結婚する二人を前にして、一通り神父さんのお話が終わった後、指輪を交換する前に花嫁にマイクが渡されました。何が始まるのかと思ったら、彼女はいきなり歌を歌い始めました。:O 普通は花嫁が歌を唄ったりすることはないのですが、彼女はプロのシンガーなので、今回は特別に彼女が歌を披露することになったようです。さすがプロです。自分の結婚式だというのに、彼女は堂々と一曲唄い上げてしまいました。:D
結婚式自体は約30分で終了し、その後は教会にある体育館でパーティーを行いました。パーティー会場に入る時に、ワイングラスの形をした小さなボトルを渡されました。中には透明の液体が入っていて、これは何かと聞いてみたら、シャボン玉の液だとのことでした。後で新郎新婦がパーティ会場にやってきた時に、みんなでシャボン玉を飛ばしながら迎えるんだそうです。ただし、子供達はさっそくシャボン玉で遊んでいましたが・・・。
パーティ会場には料理が置いてありましたが、フランス料理のような豪華料理ではなく、パンやミートボールなどのアメリカの家庭的な料理がバイキング形式で並んでいました。新郎新婦の親族による手作りの料理だということでした。料理のそばにはウエディングケーキや大きなチョコレートケーキ(これは花婿の付添人のためのケーキだそうです)も置いてありました。飲み物はフルーツジュースでアルコールは一切無しです。みんな車で教会までやって来ていますし、子供達も大勢いるパーティなので、アルコールを出さないというのはとてもいい事だと思いました。
とりあえず30分くらい食事をした後、新郎新婦が入場して来ました。みんなで盛大にシャボン玉を飛ばして二人を祝福しました。その後、会場に集まった人達がそれぞれ新郎新婦にお祝いの言葉をかけました。
それから二人はウエディングケーキとチョコレートケーキのカットを行い、早速みんなでチョコレートケーキに列を作りました。:D
アメリカの結婚式では、独身の女性達に向かって花嫁がブーケを投げ、それを受け取った女性が次に結婚式を挙げると信じられています。それを聞いた私は、「それじゃブーケを受け取った女性に僕の名刺を渡せばいいんだね?」といったら、思いっきりウケました。:P
この結婚式の後のパーティでは、参加者はそれぞれ自分の好きな時に退出出来ます。よって結婚式とパーティを含めて、1時間半くらいで引き上げる人達がかなりいました。結構長くいた私ですら、自分のアパートを出掛けてから帰ってくるまで、2時間半くらいしか掛かりませんでした。
今回の結婚式に参加して思ったのは、教会での結婚式というのは、やはりキリスト教を信じている者同士が挙げるべきではないかということです。日本でも教会で結婚式を挙げるというのは人気がありますが、教会というのは本当に神聖な場所なので、単にカッコいいからという理由だけで、キリスト教を信じていない人達が結婚式を挙げるというのは、キリスト教を信じている人達にとても失礼ではないかと思います。
今回初めて出席したアメリカの結婚式は、日本の結婚式に比べたらシンプルだと思いますが、参加したみんなが楽しみながら新郎新婦を祝福することが出来て、とても充実した内容でした。