グランド・キャニオンからの帰り道2


車を走らせていたら、道路に綺麗な橋が架かっていました。橋を渡ったところに休憩所があったので、車をそこに停めて、橋を歩いて渡ってみました。この時はシーズンオフだったせいか、休憩所には誰もいませんでした。




この休憩所にはおトイレもありましたが、全く水を使わないリサイクル式のおトイレでした。そのわりには綺麗でしたが。

休憩所を出発したのは午後4時頃で、日が沈み始めていました。この辺は街灯が全然ないので、日が暮れたら真っ暗になるだろうなと思いました。そこで日が暮れる前に出来るだけ距離を稼いでおくことにしました。

ところが、道路を走っているととても綺麗な景色がいっぱいあるので、先を急がなければいけないのは判っているのに、車を道端に停めて風景を写真に撮ったりしてしまいました。




アメリカの道路には所々「Scenic view」という景色が素晴らしい所を教えてくれる標識が立っています。下の写真はそんな場所の一つで、本当に景色が素晴らしいところでした。私がそこへ行った時には、大きなトラックが止まっていて、2人の運転手が景色を眺めていましたが、私が景色を写真に撮っていたら、記念写真を撮ってくれました。とても親切な人達でした。




この後、道路はどんどん上り坂になっていきました。そうしたら、やはり標高が高い所は気温が低いせいか、道路に積もっている雪の量がどんどん増えていきました。:O でもラスベガスまでまだ距離がたくさん残っていたので、ゆっくり運転しているわけにも行かず、雪道を時速80キロくらいで走り続けました。

そうしているうちに、辺りは本当に真っ暗になり、自分のヘッドライト以外は明かりが無くなってしまいました。そのまま1時間くらい走ったところでやっとガソリン・スタンドを見つけました。とりあえずミネラル・ウォーターを買おうと、お店の中に入ってビックリしました。そのお店では普通のガソリン・スタンドで売っている飲み物や食品の他に、なんとライフルやピストルも売っていました。しかもショー・ウィンドウに入っているのではなく、手に取ってすぐ見られるように、そのまま壁際にどかっと置いてありました。:O 私が大量のライフルやピストルに驚いているのを見て、お店のご主人は困ったなという顔をしてニガ笑いしていました。「ガソリン・スタンドでピストルを売ってる何て」と言ったら、「この辺は他にお店が無いから、何でも売ってるんだよ」と言っていました。

本当はミネラル・ウォーターの他にキャンディーも買いたかったのですが、キャンディーの箱の上には土ぼこりが溜まっていたので、買うのはあきらめました。;(

この日は12月23日だったので、お店の主人とはお互いに「メリー・クリスマス」と言い合ってからお店を出ました。

その後はまた真っ暗闇の中を走り続け、やっとちゃんとした街に辿り着きました。この時すでにグランド・キャニオンを出発してから5時間が経っていました。街にはガソリンスタンドやファーストフードのお店がいっぱいあり、なにより人が大勢いることに安心しました。この時はお腹が空いていたのですが、出来るだけ早くラスベガスに戻りたいと思い、街を一回りした後、そのまま高速道路に乗りました。

ところが高速道路に乗って、愕然としました。そこには「ラスベガスまで、あと250km」の標識が・・・。:O

アメリカって広い国だとつくづく思い知りました。


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