休憩所を出発したのは午後4時頃で、日が沈み始めていました。この辺は街灯が全然ないので、日が暮れたら真っ暗になるだろうなと思いました。そこで日が暮れる前に出来るだけ距離を稼いでおくことにしました。
ところが、道路を走っているととても綺麗な景色がいっぱいあるので、先を急がなければいけないのは判っているのに、車を道端に停めて風景を写真に撮ったりしてしまいました。
そうしているうちに、辺りは本当に真っ暗になり、自分のヘッドライト以外は明かりが無くなってしまいました。そのまま1時間くらい走ったところでやっとガソリン・スタンドを見つけました。とりあえずミネラル・ウォーターを買おうと、お店の中に入ってビックリしました。そのお店では普通のガソリン・スタンドで売っている飲み物や食品の他に、なんとライフルやピストルも売っていました。しかもショー・ウィンドウに入っているのではなく、手に取ってすぐ見られるように、そのまま壁際にどかっと置いてありました。:O 私が大量のライフルやピストルに驚いているのを見て、お店のご主人は困ったなという顔をしてニガ笑いしていました。「ガソリン・スタンドでピストルを売ってる何て」と言ったら、「この辺は他にお店が無いから、何でも売ってるんだよ」と言っていました。
本当はミネラル・ウォーターの他にキャンディーも買いたかったのですが、キャンディーの箱の上には土ぼこりが溜まっていたので、買うのはあきらめました。;(
この日は12月23日だったので、お店の主人とはお互いに「メリー・クリスマス」と言い合ってからお店を出ました。
その後はまた真っ暗闇の中を走り続け、やっとちゃんとした街に辿り着きました。この時すでにグランド・キャニオンを出発してから5時間が経っていました。街にはガソリンスタンドやファーストフードのお店がいっぱいあり、なにより人が大勢いることに安心しました。この時はお腹が空いていたのですが、出来るだけ早くラスベガスに戻りたいと思い、街を一回りした後、そのまま高速道路に乗りました。
ところが高速道路に乗って、愕然としました。そこには「ラスベガスまで、あと250km」の標識が・・・。:O
アメリカって広い国だとつくづく思い知りました。