私が映画を観た印象としては、そんなに悪く無いと思いました。ただし最後にエイリアンが出てくるシーンなど余計だと思える部分があって、それらを削れば映画をもっと短く出来たのではないかと思います。
映画の途中で出てくるラスベガスのような歓楽街のシーンは、映像が綺麗でしかも建造物の形がユニークで私は気に入りました。その映像を見ながら「ワン・フロム・ザ・ハート」を思い出しましたが、そういえば「ワン・フロム・ザ・ハート」も巨匠フランシス・F・コッポラ監督の”コケた”映画でした。:( また映画の情景がどんどん移り変わっていく様子は、まるでフェデリコ・フェリーニ監督の映画のハリウッド版を観ているような感じでした。
この映画は美しい映像や俳優達の魅力によって、印象に残るシーンがいっぱいありました。でも映画全体としてみれば、娯楽性やメッセージ性に乏しいように思います。それが映画に芸術性よりも娯楽を求めるアメリカの一般観客にはウケなかった理由だと思います。逆にこの映画が日本では観客が集まっているのは、日本の映画料金が高いために、どうせ映画を観るならお金の掛かった大作映画の方がいいといういつもの理由かも知れません。
それにしても主人公のロボットは可哀相過ぎます。クローン再生されたお母さんではなくて、元のお母さんに会えるシーンがあれば良かったのですが。しかもクローン再生されたお母さんとは1日しか一緒に過ごせないなんて、シナリオライターは悪魔でしょうか? もし「家なき子」(あるいは「母を訪ねて三千里」)がそんなストーリーだったら、みんなに愛されなかったと思います。:(