私は4つのショーを見ましたが、その中でも一番気に入ったのが「Jubilee!」というショーです。このショーの華やかさはただ者ではなくて、ブローウェイのミュージカル「ミス・サイゴン」の5倍くらいの華やかさでした。全部で1時間40分のこのショーは、「ショー・タイム!」・「サムソンとデライラ」・「タイタニック」・「フィナーレ」の4つの大掛かりなダンス・ショーで構成されています。どこにこれだけのセットを隠していたのか信じられないくらい、派手な舞台装置が次々と登場して圧倒されました。それから何と言っても豪華なのはダンサーの数で、女性ダンサーだけでも50人くらいステージに登場して、私は目が眩んでしまいました。:D コスチュームも「これがラスベガスだ!」と思わせるくらい光り輝いていて、ここに一生座っていたいと思ってしまいました。:D 「Jubilee!」は間違いなく、世界で一番華やかな街の一番華やかなショーの一つです。ダンス・ショーの間には曲芸やマジックなどのパフォーマンスが行われ、拍手する暇が無いくらいの勢いでショーは進行して行きました。ラスベガスでショーを見るんだったら、「Jubilee!」は絶対お勧めです。
「Jubilee!」に限らず、ダンス・ショーではダンサーが最初から最後まで踊り続けるというのは大変なので、幕間に歌手が歌を歌ったり、コメディアンがステージに上がったりします。私がラスベガスに行った時は、大統領選挙にやっと決着がついた後だったので、ジョークの中にもそれに関連したものがあり、「もうフロリダなんて要らないから、キューバにあげちゃおう」なんて過激な事も言っていました。:O
ラスベガスのショーで面白いのは、どの会場にも席にエスコートする係りの人達がいるのですが、指定席ではなくて会場に早く来た人から順番に席に着いていく場合でも、ステージに近い良い席は空けてありました。私が行ったショーの一つでは、会場に遅れて到着したので良い席に座れなくても当然だったのですが、私が会場に入った時にはまだステージに近い席が空いていたので、係りの人にあそこへ座りたいと申し出ました。そうしたら係りの人は「どのくらいあの席に座りたいですか?」と聞きました。その質問を聞いてピンときた私はチップとして5ドル渡しました。それを受け取った係りの人はニッコリ笑って、私を最前列の席へ案内しました。:D そうです、これがラスベガスのルールというヤツです。ラスベガスではどんなに混んでいる劇場やレストランでも、それなりのチップを渡せば、突然席が用意されると言われていますが、その仕組みが理解できました。
また、ラスベガスでは有名スターの偽物が出演するショーも人気があります。ラスベガスのあちこちでエルビス・プレスリーが唄っていました。:D